4月の読書メーター
読んだ本の数:34
読んだページ数:11697
ナイス数:4681
レフトハンド・ブラザーフッドの感想
バイク事故で双子の兄・海斗を亡くし、自らの左手にその命が宿る。弟・岳士は兄と共に家出をし、殺人事件に巻き込まれる。怪しげな美女・彩夏や危険なドラッグ「サファイア」。うーん、主人公がドラッグに溺れるという展開が嫌でスッキリのめり込めずに残念でした。
読了日:04月01日 著者:知念 実希人
肖像彫刻家の感想
芸術家であることに見切りをつけた53歳の高山正道。八ヶ岳の麓で銅像職人として暮らし始めた。寺の秘仏のレプリカに始まり、亡き両親や高名な学者、正道の造る作品には何故か魂が宿るという。何ともユーモラスで楽しい読書が出来ました。
読了日:04月02日 著者:篠田 節子
ざわつく女心は上の空の感想
平凡でどんくさい一人の主婦・榎本佐和子があることをきっかけに人気料理研究家・さわこ先生になる。踏み台にされたフードコーディネーター、さわこに憧れるOL、隣人の主婦、実母、そして娘。さわこ本人が周りのことが全く見えていないことに驚いた。面白かったです、お薦め。
読了日:04月02日 著者:こかじ さら
まよなかの青空の感想
修学旅行で乗った特別列車「あおぞら号」、幸運をもたらす「ソラさん」。彼を探すことで過去に向き合う大人たち。中々重苦しい展開で辛い部分もあったけれど、希望の見えるラストで良かったです。
読了日:04月03日 著者:谷 瑞恵
熱帯の感想
2019年本屋大賞ノミネート作品。いやぁ、何だか良く分かりませんでした。第三章までは何とかついて行けたような気がするのですが、後半の二つの章は理解不能でした。ノミネートされていなかったら、手にしていないと思った1冊。
読了日:04月04日 著者:森見 登美彦
真犯人の貌(かお) 川口事件調査報告書の感想
ノンフィクションを読んだかのような読後感です。事件を追うジャーナリストや真相を隠している人々。一見普通に見える人の狂気が気持ち悪い。
読了日:04月05日 著者:前川裕
三千円の使いかた (単行本)の感想
御厨家の祖母・母・孫娘たちのお金にまつわるお話。計画的に家計を遣り繰りしたり家計簿をつけるということは、私にとってハードルが高いのですが、とても勉強になりました。面白かったですよ。翔平の家族、お付きあいしたくないなぁ。
読了日:04月06日 著者:原田 ひ香
お茶壺道中の感想
江戸時代の末期宇治の茶葉農家に生まれた仁吉が、江戸の葉茶屋・森山園に奉公し、成長をしていく物語。幕末の混乱と世相をからめ面白く読了。
読了日:04月07日 著者:梶 よう子
傑作はまだの感想
人付き合いの苦手な引きこもり作家の加賀野の元に、初対面の25歳の息子がやって来た。孤独で世間知らずの父と健やかな息子。写真でしか知らなかった息子とどう関わったら良いか戸惑う父。読み終えてじんわり感動の1冊です。
読了日:04月08日 著者:瀬尾まいこ
キッドの感想
分厚さに怯むことなく一気読み。巨大な監視網が張り巡らされた世界。お国がこんなシステムを構築していたら、すべての国民のプライバシーは丸裸!?城戸と志水のコンビの続編を期待します。面白かったです。
