『奥様は魔女』を見ました。

2005-09-07 23:59:20 | 映画
「奥様は魔女」のリメイク版を作るんだけど、サマンサ役の新人女優が実はホントの魔女で、ダーリン役に恋しちゃったら…というお話。
ニコール・キッドマンがかわいーってだけ。。。なのでファンは見とけば~。

以下ネタバレ注意。





「奥様は魔女」は大好きだったし、アニメとはいえ、魔女っ子モノはひたすら見てたし~
‘実は○○なのにそれは言えないの~!’のようなお話は好きなので、設定だけでかなり期待したんですが
思いっきりはずれでした。

恋愛モノとしてみるのはキツイ。
主人公が(見た目決して若くないけどね)恋に恋してるようなお子様だし相手役が全然格好よくないんです。
‘君が必要なんだ!’っていう台詞(がある)だけで恋におちる…としたら、その前になんか1つエピソードを入れるとか、対応してくれ!

「コメディ」で見るのも…ツライ。
ごめん、笑うとこどこですか~?
お父さん(マイケル・ケイン)とエンドラ役の女優さん(シャーリー・マクレーン!!!)とこはちょっと面白かったけどさ。そんなにでずっぱりじゃないし。メインの2人のとこがねぇ。。。
いや、私の笑いのツボはとっても狭いので、差っ引くけど、周りもあんまり笑ってなかったし、ちょっと寝そうなぐらい退屈だったよ。現に前の人は寝てた(><)

奥様は魔女のパロディ…になってるか~?て感じだしな。。。
単に劇中劇として使ってるだけだし、収録風景(お客様入れて撮るんですね)は面白かったけど。
良かれと思って使った魔法がとんでもないことを引き起こして、でも、サマンサの機転やダーリンのなけなしの勇気で解決するとかそんな展開じゃなかったっけ、本家は。
今回のはさー、使った魔法が駄目ってことになったら、簡単に巻き戻しちゃうんですよ。
あれれれ~?です。
魔女だってばれそうになってハラハラドキドキ…もないしねぇ。

何より、シモな台詞をどーにかしてくれ~!
TVドラマ版にはそんな台詞はなかったと思う。。。吹き替えでしか見たことないから実際知らないけど。
映画の英語、勿論全部聞き取れたわけじゃないけど、明らかに、あーあって台詞アリ。
もっと違う言い方できないかなぁ?

この前の米倉涼子のドラマ(2回しか見てないけどね)のほうが全体的にマシだった。。。
ヒトラー見て気分が絶対暗くなるから、元気付けに明るい話見ようって選んだのに、失敗した~!無念!!


ここをこういじったらどうかなぁ?と考えているうちにいっそのこと、サマンサのいたドラマの世界がホンモノっていうパラレルワールドの話にしちゃったらどうだろう?
なんて思ってしまいましたよ。案外面白くなる気がするんだけどな。
いつか書けたらいいですねぇ。

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ヒトラー~最後の12日間~を見ました

2005-09-07 23:00:13 | 映画
不謹慎な意見かもしれないんですが
お話として、見ていて面白かったです。

155分の長時間にもかかわらず、見入ってしまいました。

ヒトラーの秘書になった女性の回想という視点(最初&最後のモノローグを除くと採用面接から降伏したベルリンの町から出るところで画面は終わってます)でヒトラーというよりもベルリン陥落を描いているのですが、負け戦ってこんなに悲惨なんだな~とつくづく思わせる出来です。
一部ではヒトラーの人間性に注目しすぎで、美化してるという意見もあるらしい…けど、私が見た限りでは決してヒトラー良い人だとカケラも思えないですよ~。

以下ネタバレ…かなぁ?
一応ご注意ください。


確かに他民族虐殺やら何やら具体的に映像シーンはなかったけど、何度も選民思想は語ってたし…多分もうあの段階でのベルリンでは駆逐対象の民族は滅んでしまったか地下潜伏してたんですよね。そう思うと逆にそれはとんでもない事態だと思えるし。
自分が選んで残した市民にすらも統治者としての責任を持てない、地図上にしか存在しない戦闘能力のない軍隊が来れば…なんて現実を認識できない=指導者としては能力皆無になってるし。

今回の映画はそんな人物の周りの未だに彼を盲信してる人・止めようとする人・諦めてしまってる人・自分の出来ることをやろうとする人たちのいる地下の司令部 と そんな状況になってるとはツユ知らずの市街地 の群像劇です。

ヒトラーよりもまわりの細かいエピソードがすんごい印象的でかわいそーでしたよ!

ゲッベルスの奥さんが自分の子供を殺すとことかね、後で毒薬を飲ませるために睡眠薬を‘体が丈夫になるお薬’って騙すんですけど、長女はうすうす気付いていて、飲みたくない!って嫌がるのを押さえつけて飲ませるの…長女の絶望的な顔。(不謹慎だけどさ、)上手い!
ちなみにゲッベルス夫人は、ヒトラーに心酔してて、ナチズム以外で子供を育てたくないって断言するんですよ。そんな親を持った子供こそ気の毒です。

ヒトラーの犬も毒殺されちゃうし。。。ジャーマンシェパード可愛かったのに。

ヒトラーの遺言で敵の手に落ちそうなときは自殺しろって言われて、ホントに死んじゃう通信士の人とか、せっかく生きて司令部から脱出したのに、何故よ?って感じだし

市街地で戦闘に参加してたペーターという名の少年も(実は副主人公だったのかな~?)12日間でとんでもないエピソード満載。
負傷したお父さんの静止を振り切って、対ソの戦車戦狩部隊の一員として戦って、ヒトラーに会って‘英雄だ’とか褒められたかと思えば、一緒に戦ってた子供も、自分を指導してくれた大人も死んじゃって、おうちに帰って‘怪我をしてるわ’‘でもこの子は生きてる’なんて喜びで迎えてもらって…そこで彼の話はハッピーエンドかと思いきや、ヒトラー死亡後に市民の自警団の粛清で両親死んじゃう…んですよ!

そのペーターくんが、主人公の秘書さんとともに市街地から自転車で脱出するところで画面は終わるので、見終わったあとは希望が持ててよかったです。
画面も明るいしね!

みんなが気に入るかどうかは置いといて…シンドラーのリストとか見た人には悪くないと思います~。
私は‘夜と霧’の映画は途中で挫折しましたが(本は読破したんですけど!)今回のは全然問題なかった…からゆるいっちゃゆるい出来なのかもしれませんねぇ。

最後にメチャクチャ不届きな発言ですがナチスの軍服着て動いてる人たちは本気でかっちょいーっす。
デザイン重視と言われるのは尤もだなぁと改めて思いました。

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