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ゆみねこ日記

日常日記です。

8月の読書記録

2017-09-01 09:12:06 | ブックレビュー
8月の読書メーター
読んだ本の数:37
読んだページ数:10915
ナイス数:5828

蒼のファンファーレ蒼のファンファーレ感想
地方競馬場の女性ジョッキー・芦原瑞穂と、虐待で心に傷を負った牝馬フィッシュアイズの成長物語。競馬界の女性蔑視やセクハラには少し心が痛みましたが、チャンピオンシップのシーンはハラハラドキドキの大興奮。涙で読了。魔除けカレンダー、欲しい!(笑) 
読了日:08月01日 著者:古内 一絵
出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言感想
幼いころ方言を都会の大学生たちに爆笑されて以来、封印してきた私。普段の会話では新潟の出身とバレません(笑) 夫はいまだにネイティブ新潟弁。ちなみに笑われたのは、「違う」を「ちご」って言ったのよね~。
読了日:08月01日 著者:篠崎晃一+毎日新聞社
バラ色の未来バラ色の未来感想
複合型観光施設IR。IR誘致の中心人物だった元町長がホームレスになったあげくの死。ギャンブル依存症になった一家の心中事件。事件を追い懸ける新聞記者たちと、握りつぶそうとする上層部。これは中々読みごたえがあって面白かったです。私は自分の意思が弱いことを良く知っているので、カジノには近づけませんね。
読了日:08月02日 著者:真山 仁
奮闘するたすく奮闘するたすく感想
近所で一人暮らしをしていた祖父が軽い認知症に。足を骨折し入浴が困難になった祖父が通うことになったデイサービス。小5の佑は友人の一平とともに夏休みの自由研究を兼ねて介護の現場を経験する。インドネシアからの研修生や、脱サラで介護職になった人、看取りのこと。児童書だけれど、大人にも介護の問題を考えさせてくれます。私もあのレクリェーションは参加したくないなぁ。。
読了日:08月02日 著者:まはら 三桃
南部芸能事務所南部芸能事務所感想
小さな芸能事務所のお笑い芸人たちが抱える葛藤や実情。7つの連作短編ですが、面白かった!これはシリーズを追いかけたいですね。新城くんと溝口くんの今後も見てみたい。
読了日:08月03日 著者:畑野 智美
簡単! おいしい! サバ缶レシピ簡単! おいしい! サバ缶レシピ感想
サバ缶は常にストックしてあるので、レシピの参考になればと読んでみました。簡単に作れそうなのが沢山出ていて良かった!
読了日:08月03日 著者:ナガタユイ
dele ディーリーdele ディーリー感想
依頼者の死亡が確認されたのち、ネット上に残されるデータの削除を請け負う会社。テーマは結構重いのですが、祐太郎と圭司のコンビは中々良かったです。自分の老い先を考えるとある程度整理しておかなくては、などと考えてしまいました。
読了日:08月03日 著者:本多 孝好
ドント・ストップ・ザ・ダンスドント・ストップ・ザ・ダンス感想
新宿の小さな保育園「にこにこ園」。園長・花咲慎一郎は探偵業も掛け持ちしている。このシリーズ、久々に手にしました。これが最終巻だったのか。園児の父の暴行傷害事件と、依頼されたケーキ職人の調査、園児の母の失踪事件、すべて繋がって明らかになった真実。浩太郎君が幸せに成長出来てくれたらそれでいい。山内練に久々に会えてちょっと嬉しかった。
読了日:08月04日 著者:柴田 よしき
声なき叫び声なき叫び感想
パトカーに追われ、制止を振り切って逃げた青年が取り押さえられ、何度も殴られ蹴られたあげく手錠までかけられた。やがて彼はぐったりとし、救急車で搬送されやがて死亡。彼には知的障害があった。真実を知りたいと、父親・新聞記者・目撃者たちが訴訟を起こす。警察・検察・裁判所と一般市民が戦うことの難しさ、そして組織特有の隠ぺい体質。ここまで酷い警察組織はないと信じたいですが、もしかしたらどこかで同じようなことが繰り返されているのかもしれない。息詰まる法廷シーン、ドラマ化されたら面白いかも?
読了日:08月05日 著者:小杉 健治
目でみる漢字目でみる漢字感想