読了日:04月09日 著者:相場 英雄
THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―の感想
まず、ナディアの勇気に敬意を表したい。イラク北部の小さな村で穏やかに暮らしていたヤズィディ教徒たちが襲撃された。IS に囚われた女性たちを襲う悲劇。決死の脱出とその後の世界への発信。ノーベル平和賞受章でこの本を知ることができました。多くの人に読んで頂きたい。
読了日:04月10日 著者:ナディア・ムラド
夏草のフーガの感想
祖母と同じ私立の中学校に入学した夏草。入学早々失敗して学校に行けなくなり、祖母は倒れて意識が中学1年生に戻ってしまう。別居中の父と母、宗教への考え方やいじめ、重い現実を描いているのに読みやすく、ラスト希望が見えて良かったです。
読了日:04月10日 著者:ほしおさなえ
風のかたみの感想
藩の重臣佐野家は藩主に背き上意討ちとなる。一族の女たちは白鷺屋敷に軟禁され、女医・桑山伊都子は「女たちを生かせ」との命を受け屋敷に赴く。生き抜くことは武家の女の戦、読みやすくて面白かったです。
読了日:04月11日 著者:葉室 麟
テレビ探偵の感想
土曜の夜8時と言えばあの番組でした。懐かしさでいっぱいでした。
読了日:04月11日 著者:小路 幸也
トリニティの感想
銀座の出版社で出会った三人の女性たち。イラストレーターの妙子(早川朔)、ライターの登紀子、OL・鈴子。昭和から平成を鮮やかに描いた作品。窪さんの作品中、今の時点で最高です。お薦め!
読了日:04月13日 著者:窪 美澄
隠居すごろくの感想
巣鴨の糸問屋の主・徳兵衛は、還暦を期に隠居生活に。隠居暮らしを楽しむはずが、孫の千代太が次々に厄介ごとを連れてきて。こういうお話は良いです、大好き。皆さんにお薦め!
読了日:04月15日 著者:西條 奈加
おっさんたちの黄昏商店街の感想
廃れゆく商店街を何とかしようと立ち上がった「町おこし推進委員会」。おっさん4人と昭和大好き高校生。うーん、なんでこの終わり方なのか?
読了日:04月15日 著者:池永陽
いも殿さまの感想
隠居生活を楽しみにしていた旗本・井戸平左衛門は、大岡忠相の命により、石見に代官として赴くことに。江戸から42日、たどり着いた石見は大飢饉と銀山の衰退で悲惨な状況に。芋で領民を救った名代官、感動の物語です。
読了日:04月16日 著者:土橋 章宏
草々不一の感想
武士というものは身分やしきたりに縛られている。八つの物語それぞれに味わいがありました。大身の旗本に婿入りした男を描いた「蓬莱」と、大奥の料理人の復讐譚「一汁五菜」が印象的でした。
読了日:04月17日 著者:朝井 まかて
逃げ出せなかった君への感想
ブラック企業に入社してしまった3人の若者、大友・夏野・村沢。心身共に疲弊した彼らは深夜の居酒屋へ。追い詰められた彼らはそれぞれの道を選択するが。。どうか多くの方に読んで頂きたい。働き方と命の大切さ、時には全力で逃げ出すという選択は間違いではない。お薦め!
