「微笑みの国」

2007-10-14 17:27:24 | ♪音楽周辺
F.レハールのオペレッタを見ました。
粗筋を読んでも、舞台を見ても、しょーがねーなって話なんですけどね。
何故か毎回泣いてしまうんですよ、これが(^^ゞ

詳細はWIKIって貰うとして。
中国の皇太子とウィーンの貴族の娘の悲恋モノでございます。
自分が東洋側に居る所為か、何度見ても(大昔日暮里で・昔VOLKSOPERで
と過去に2回見てるから今回3回目だ)我儘なおじょーちゃんに振り回されてるだけの話
にしか思えない…。
けど、音楽だけで泣けるんですよ、レハールって。

役柄上可哀相に決まってる皇太子スー・ホン(WIKIにはスー・チョンって書いてあるけど
Sou-Chongだから間違ってるのでは~?)とその妹ミーの歌は苦悩が滲んでたり
明るく歌えば歌うほど、かわいそうに!って思っちゃうのは当然なんだけど。
自分が悪いんじゃん~なヒロインのリーザの歌も胸に迫るように出来てるんですよねぇ。

(多分、前にも書いてるけど)メリー・ウィドウの「王子と王女」のとこも
どんなにダメダメな歌い手だったとしても(私が出た区民オペラのダニロは最悪だったよ!)
あの弦の音だけで十分目頭が熱くなります。


レハールの音楽って魔法がかかってる~と思います。かなり本気で。

で。
今回の公演は。
ミーがスー・ホンと一緒にウィーンに留学してるっていう設定はイマイチかも
グストルがミーの気持ちを弄んでるような印象がありましたともさ!
グストル、そんなにキライじゃないだけにね、ちょっと勿体無いかなぁ。

&要らない場面も多いかも?
やりたい気持ちはわかんないでもないけど、もっとすっきりさせても良いんじゃないかなぁ…。
冒頭の「ネヒレディル行進曲」は大昔VOLKSの日本公演で(メリー・ウィドウの3幕冒頭)使ってましたよね。
CDに入ってるから耳に残ってるしー!「微笑み…」には合ってないんじゃないの~?どーなの?とか、まあ。
この辺は好みの問題なので

さて、「微笑みの国」といえば2幕2場スー・ホンのアリア『君こそ我が心のすべて』ですが(断言)
あれはあの日本語が歌い難い歌詞なんですかね~。
なんて言ってるかわかんないとこあったし(それはこの歌だけじゃないんだけど。余計なお世話だけど訳詞直し時かもよ?)
アンコールはいらなかったんじゃないかなぁ。
昔VOLKSOPERではボロボロ泣いたんですよねぇ(因みにプログラムに寄ればスー・ホンはLAWRENCE VINCENTっていう方だったらしい)
ついでに初台のなんかのガラコンサートでも(歌手の人の名前がわからなくて悔しい!)涙出たしー。
今回も泣く気満々で居たら(苦笑)あらら~な展開でした。残念

このまま今回はハンカチ必要ないかも、と思っていたらば。
3幕のミーの失恋が確定するシーンで泣いちゃったよーん。
自分に気のあるような素振りを見せて(たよね!)た男性が自分の兄嫁の手を取って寄り添っていて
ああ、そーなんだ!そーいうことなんだと覚るところ。
どーも健気な女の子には弱いです、ワタクシ。

んで一度泣きスイッチ入っちゃったら、最後の場面はとーぜん涙出るし~。
周りはそんなに泣いてなかったので、ちょっと不覚な気もしないでもないですが。
やっぱりレハールは良いんだよね
というわけで、見る価値あり~な公演でした。

あ、そうそう。
やっぱり出演者全員モンゴロイドで「あの白人女」とか「目の色」「髪の色」なんて台詞は厳しいかもよ?
1幕のスー・ホンはまあいいとしても、2幕以降のリーザは見るから異分子って感じになって欲しかったですよぉ。
宝塚みたいに髪の色変えるだけでもかなり違うと思うんだけどな~。

プログラムに寄れば5年前の上演は天覧公演(って言って良いの?わからん)だったそうですよ~。
何を思ってご覧になったのかちょっと気になるところ。
だって状況似てる…じゃない。

コメント
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