ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者(名古屋の話 その2)

2024-01-24 23:56:00 | 行って 見た

骨董市の後、松坂屋美術館で開催中の「ミュシャ展」に行ってきました。今回の名古屋訪問はこれを見るためです。
雨が降っていたので、骨董市を先にしちゃったけど、おかげで閉館まで、時間を気にせず、じっくりゆっくり見られます。

「マルチ・アーティストの先駆者」展は、去年の夏頃に九州でやってたんですよね〜。堺のアルフォンス・ミュシャ館(美味しいミュシャ、楽しい企画でした!)をググっていたら広告が流れてきて、さすがに九州は遠いと思いつつも気になっていました。

私が今までに見ているミュシャの展示って、多分、ドイ・コレクション系列(だと思う)ですが、今回はチマル・コレクションという別ルート、知らないものがきっとあるに違いない!!!

後で、あの時に見ておけば良かった〜と後悔しないために、時間とお金の算段をつけました。
松坂屋美術館は初めて行きましたが、松坂屋南館の上の方にあって、その一角だけゴージャスな造り。
スタッフさんたちも親切です。
今回は、ほぼほぼ撮影okの太っ腹企画です。ありがたや〜。

第一章は挿絵画家としての出発

雑誌の挿絵やら雑記の表紙のイラストやら。
見たようなのも、初めて!!、もありました。

第二章はポスターと装飾パネル
ミュシャと言えば、やっぱりポスターが入口かな、と思います。
たくさん並んでる(一番上の写真)と嬉しいです。

第三章は生活の中のデザイン

香水瓶やら扇子やら。女性の装飾品がいろいろと。
お菓子のパッケージもたくさんありました。

第四章はプライヴェートな生活の記録

今回、これを見るために来たんだな、と思ってしまったテーマ。
↑の写真は学生時代のノートですが、手紙や家族の写真など資料写真とは違って、生身のミュシャを感じられるものが出品されていました。

最後の第五章は唯一無二のオリジナル作品ということで、油彩画、水彩画、素描、印刷物の原画など、宝物のような展示。

額縁もミュシャのデザインの油絵。ひなげしはミュシャが好きだったお花のようです。他にも何回か出ていますね。

肖像画の枠にもミュシャな装飾があったり。
見たことがないものがありすぎて、何を特筆すべきかわからない〜。

図録によると、チマル・コレクションはズデニェク・チマル博士のコレクションだそうです。博士のご両親及び祖父母が購入された作品でスタートしたそうで、公開されたのは2009年チェコのブルノでの展覧会が最初。

日本では2013年、2017年に巡回展があったそうです。そして、どちらも横浜までは来ていた…見落としてましたね。
否、「ミュシャのために横浜か、遠いよね」と思ったんだろうな。2017年って国立新美術館でスラブ叙事詩の展覧会があった年で、それでお腹がいっぱいになっちゃったのかな。
横浜、名古屋より全然近いよ。ちゃんと見に行って、私(笑)

今回は横浜巡回は無く、名古屋の後は熊本、天童、三重でおしまい。
思い切って、来てみて良かったてす。ミュシャ、まだまだ知らないものがたくさんある〜。そして、見てないものは、やっぱり見たい。
今後も、ちゃんとアンテナを張っておこう。
(名古屋の話3へ続く、多分)


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大須観音 骨董市(名古屋の話 1 )

2024-01-22 02:50:40 | 行って 見た

最大目的は別(次に書く予定)でしたが、月に2回だけ開催の骨董市と名古屋に行く日が被ってる〜となったら行かないわけには行きますまい。
大須観音 骨董市
多分、次に行けることはない…気がしたし
鳥居の向こうにテントが見えます。
雨のせいか、お店もテントも少し寂しげ。
朝、自宅を出た時は、晴れ間が出ていたのですが、新幹線が西に向かうに従って、どんどんお天気が下り坂で、名古屋に到着したらば傘が必須になってました。
日頃の行いのせい?
観音様の足もとにテント。
慣れ親しまれている感じがしますね
事前情報だと、お着物とかハンドメイド作品も多そうでしたが、雨だからかな?
レトロ雑貨やアジアン雑貨が多い感じでした。

せっかくなので〜(旅先は財布の紐が緩みますね
ブローチをget
わかる人にはわかる『ひみつのお花』のブローチちょびっと、何かお話が書きたくなります
台に平置き。値段をお店の人に聞いたら「何も刻印が無いけど、可愛いよね」と言われ、お手頃価格を提示されたので、即購入を決意しましたよ。

その前に、ガラスケースの中のブローチを見せてもらって、ニ万円近かったので、そっちは諦めました。薔薇の蕾が一輪。蕾は黒っぽい赤い石?で花弁が綺麗に刻まれていました。お店の人の話では「何も書いてないけど琥珀かなんか」だからお高いそうです。気に入ったけど、そこまでじゃないし(負け惜しみじゃないです
旅先で買ったブローチは大概、使ってて落とすので、無理ない範囲でしか買わない…と友だちに言ったら、骨董コレクターになると破滅するからそれぐらいの気持ちで居なさい、と言われました(笑)

そして、もう一つ。
スプーン…って見ればわかりますよね
そもそも、柄の端の騎馬像が気になって手に取った(平台にナイフと並んでいた)のですが、風景の細工が細かい&TOKYOって彫ってある。よく見ると皇居のお堀と、お堀端の街並みでは?一体コレは何モノ?
裏の模様も素敵だし、アルファベットでチマチマ書かれている右端には『JAPAN』だから、国産ってことよね〜。
外国人向けのお土産かな?
見る人が見ればわかるのかな??

