NINAGAWA十二夜

2007-07-29 20:30:39 | めもめも☆彡
というわけで見に行ってきました!
今回は1階の2等席…でございます。
花道の脇付近なので(というか役者さんがこっちに向かって歩いてくるのが見えます)結構いい席。
ま、2階の座席下なのでちょっと窮屈な感じかな。

初演もひじょーに面白かったのですが!(まあ、原作が絶対面白いんですよね!)
今回、さらに全体的に力が抜けた感じになってた気がします。

「筋書」によればヒロインの男女の切替スイッチが曖昧になってるということでしたが
見た感じではとっても女性比率が高くなってましたよー!
ふと気を抜くと女性になっちゃってるぽい。。。は!と気付いて男性のふりをする~のが
笑いを誘ってましたね。
でもですよ、よく考え…なくても、役者さんは男性なんですよねぇ。
歌舞伎役者さんの倒錯性って独特ですねぇ。おもしろいなぁ。

で女性比率が高くなってる分、恋心が観客に伝わって来易くなった気がします。
(ちょっとヒロインと一緒にドキドキしちゃう場面がありましたよ!)
 ついでに公爵…じゃない大篠左大臣さまもヒロインに惹かれて来てるよなーって
感じさせる作りにね!(このあたりは十二夜の最重要ポイントですよ!)
ラスト上手くまとめるためには、左大臣が姫から小姓に気持ちを移すのがあまりに唐突だと、
ただの浮気もんじゃん~って感じになるからねぇ。。。
よく出来てた!と思います。

さて、そのヒロインですが、原作ではViola歌舞伎版では琵琶姫…前回気付いておりませんでしたが
今回イヤホンガイド(を借りました)の解説で判明ですよ~。
楽器のヴィオラから来てるのですね。
Violaってヴァイオラ=すみれしか頭になかったのですが、WIKIってみたら
>英語では、第2音節にアクセントを置き「ヴィオウラ」と読む。
>スミレと同じ綴りだが、スミレの意味では第1音節にアクセントを置き
>「ヴァイオラ」と読むことが多いのに対し、楽器の意味ではそうは読まない。
そうです。。。そうだったのか!

勿論、脇話の執事いじめ=執権の丸尾棒太夫…の手紙の場なんかは笑い転げちゃうぐらい面白いし
(今回の間抜けな客分=安藤英竹 は飛ばしまくっててすごかったなぁ)
おにーちゃんを助ける海賊さんは男らしくて(歌舞伎ではあんまり同性愛ぽいにおいはない)かっちょ良かったです~♪
道化=捨助という名で微妙な立場の居候(食客って感じなのかなぁ?にしちゃ扱いが粗雑?)は身軽な感じが
とってもよく出てましたよ~!
捨助、役柄として絶対面白いですよ

装置は前回も評判になった鏡と桜や百合がひじょーに綺麗だし!
そうそう、音楽も!冒頭ハープシコードが出るのは(実際舞台で弾いてます)気付いてたのですが
途中パイプオルガンが出てきたり、最後は多分弦楽器じゃないかなぁ?な音が出てきて
イギリスと日本の融合感いっぱいでそんなところも面白かったなぁ。
もう1回ぐらい見ておけば良かったかも。
…また上演してください



コメント
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