読了日:04月19日 著者:安藤 祐介
傲慢と善良の感想
突然姿を消した婚約者・真実。西澤架は彼女の過去と向き合うことに。前半、架目線の物語は重く切ない。一転して後半の真実の目線で語られ、一気に読みやすくなりました。傲慢と善良、誰の心にもある。。そして今時の婚活は大変そう…。
読了日:04月19日 著者:辻村 深月
マーダーハウスの感想
鎌倉郊外に資産家が建てた豪華な家、交通の便が悪いこと除けば充実した設備と格安な家賃、夢のようなシェアハウス。憧れの大学生活をスタートした理佐、しかしそこは同居人が相次いで死亡する恐怖の家。巻き込まれた高瀬君が気の毒すぎた。
読了日:04月20日 著者:五十嵐 貴久
カタコンベの感想
神山裕右さん、初読み。黒姫山の麓、マイコミ平の洞窟に閉じ込められた5人。水没の危機にある洞窟に単身救助に向かう男。暗い洞窟に白骨遺体、まさにカタコンベ。ハラハラドキドキ、一気に読了。「サスツルギの亡霊」が話題になっているのでそちらも読んでみたい。
読了日:04月20日 著者:神山 裕右
藻屑蟹 (徳間文庫)の感想
赤松利市さん、初読み。第一回大藪春彦新人賞受章作。原発事故が引き起こした、被災者たちの分断。除染作業員や原発避難民に対する非難や偏見。とても重い内容を描いているけれど、目を反らさずしっかり読まなくてはと思った1冊です。
読了日:04月21日 著者:赤松 利市
オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にありの感想
間違った師匠に出会ってしまった一人の真面目な若者。危ないと思った時に逃げることは出来なかったのだろうか?死刑制度の是非は、私にも答えは出せないけれど、ご両親の哀しみを思うと切ない。
読了日:04月22日 著者:門田隆将
さざなみのよるの感想
43歳で亡くなった小国ナスミ。彼女と関わった様々な人が語る物語。じんわりと感動の残る1冊。2019年本屋大賞第6位。
読了日:04月23日 著者:木皿 泉
もういちどベートーヴェンの感想
ピアニストへの道を断念した岬洋介は、優秀な成績で司法試験を突破し司法修習生に。実務研修で担当した絵本作家殺害事件の謎を解き明かし、彼本来の姿へと。次作の刊行が決まっているとのこと。とても楽しみです。
読了日:04月23日 著者:中山 七里
わたし、定時で帰ります。: ハイパーの感想
絶対に残業しない主義の東山結衣は昇任して管理職に。個性的過ぎる新人たちの教育をしつつ、超絶ブラック企業と対峙する。パワハラ、セクハラ部分は読んでいてムカムカ。働き方改革小説、面白かったです。
読了日:04月24日 著者:朱野 帰子
帰還の感想
入社30年、新人記者時代を三重県で過ごした4人。その中の一人・藤岡が四日市の工業地帯で撮影中に事故死した。何故藤岡は死んだのか?謎を追う松浦・高本・本郷。ミステリーでもあり、熱い友情の物語とも言える。
読了日:04月25日 著者:堂場 瞬一
任侠浴場 (単行本)の感想
このシリーズは、あまり深く考えずサクッと読むのが一番。今回は銭湯経営者のアドバイザーとして本領発揮の阿岐本組。家族の再生の物語でもありました。安定の面白さ♪
読了日:04月26日 著者:今野 敏
シーソーモンスター (単行本)の感想
伊坂ワールド、堪能しました!バブル期の物語・シーソーモンスターと、近未来を描いたスピンモンスター。平成の締めくくりに読めて良かったです。お薦めです。
読了日:04月27日 著者:伊坂 幸太郎
おまえの罪を自白しろの感想
代議士の三歳の娘が誘拐された。犯人の要求は記者会見で政治家としてのすべての罪を明らかにすること。代議士・宇田が何語るのか、与党内の駆け引き、警察の動き、マスコミ対策。誘拐犯の正体はラスト数ページで。次男坊の成長と覚醒の物語でもあり、面白かったです。
読了日:04月29日 著者:真保 裕一
完全無罪 (講談社文庫)の感想
21年前の誘拐殺人事件の冤罪再審裁判、担当するのは女性弁護士・松岡千紗。彼女はその事件で誘拐監禁された被害者の一人だった。冤罪裁判、真犯人は誰なのか。これは一気に読了しました。文句無しの面白さ、お薦めです。今現在、大門剛明さんの作品中ベスト!
読了日:04月29日 著者:大門 剛明
あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫)の感想
平成最後の読了本は大好きな高田郁さんで。物語は六代目との悲しい別れから。幸の商いの舞台は女名前禁止の大坂から江戸へと移る。田原町五鈴屋は師走十四日に満を持して開店。あぁ、続きが気になる!
