『日本画の棲み家』

2023-12-09 23:05:14 | 行って 見た

泉屋博古館東京に行ってきました。
先月は細川さんと岩崎さんを見てきましたが、今月は住友さんです。

紅葉がだいぶ進んだビルの間のお庭に泉屋博古館東京があります。

今回は副題が
―「床の間芸術」を考える
ということで、実際に住友邸に飾られていた品々が、当時の飾り方と同じ組み合わせで展示してありました。
この掛け軸とこの香炉、なるほど、こういう理由なのね、と納得できるものと、どうなの〜?と微妙なものと両方ありましたよ。
そして、やたらと大きな作品があったり、掛け軸を3つ(掛け軸ってどう数えるの?本???)横に並べて飾ったり。
床の間ってなんとなくチマチマしている気がしていたのですが、住友邸は大きくて広いのですね。

一部、撮影可のスペースがありました。
竹内栖鳳『禁城松翠』
水と松がとても綺麗です。
竹内栖鳳は「会場芸術と床の間芸術」という文章を『現代日本画壇 京都』という本に書いているのでした。〇〇展などに出展する作品と家屋内で鑑賞する作品とは違うものということのようです。

以前、東京ステーションギャラリーで大阪画壇の作品展示を見た時に、大阪では商家>展覧会、という発展のしかたという解説を見た気がしますよ。ぶらぶら美術館博物館でも、そんな話が出ていたような。展覧会や受賞作だけじゃないってことですね。
ちょっと頭の回路が繋がりました。

おまけ

六本木一丁目駅から泉屋博古館東京に行く途中にあったクリスマスツリー。
こういう大きくて豪華なのも、おうちのツリーもどっちも素敵っていうのと一緒かな?ちょっと違うかな?






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プリンアラモード

2023-12-04 23:55:00 | 行って 見た

スワンシューに会いたくて、山の上ホテルに行ってきました。


ヴォーリズ設計アール・デコ様式の建物。


クリスマス仕様な玄関。


ロビーには

こんな書物机があったり。
さすが、山の上ホテル!ですね。


美濃焼タイルの階段を降りて地下へ。


念願のコーヒーパーラー ヒルトップ。


ランチに小海老のロングマカロニグラタン


デザートにプリンアラモード。
果物いっぱい。
アイスクリームにプリン(かためめのしっかりタイプ)のお隣にスワンさんがいました。
可愛くて美味しくて、綺麗でした。

来年2月に休業が決まっていて、再開予定は未定…と知ったら、食べないわけにはいきますまい〜。
結構並んだ(5時間待ちという日があったそうですが、そこまでじゃなかった。良かった)
老朽化など、理由は諸々あるようですが、若い頃に職場の忘年会で来た時から、年季が入った建物だったよ。そんなに古びた感じはしないけどなぁ。

パーラーの外側。鹿のマークがカワイイ。
美味しそうなメニューが他にもたくさんあったので、出来たら、もう一回ぐらい来てみたいなぁ。
2月までだと、ちょっと厳しいかな。

営業再開が決まってくれると嬉しいんだけど。













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『東南アジア〜交易と交流の海』展

2023-11-26 23:58:00 | 行って 見た

東洋文庫ミュージアムに行ってきました。
細川さん家の次は、岩崎さん家です。
東南アジア、実はそんなに興味はないし、多分、一生行かないだろうと思うのですが、
モリソン書庫は定期的に見たくなるので、そのついでに企画展示も、という感じです


1階のオリエントホールには、ASEANの紹介コーナーが。
ざっくり知識が、ちょっとだけ深まりました。


東洋文庫なので、基本的には書籍の展示ですが
体験展示があったり

民族衣装もありました。
民族衣装といえば

サロンクバヤについての資料が!
随分前に松濤美術館のサロンクバヤの展示を見ましたよ。ブログのどこかに埋もれているはず。プラナカンの衣装や装飾品が、とてつもなくゴージャスでひたすら感心してましたっけ。
昔から研究したくなる文化だったってことなんだなあ。

大型で綺麗な図鑑は、こーいうの、東洋文庫は持ってるよね!得意分野だ〜


そして、現在も、東洋文庫の研究員さんたちが東南アジアの研究をされているそうで、新しい研究書が出たり、発見があったりする…なんてこともわかりました。
東洋文庫、素敵な図書館なだけでなく、生きている研究基地なんですね

とは言え、私の一番はやっぱりモリソン書庫なので

素敵な本棚〜

今回の棚内展示は、東南アジアコレクション。 
インドシナ調査記や北ボルネオのハンドブックやらがありました。
読めないけどね!いちいち覗き込んできちゃいますよ。

今回の企画は、来年の1月14日まで。
年内は、これで最後ですね。
また来年、楽しい企画をお願いします



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『長谷雄草紙』

2023-11-23 23:32:10 | 行って 見た

永青文庫に行ってきました。

以前行った時、やたらと坂道がキツかった記憶があって、どうするか悩んでいたところ、目白駅からバスなら大変じゃない、と教えてもらいました。
試したところ、ホントだった!!
何故に、違うルートを通っていたんだろう?


というわけで、永青文庫、ですよ。敷地の玉砂利に足を取られますが、坂に比べればなんてことない。

今回のメインは『長谷雄草紙』細川さん家の秘蔵の御品。重要文化財だそうです。

館内、写真不可なので、外側の写真しか無い…。

長谷雄草紙、平安時代の公卿で漢学者の紀長谷雄が、鬼との双六に勝って女の人を貰うんだけど…という不思議なお話。

そんなに長くないからなのか、一挙に全巻公開。
太っ腹企画、有難い。
解説も丁寧で、わかりやすい。自分では気付けないツッコミどころも面白かったです。

鬼が、死人の良いところだけを集めて作った美女、顔が見えないようになっていても、美人の気配がある。描き手が上手なんですね。
長谷雄、どれだけ美人であっても100日っていわれたんだから、せめて99日は我慢〜とかでなく、あっさり80日って駄目すぎないか?
そもそも!鬼は何故に長谷雄に双六勝負を挑んだのか、謎が多いですが。
気になる人は見に行って〜。
絶対に楽しいですよ。

長谷雄草紙だけでなく、蒙古襲来絵詞の模本が白描本と比較ができたり、信貴山縁起絵巻の模本の部分(面白い場面)展示があったり、御伽草子があったり。
良いもの見せてもらったなあ。 

お庭の紅葉は、もう少し先のようです。ライトアップの企画もあるようですよ〜。
長谷雄草紙の展示は12月3日まで。オススメです。











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「激動の時代 幕末明治の絵師たち」

2023-11-20 21:19:21 | 行って 見た

サントリー美術館に行きました。
「激動の時代 幕末明治の絵師たち 一信、雷洲、国芳、芳年、暁斎…」展。
キャッチコピーが『芸術はバクマツだ!』ですよ。

川瀬巴水や小林清親やら、江戸の匂いがする東京の街が好きですが、リアル幕末の絵画はキチンと見てないし、よく知らない…。

サントリー美術館の展示は、量よりもセンス、で見易いです。
今回も、最初から見どころ解説があったりで、わからないなりに面白く感じました。

館内、撮影不可でしたが、↑こんなフォトスポットがあったりして。
ついでに、運良く、スタッフ解説にも参加できたり、で、ちょこっとだけ、賢くなった気がする〜。
忘れないようにせねば。
鑑賞後は不室屋で季節のあんみつ(栗餡)を頂きました。
展示とのコラボメニューは田楽だったかな?ピンと来なかったので、こちらに。
綺麗で、季節も感じられて、美味しかったです。
芸術と食欲の秋を堪能しました。


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