お店の人に聞いても「よくわからない」と言うし、一緒に並んでたナイフは全然違うものだし。
謎だけど、気になる…ケースに入ってないから、多分そんなに高くない。ちょっとぐらい高くても、後であの時に買っておけば…となりそう
というわけで、関東に連れ帰ってきました。我が家が東京じゃないのは、ちと残念ですけど。
今度お堀端に持っていこうかな。

お値段はお手頃価格でしたよ、全然迷う必要がなかった。悩まずパパっと買っても良かった…けど、色々悩むのも楽しみのうちかな。
他のお客さんの様子とかも面白かったし。

というわけで、大した散財もせず、良いものが手に入り、幸先良いスタートが切れたのでした。
(名古屋2へ、多分続く)

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癒しの森日本美術―ほのぼの若冲・なごみの土牛―

2024-01-07 22:35:28 | 行って 見た

2024年最初の美術館めぐりは、山種美術館です。
去年の12月から始まった特別展。
テーマが、もう。コレは新年に見るに限る!と取っておいた分です。

ポスターにもなっている伊藤若冲の『伏見人形図』は、とってもカワイイし、奥村土牛の『兎』は、丸っこいのもフワフワのも可愛い竹内栖鳳の『みゝづく』『鴨雛』は触り心地良さそう山口華楊の『生』の仔牛は一度見たら忘れられない優しい瞳
心ほんわかで和む〜

林功の『篁韻』『凍音』はシンとした音が聞こえてくるし、横山大観の『春の水・秋の色』も絵なんだけど、自然の素晴らしさがわかる。横山大観、前より好きになってきた〜。長年、見続けると変わってくるのかなぁ。千住博も前は尖ったところが格好良かったのですが、最近は内面描写なのかな?と思ったり。年齢のせいですかね
小川芋銭の『農村春の行事絵巻』の一昔前の村の人々の生活に親しみを感じたり、その小川芋銭を描いた山口晃の『肖像画・小川芋銭』も微笑ましい

そして、今回は
長沢芦雪の『菊花子犬図』が撮影可能でした。

ころころの9匹のワンコ。それぞれ表情が違います。顔が見えない子たちも、絶対楽しそうで、嬉しくなりますね
山種美術館さん、いつも有り難うございます


本日のお茶は、お正月和菓子(めで鯛)セットに和菓子を一つ追加、お正月だから有りってことで『伏見人形図』をイメージした「富貴」
お茶は、いつもの金箔緑茶。
やさしい甘さが心に届いて美味しかったです

というわけで、今年の美術館始めはアタリでした。
2024年も良いものいっぱい見るぞ〜!












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『日本画の棲み家』

2023-12-09 23:05:14 | 行って 見た

泉屋博古館東京に行ってきました。
先月は細川さんと岩崎さんを見てきましたが、今月は住友さんです。

紅葉がだいぶ進んだビルの間のお庭に泉屋博古館東京があります。

今回は副題が
―「床の間芸術」を考える
ということで、実際に住友邸に飾られていた品々が、当時の飾り方と同じ組み合わせで展示してありました。
この掛け軸とこの香炉、なるほど、こういう理由なのね、と納得できるものと、どうなの〜?と微妙なものと両方ありましたよ。
そして、やたらと大きな作品があったり、掛け軸を3つ(掛け軸ってどう数えるの?本???)横に並べて飾ったり。
床の間ってなんとなくチマチマしている気がしていたのですが、住友邸は大きくて広いのですね。

一部、撮影可のスペースがありました。
竹内栖鳳『禁城松翠』
水と松がとても綺麗です。
竹内栖鳳は「会場芸術と床の間芸術」という文章を『現代日本画壇 京都』という本に書いているのでした。〇〇展などに出展する作品と家屋内で鑑賞する作品とは違うものということのようです。

以前、東京ステーションギャラリーで大阪画壇の作品展示を見た時に、大阪では商家>展覧会、という発展のしかたという解説を見た気がしますよ。ぶらぶら美術館博物館でも、そんな話が出ていたような。展覧会や受賞作だけじゃないってことですね。
ちょっと頭の回路が繋がりました。

おまけ

六本木一丁目駅から泉屋博古館東京に行く途中にあったクリスマスツリー。
こういう大きくて豪華なのも、おうちのツリーもどっちも素敵っていうのと一緒かな?ちょっと違うかな?






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プリンアラモード

2023-12-04 23:55:00 | 行って 見た

スワンシューに会いたくて、山の上ホテルに行ってきました。


ヴォーリズ設計アール・デコ様式の建物。


クリスマス仕様な玄関。


ロビーには

こんな書物机があったり。
さすが、山の上ホテル!ですね。


美濃焼タイルの階段を降りて地下へ。


念願のコーヒーパーラー ヒルトップ。


ランチに小海老のロングマカロニグラタン


デザートにプリンアラモード。
果物いっぱい。
アイスクリームにプリン(かためめのしっかりタイプ)のお隣にスワンさんがいました。
可愛くて美味しくて、綺麗でした。

来年2月に休業が決まっていて、再開予定は未定…と知ったら、食べないわけにはいきますまい〜。
結構並んだ(5時間待ちという日があったそうですが、そこまでじゃなかった。良かった)
老朽化など、理由は諸々あるようですが、若い頃に職場の忘年会で来た時から、年季が入った建物だったよ。そんなに古びた感じはしないけどなぁ。

パーラーの外側。鹿のマークがカワイイ。
美味しそうなメニューが他にもたくさんあったので、出来たら、もう一回ぐらい来てみたいなぁ。
2月までだと、ちょっと厳しいかな。

営業再開が決まってくれると嬉しいんだけど。













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