8月27日 (火) 晴れ 中型固体燃料ロケット イプシロンの打ち上げ成功を祈る
日本のロケットの主体はH2Aであったが、今回12年振りに待望の中、中型個体燃料ロケット イプシロンが今日(8月27日)午後1時45分、鹿児島県肝付町の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所で打ち上げられることになった。
久し振りのロケット打ち上げとあって、地元住民は元よりロケット愛好者が期待を込めてその成功を祈った。発射の歴史的瞬間を見ようと集まった人で街はお祭り騒ぎに沸き立った。私もテレビに噛り付いて「3・2・1・0」と掛け声掛けてその瞬間に期待した。
所が「0」を過ぎてもロケットはビクともしない。一瞬静まり返っていが、現実に帰った。ロケットは発射19秒前になって機体の姿勢異常の信号をキャッチして自動停止したというのだ。JAXAの説明では、打ち上げ20秒前になってイプシロンのコンピュターが機体の傾きに関するデーターを送信して来たと云うのだ。その数値が地上側で予め設定してあった基準から外れたため、異常と判断され中断したのではないかという。
それにしても、こんなミスは余りにも初歩的なミスで、エンジニャーに許されるものではない。その瞬間を期待して集まった皆さんは元より日本中の関心のある国民の落胆は図るべくもない。また点検によれば、ロケットの傾きは正常であったというのだからやり切れない。
今迄は大勢のエンジニアーによって行われいた機体の自動点検や管理体制が、IT(情報管理)の進歩でコンピュターで管理できると事になって人件費の節減につながると宣伝しただけに信用丸潰れだ。
1日も早く原因を解明して、イプシロンを打ち上げ欲しい。これが成功すればロケットは小型となり、製作費・打ち上げ費用は格段に安くなって、日本のロケットは世界に販路が広がるという。外貨獲得で経済的効果も大きく、世界は改めて日本の技術に敬意を表することになる。
関係者はイプシロンの打ち上げには自信を持っていると今も表明している。その言を信じて1日も早い、打ち上げ成功を期待したい。