山という漢字にっそっくりな日光白根山!確かに山の字そのものの形の山はあまりないですもんね~。鳥と烏の違い、竜髭菜や陸蓮根、国語の授業でこういう蘊蓄を語ったり、本を見せながら説明したら、学校が楽しくなるだろうなぁ。あとがきのカメラマン・山出さんの文章に笑わせていただきました!
読了日:08月05日 著者:おかべ たかし
失踪都市: 所轄魂 (文芸書)失踪都市: 所轄魂 (文芸書)感想
家主が引っ越して空き家になっていたはずの家から発見された男女の白骨化遺体。病死かと思われたが、殺害された痕跡もあり住民票は移され、戸籍上は生存している。単純な死体遺棄事件から胡散臭い宗教団体が絡み、警察内部の敵と戦わざるを得なくなった葛木親子と所轄の刑事たち。中々進まない物語にやや飽きてきた終盤のたたみかける展開。投げ出さず最後まで読めばまずまず満足ですね。
読了日:08月06日 著者:笹本 稜平
滔々と紅 (ディスカヴァー文庫)滔々と紅 (ディスカヴァー文庫)感想
志坂圭さん、初読み。天保八年飢饉の村から遊郭に売られた駒乃。吉原の扇屋で禿しのほ、新造明春、花魁艶粧(たおやぎ)と出世してゆく。遊女の過酷な運命に負けず、力強く生き抜いた生涯。新人作家さんの手によるものとは思えない完成度。読みごたえがありました。花魁の名前が読みにくくて、そこは少しマイナス。翡翠(かおとり)も中々頭に入らなかった。
読了日:08月06日 著者:志坂 圭
未来の手紙 (BOOK WITH YOU)未来の手紙 (BOOK WITH YOU)感想
表題作を含めた6編の短編集。「未来の息子」・「未来の手紙」が特に心に響きました。「月島さんちのフミちゃん」も好きです。児童書のコーナーにありましたが、大人のみなさんにもお勧めです。
読了日:08月07日 著者:椰月 美智子
メリーランドメリーランド感想
南部芸能事務所シリーズ第2弾。新城・溝口を軸に、色んな人たちを描く群像劇。鹿島ちゃんが事務のアルバイトになり、大手事務所の若手漫才コンビインターバルや、中野くんのバイト先の映画館の社員・古淵さんなど、面白い展開に。なるほどのタイトルです!次作も読みたいですね。
読了日:08月07日 著者:畑野 智美
チャップリン暗殺指令チャップリン暗殺指令感想
チャップリンが5.15事件のとき来日していて、帝国ホテルに宿泊していた。犬養毅首相暗殺と同時にチャップリンに対する暗殺指令が!命じられた若手の士官学校生・新吉は、田舎から出てきた世間知らずの若者。史実とフィクションを上手く絡ませて、一気に読ませます。いい加減でホラ吹きの役者・柳が、一番世の中の実情を見抜いていて、最後は見直しました。
読了日:08月09日 著者:土橋 章宏
路地の子路地の子感想
上原善広さん、初読み。著者の実父を描いたもの。被差別=路地で食肉業を営んで生計を立ててきた、壮絶な人生。同和問題の光と闇も語られ、読みごたえがありました。
読了日:08月10日 著者:上原 善広
潔白潔白感想
青木俊さん、初読み。ガツンとやられました。1989年の3月、小樽で起こった母子殺人事件。犯人として逮捕された三村孝雄は一貫して無実を訴えたが、死刑判決を受け、判決後わずか2年で死刑執行。事件から15年後娘のひかりが再審請求を。検察と裁判所、この国の司法の歪みをまざまざと突き付けられました。DNA鑑定がまだ不確かだったあのころ。まだまだ探せば冤罪で投獄されている人がいるのかも。お勧め本です!
読了日:08月10日 著者:青木 俊
もうひとつのワンダーもうひとつのワンダー感想
オーガストの周辺の3人の物語。WONDERの続編ではありません。いじめっ子のジュリアン、幼なじみのクリストファー、クラスメートのシャーロットのこと。ジュリアンの祖母の言葉に感動!オーガストは少ししか登場しませんが、こちらも素晴らしい1冊です。WONDERと合わせてお読み下さい!
読了日:08月11日 著者:R・J・パラシオ
夜間中学へようこそ (物語の王国)夜間中学へようこそ (物語の王国)感想
幼い頃に学校に通えなかった優菜のおばあちゃんは、夜間中学校に通い始めた。駅の階段から落ちて捻挫したおばあちゃんに付き添って夜間中学校に通うようになった優菜の驚きと戸惑い。これ、とても素敵な1
冊、お勧めです。