読了日:04月30日 著者:髙田郁
読書メーター
読んだ本の数:34
読んだページ数:11697
ナイス数:4681
レフトハンド・ブラザーフッドの感想
バイク事故で双子の兄・海斗を亡くし、自らの左手にその命が宿る。弟・岳士は兄と共に家出をし、殺人事件に巻き込まれる。怪しげな美女・彩夏や危険なドラッグ「サファイア」。うーん、主人公がドラッグに溺れるという展開が嫌でスッキリのめり込めずに残念でした。
読了日:04月01日 著者:知念 実希人
肖像彫刻家の感想
芸術家であることに見切りをつけた53歳の高山正道。八ヶ岳の麓で銅像職人として暮らし始めた。寺の秘仏のレプリカに始まり、亡き両親や高名な学者、正道の造る作品には何故か魂が宿るという。何ともユーモラスで楽しい読書が出来ました。
読了日:04月02日 著者:篠田 節子
ざわつく女心は上の空の感想
平凡でどんくさい一人の主婦・榎本佐和子があることをきっかけに人気料理研究家・さわこ先生になる。踏み台にされたフードコーディネーター、さわこに憧れるOL、隣人の主婦、実母、そして娘。さわこ本人が周りのことが全く見えていないことに驚いた。面白かったです、お薦め。
読了日:04月02日 著者:こかじ さら
まよなかの青空の感想
修学旅行で乗った特別列車「あおぞら号」、幸運をもたらす「ソラさん」。彼を探すことで過去に向き合う大人たち。中々重苦しい展開で辛い部分もあったけれど、希望の見えるラストで良かったです。
読了日:04月03日 著者:谷 瑞恵
熱帯の感想
2019年本屋大賞ノミネート作品。いやぁ、何だか良く分かりませんでした。第三章までは何とかついて行けたような気がするのですが、後半の二つの章は理解不能でした。ノミネートされていなかったら、手にしていないと思った1冊。
読了日:04月04日 著者:森見 登美彦
真犯人の貌(かお) 川口事件調査報告書の感想
ノンフィクションを読んだかのような読後感です。事件を追うジャーナリストや真相を隠している人々。一見普通に見える人の狂気が気持ち悪い。
読了日:04月05日 著者:前川裕
三千円の使いかた (単行本)の感想
御厨家の祖母・母・孫娘たちのお金にまつわるお話。計画的に家計を遣り繰りしたり家計簿をつけるということは、私にとってハードルが高いのですが、とても勉強になりました。面白かったですよ。翔平の家族、お付きあいしたくないなぁ。
読了日:04月06日 著者:原田 ひ香
お茶壺道中の感想
江戸時代の末期宇治の茶葉農家に生まれた仁吉が、江戸の葉茶屋・森山園に奉公し、成長をしていく物語。幕末の混乱と世相をからめ面白く読了。
読了日:04月07日 著者:梶 よう子
傑作はまだの感想
人付き合いの苦手な引きこもり作家の加賀野の元に、初対面の25歳の息子がやって来た。孤独で世間知らずの父と健やかな息子。写真でしか知らなかった息子とどう関わったら良いか戸惑う父。読み終えてじんわり感動の1冊です。
読了日:04月08日 著者:瀬尾まいこ
キッドの感想
分厚さに怯むことなく一気読み。巨大な監視網が張り巡らされた世界。お国がこんなシステムを構築していたら、すべての国民のプライバシーは丸裸!?城戸と志水のコンビの続編を期待します。面白かったです。
