陰陽師 龍笛の巻

「ゆこう」
「ゆこう」
そういうこととなった。

と今回もいつも通り、晴明さんが怪しいものと対峙する場に居合わせることになっちゃう博雅くん。
またまた今回も、よく考えるととんでもない目にあってない～？！
彼はね、きっと好い男なんだと思うよ。うん。晴明さんが仰るとおり。
新刊が出るたびに快く貸してくださるAちゃんは彼が大好きみたい
そうそう、今回も博雅はよい男でしたねぇ。ってわざわざメールくれたし。
だがしかーし。
私は今回初出と思われる（だって毎回借り物だから手許に既刊分無いんだもん。わかりません）賀茂保憲さんがお気に入りです。
登場から‘ちぇっ’…だってかわいー
晴明さんよりおじさんかもしれないんでしょ？でもにゃんこ（式神さんだけど）抱いてたり、面倒なことはキライだから代わってくれとか。面白すぎる。
晴明さんも飄々とじゃなく、ワガママな先輩に対してしょうがないですねぇって苦笑しながら、片付けに行く（勿論博雅くんは巻き添えだよん）ようなところが好い感じだ～。
保憲さん、また出て欲しいなぁ♪

あ。それと。
今回‘むしめづる姫’が良い話です。
元ネタは勿論堤中納言。虫愛づる姫、もともと好きだから、今回のような登場の仕方は嬉しいなぁ。
荒俣センセイも姫のことお嫌いでは無さそうですね。
貴族の姫なのに出歩いて大丈夫なのか～？とか、どうして皆、道満に渡りを付けちゃうのか～とか、ちょぴっと突っ込みたくもなりますが。
式ってそうやっても作れるのか！とか蠱毒（久々見たよ、この単語。小野不由美主上の‘悪霊シリーズ以来では！）とか、怪しさ大爆発！なのにラストシーンは幻想的で綺麗なところもいいなぁ。
ちょっと思ってたのと違う。。。良い意味で裏切られた感じです

姫、結局、道満から受け取ったのかな～？どうしたのかな～？
あの続きが気になりますねぇ。