読了日:08月11日 著者:山本 悦子
真夏の雷管真夏の雷管感想
大好きな道警シリーズ、今回も楽しく読了。万引き少年の補導と不審な窃盗事件。追う小島と佐伯がその共通点に気付いて、大きく動き出した。終盤のスピーディーな展開はやはり面白く、堪能出来ました。
読了日:08月15日 著者:佐々木譲
満月の泥枕満月の泥枕感想
自分の不注意で4歳の娘を亡くした凸貝二美男は、姪の汐子と二人で暮らす。お祭りの最中、池から拾い上げた謎の頭蓋骨を巡るドタバタ群像劇。道尾さんの作品には、もうちょっと重厚なものを求めてしまうのは私だけ?面白かったけれど、少し物足りない…。
読了日:08月16日 著者:道尾 秀介
茶碗継ぎの恋―編集者風見菜緒の推理 (ハルキ文庫)茶碗継ぎの恋―編集者風見菜緒の推理 (ハルキ文庫)感想
鏑木さん、久々に読みました。スランプに陥った作家が骨董市で金継ぎされた茶碗と興味深い書き付けを見つけ、創作意欲を取り戻す。書き付けの中のDV、作家夫妻のDV疑惑、主人公の編集者のDVトラウマと心に傷を負った息子のこと、かなり沢山のことを盛り込んであるけれど、読みやすくて面白かったです。
読了日:08月17日 著者:鏑木 蓮
侠飯4 魅惑の立ち呑み篇 (文春文庫)侠飯4 魅惑の立ち呑み篇 (文春文庫)感想
今回、柳刃・火野が腕をふるう場所は、議員会館近くの古い酒屋の立ち呑みスタンド。缶詰料理が美味しそう!安定の面白さ。前作の親分の登場にニヤリ。固有名詞が笑えます。