読了日:04月09日 著者:相場 英雄
THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―の感想
まず、ナディアの勇気に敬意を表したい。イラク北部の小さな村で穏やかに暮らしていたヤズィディ教徒たちが襲撃された。IS に囚われた女性たちを襲う悲劇。決死の脱出とその後の世界への発信。ノーベル平和賞受章でこの本を知ることができました。多くの人に読んで頂きたい。
読了日:04月10日 著者:ナディア・ムラド
夏草のフーガの感想
祖母と同じ私立の中学校に入学した夏草。入学早々失敗して学校に行けなくなり、祖母は倒れて意識が中学1年生に戻ってしまう。別居中の父と母、宗教への考え方やいじめ、重い現実を描いているのに読みやすく、ラスト希望が見えて良かったです。
読了日:04月10日 著者:ほしおさなえ
風のかたみの感想
藩の重臣佐野家は藩主に背き上意討ちとなる。一族の女たちは白鷺屋敷に軟禁され、女医・桑山伊都子は「女たちを生かせ」との命を受け屋敷に赴く。生き抜くことは武家の女の戦、読みやすくて面白かったです。
読了日:04月11日 著者:葉室 麟
テレビ探偵の感想
土曜の夜8時と言えばあの番組でした。懐かしさでいっぱいでした。
読了日:04月11日 著者:小路 幸也
トリニティの感想
銀座の出版社で出会った三人の女性たち。イラストレーターの妙子(早川朔)、ライターの登紀子、OL・鈴子。昭和から平成を鮮やかに描いた作品。窪さんの作品中、今の時点で最高です。お薦め!
読了日:04月13日 著者:窪 美澄
隠居すごろくの感想
巣鴨の糸問屋の主・徳兵衛は、還暦を期に隠居生活に。隠居暮らしを楽しむはずが、孫の千代太が次々に厄介ごとを連れてきて。こういうお話は良いです、大好き。皆さんにお薦め!
読了日:04月15日 著者:西條 奈加
おっさんたちの黄昏商店街の感想
廃れゆく商店街を何とかしようと立ち上がった「町おこし推進委員会」。おっさん4人と昭和大好き高校生。うーん、なんでこの終わり方なのか?
読了日:04月15日 著者:池永陽
いも殿さまの感想
隠居生活を楽しみにしていた旗本・井戸平左衛門は、大岡忠相の命により、石見に代官として赴くことに。江戸から42日、たどり着いた石見は大飢饉と銀山の衰退で悲惨な状況に。芋で領民を救った名代官、感動の物語です。
読了日:04月16日 著者:土橋 章宏
草々不一の感想
武士というものは身分やしきたりに縛られている。八つの物語それぞれに味わいがありました。大身の旗本に婿入りした男を描いた「蓬莱」と、大奥の料理人の復讐譚「一汁五菜」が印象的でした。
読了日:04月17日 著者:朝井 まかて
逃げ出せなかった君への感想
ブラック企業に入社してしまった3人の若者、大友・夏野・村沢。心身共に疲弊した彼らは深夜の居酒屋へ。追い詰められた彼らはそれぞれの道を選択するが。。どうか多くの方に読んで頂きたい。働き方と命の大切さ、時には全力で逃げ出すという選択は間違いではない。お薦め!
