全国的には暑さ寒さも彼岸まで‥‥‥。こんな言葉がメジャーであるが、生まれ故郷の奈良だけは
「春はお水取りから」と言うほうが有名だ。平安時代から約1270回あまり続けられてきた東大寺二月堂の修二会
(しゅにえ)は、俗称「お水取り」の名称で多くの人に知られている。
弥生
(3月)にはいれば、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の御前で、1日~14日の2週間にわたって、選ばれた11人の修行僧が懺悔
(さんげ)をする。天災・疫病・戦争などは国家の病気と考えられ、それを取り除いて鎮護国家・天下泰安・風雨順時・五穀豊穣を、僧侶が自分の身体を打ち付け祈願し人々の幸福を願う姿には声が出ない。現在なら
コロナまん延の撲滅と
ロシアのウクライナ軍事侵攻阻止などがそうだろう。
最終日の一日前の13日には、若狭井
(わかさい)という井戸からお香水
(おこうずい)を汲み上げ、観音さまにお供えする儀式がある。これのあらましが
お水取りと呼ばれだした起源であり、お供えする僧侶の足元を照らすのが、火の粉を派手にぶんまわす松明
(たいまつ)だという。
メインイベント直前の、12日の夜にはひときわ大きな、長さ8m重さ70㎏ある
籠松明(かごたいまつ)で、火の粉を飛ばしもって周囲が照らされる。この火の粉をかぶれば幸せが訪れると云い伝えもあるそうだ。去年ご経験された僧侶が「私たちがコロナのワクチンを作れるのであれば協力するが、現在のところ御仏にお願いするほかないので、修行して修二会を絶やさず続ける」とのことだった。明日から2週間にわたって行われる仏事「お水取り」は、おごそかに遂行されるだろう。
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