読了日:08月19日 著者:福澤 徹三
奪還の日 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と)奪還の日 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と)感想
かつてルーキーだった一之瀬くんも、中堅の風格?!春山くんという後輩とともに新橋で起きた強盗殺人事件の犯人を福島から護送する途中、まさかの犯人強奪。拳銃で命を脅かされた恐怖、失態を追求する観察への恐怖。福島県警に在籍する親友・城田とのコンビも復活したりで中々読み応えあり。次の巻が楽しみです。
読了日:08月21日 著者:堂場瞬一 著
弥栄の烏 八咫烏シリーズ6弥栄の烏 八咫烏シリーズ6感想
八咫烏シリーズ第一部完結編。異色の前巻「玉依姫」から一気に山内の世界観へイメージをつなぐことが出来、本当に面白かったです。山神の正体、金烏の記憶、伏線としてちりばめられていた謎が見事に収まって満足しました。さて次はどんな展開を見せてくれるのかな?雪哉にまた会いたいですね。
読了日:08月21日 著者:阿部 智里
春の嵐春の嵐感想
前作から間を空けずに読めて良かったです。登場人物を覚えているうちに読むのがこういうシリーズでは大切。ナカノシマに大きなチャンスが訪れ、それを喜ぶ気持ちと嫉妬する気持ちに戸惑うメリーランド。ラストでメリーランドにも新しい風が吹く!次作はオーディション、こちらも楽しみ。
読了日:08月22日 著者:畑野 智美
尖閣ゲーム尖閣ゲーム感想
ゲームなどという軽いタイトルではなかったです。ガッツリと琉球の歴史、尖閣の問題、米軍基地や中国とのきな臭い話を盛り込み、ここに書かれているような事態になったら、私たちはどう対処したら良いのでしょうか?
読了日:08月22日 著者:青木 俊
ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち)ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち)感想
認知症になってしまったばあばと孫のツバサ。身近に認知症になった人はいませんが、もし自分が周りに迷惑をかける存在になったら?あるいはまだしっかりしている老母が認知症になったら、などと考えさせられました。おばあちゃんの引き出しから、忘れないようにと書いたメモ用紙がたくさん出てくるところ、思わずグッときました。
読了日:08月22日 著者:楠 章子
潮風エスケープ潮風エスケープ感想
農家の一人娘の深冬は、家に縛られることを厭い大学の付属高校で寮生活を送る。そこで出会った大学のゼミで大好きな先輩を追いかけ、先輩の故郷の南の離島の奇祭を見に行くことに。生まれた場所やそこにある伝統やしきたり、逃げ出したいと思う心。深冬の成長を清々しく読ませてもらいました。額賀さん、良いですね~。
読了日:08月23日 著者:額賀 澪
家と庭家と庭感想
下北沢の裕福な家庭の長男・中山望は、二人の姉と少し歳の離れた妹の四人兄弟。無理に就職しなくても食べていくことが出来る境遇で、バイトしながら実家で暮らす日々。長姉・葉子が姪っ子・メイを連れ出戻ってきてからの一年間が描かれ、恋愛や過去のトラウマ、家族の形など、中々面白く読みました。次姉文乃の抱えるものが切なく、彼女には幸せになって欲しいと思いました。望とあまねのこれからにも光が。
読了日:08月24日 著者:畑野 智美
図書室のピーナッツ図書室のピーナッツ感想
前作・キリギリスの内容はうろ覚えでしたが、まずまず楽しめました。詩織が司書の資格を目指そうとするなど、成長しているし、恋の気配も。村上春樹さんは数冊しか読んでいないので、そこはちょっと乗り切れなかったけれど、おかべたかしさんの「くらべる言葉」が、ちらりと登場して嬉しかった。続編出るかな?出たら読みたいです。
読了日:08月25日 著者:竹内 真
ある日うっかりPTAある日うっかりPTA感想
我が子の小・中・高時代に、何度かPTAに関わった経験があるので、杉江さんの体験記を懐かしく読ませてもらいました。どっぷりとその中に浸かっているときには気づかなかったあれこれを思い出して、苦笑。田舎から東京に引っ越し、右も左も分からない私もPTAでお友達が出来たり、それなりに楽しみました。仰天エピソードも!夫が職住一緒と言う環境、当時は携帯の普及前、家の電話で私宛にかかってくる電話の取り次ぎの夫の声が感じいいので、是非PTA会長を引き受けて下さいという依頼が(笑)もちろん即座にお断りしたけどね!
読了日:08月25日 著者:杉江 松恋
化身の哭く森化身の哭く森感想
吉田恭教さん、初読み。入らずの山で行方不明になった祖父。その遺骨を探しに山に入った孫の大学生と仲間たち。相次ぐ仲間の死。探偵・槙野と相棒・早瀬、刑事・東條。中々面白かった!シリーズらしいので、遡って読んでみたい。しかし、真犯人の目的、何だかなぁ。
読了日:08月26日 著者:吉田 恭教
スノウ・エンジェルスノウ・エンジェル感想
河合莞爾さん、初読み。恋人を殺され、私憤にかられ犯人グループ5人を殺害し世間との接触を絶っていた元刑事・神西。マトリの水月笙子の依頼で、スノウ・エンジェルという新型のドラッグ取り引きのおとり捜査を行うことに。麻薬の依存性、入口は煙草。教育の不足、処罰の軽さ。我が身や我が子たちに薬物の怖さはたたき込んできたけれど、この小説のように世界中に蔓延したら、それを権力が操っていたら、考えると恐ろしくなりますね。
読了日:08月29日 著者:河合莞爾
明治乙女物語明治乙女物語感想
滝沢志郎さん、初読み。第24回松本清張賞受賞作。明治の乙女、お茶の水女子大の前身・女子高等師範学校の女学生たち。日本が西欧化を模索していた時代、女子が学ぶことに偏見のあったこの頃。鹿鳴館を舞台に命を狙われた伊藤・森。華やかな表舞台だけでなく、唐人お吉やハリス、ヒュースケンなどの逸話も語られ、とても読みごたえがありました。山川二葉さんをはじめ、会津出身者が生き生きとしていて嬉しかった!お勧めです。
読了日:08月30日 著者:滝沢 志郎
黒い波紋黒い波紋感想
警察をクビになったロクデナシ男・加瀬将造は、音信不通だった実父の死を知らされ、遺品の中から金になるものを見つけた。この男が主人公なら嫌だなと思ったら、後半で元代議士秘書・生方貞次郎が登場し、話の流れが変わり、一気に面白くなった。一人の男の死によって黒い波紋が広がる。三代続いた代議士一家を守る男と女帝の話にシフトが変わってしまった?幕切れは少しモヤモヤ。。
読了日:08月31日 著者:曽根圭介
わたしたちは銀のフォークと薬を手にしてわたしたちは銀のフォークと薬を手にして感想
読み終えて、何とも言えない余韻に浸っています。島本さんの著作、そんなに多くは読んでいませんが、今まで読んだ中では一番好きです。今年読んだ本の中でも間違いなく上位になりそう。知世と椎名さんを応援しながら読んでいる私がいました。これはお勧め本です。
読了日:08月31日 著者:島本 理生

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