読了日:04月19日 著者:安藤 祐介
傲慢と善良の感想
突然姿を消した婚約者・真実。西澤架は彼女の過去と向き合うことに。前半、架目線の物語は重く切ない。一転して後半の真実の目線で語られ、一気に読みやすくなりました。傲慢と善良、誰の心にもある。。そして今時の婚活は大変そう…。
読了日:04月19日 著者:辻村 深月
マーダーハウスの感想
鎌倉郊外に資産家が建てた豪華な家、交通の便が悪いこと除けば充実した設備と格安な家賃、夢のようなシェアハウス。憧れの大学生活をスタートした理佐、しかしそこは同居人が相次いで死亡する恐怖の家。巻き込まれた高瀬君が気の毒すぎた。
読了日:04月20日 著者:五十嵐 貴久
カタコンベの感想
神山裕右さん、初読み。黒姫山の麓、マイコミ平の洞窟に閉じ込められた5人。水没の危機にある洞窟に単身救助に向かう男。暗い洞窟に白骨遺体、まさにカタコンベ。ハラハラドキドキ、一気に読了。「サスツルギの亡霊」が話題になっているのでそちらも読んでみたい。
読了日:04月20日 著者:神山 裕右
藻屑蟹 (徳間文庫)の感想
赤松利市さん、初読み。第一回大藪春彦新人賞受章作。原発事故が引き起こした、被災者たちの分断。除染作業員や原発避難民に対する非難や偏見。とても重い内容を描いているけれど、目を反らさずしっかり読まなくてはと思った1冊です。
読了日:04月21日 著者:赤松 利市
オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にありの感想
間違った師匠に出会ってしまった一人の真面目な若者。危ないと思った時に逃げることは出来なかったのだろうか?死刑制度の是非は、私にも答えは出せないけれど、ご両親の哀しみを思うと切ない。
読了日:04月22日 著者:門田隆将
さざなみのよるの感想
43歳で亡くなった小国ナスミ。彼女と関わった様々な人が語る物語。じんわりと感動の残る1冊。2019年本屋大賞第6位。
読了日:04月23日 著者:木皿 泉
もういちどベートーヴェンの感想
ピアニストへの道を断念した岬洋介は、優秀な成績で司法試験を突破し司法修習生に。実務研修で担当した絵本作家殺害事件の謎を解き明かし、彼本来の姿へと。次作の刊行が決まっているとのこと。とても楽しみです。
読了日:04月23日 著者:中山 七里
わたし、定時で帰ります。: ハイパーの感想
絶対に残業しない主義の東山結衣は昇任して管理職に。個性的過ぎる新人たちの教育をしつつ、超絶ブラック企業と対峙する。パワハラ、セクハラ部分は読んでいてムカムカ。働き方改革小説、面白かったです。
読了日:04月24日 著者:朱野 帰子
帰還の感想
入社30年、新人記者時代を三重県で過ごした4人。その中の一人・藤岡が四日市の工業地帯で撮影中に事故死した。何故藤岡は死んだのか?謎を追う松浦・高本・本郷。ミステリーでもあり、熱い友情の物語とも言える。
読了日:04月25日 著者:堂場 瞬一
任侠浴場 (単行本)の感想
このシリーズは、あまり深く考えずサクッと読むのが一番。今回は銭湯経営者のアドバイザーとして本領発揮の阿岐本組。家族の再生の物語でもありました。安定の面白さ♪
読了日:04月26日 著者:今野 敏
シーソーモンスター (単行本)の感想
伊坂ワールド、堪能しました!バブル期の物語・シーソーモンスターと、近未来を描いたスピンモンスター。平成の締めくくりに読めて良かったです。お薦めです。
読了日:04月27日 著者:伊坂 幸太郎
おまえの罪を自白しろの感想
代議士の三歳の娘が誘拐された。犯人の要求は記者会見で政治家としてのすべての罪を明らかにすること。代議士・宇田が何語るのか、与党内の駆け引き、警察の動き、マスコミ対策。誘拐犯の正体はラスト数ページで。次男坊の成長と覚醒の物語でもあり、面白かったです。
読了日:04月29日 著者:真保 裕一
完全無罪 (講談社文庫)の感想
21年前の誘拐殺人事件の冤罪再審裁判、担当するのは女性弁護士・松岡千紗。彼女はその事件で誘拐監禁された被害者の一人だった。冤罪裁判、真犯人は誰なのか。これは一気に読了しました。文句無しの面白さ、お薦めです。今現在、大門剛明さんの作品中ベスト!
読了日:04月29日 著者:大門 剛明
あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫)の感想
平成最後の読了本は大好きな高田郁さんで。物語は六代目との悲しい別れから。幸の商いの舞台は女名前禁止の大坂から江戸へと移る。田原町五鈴屋は師走十四日に満を持して開店。あぁ、続きが気になる!
読了日:04月30日 著者:髙田郁
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