「牧野邦夫―写実の精髄―展」に行ってみた

2013-05-19 00:19:04 | めもめも☆彡
TV『美の巨人たち』で“未完成の塔”を取り上げていて、これは見なきゃな~って思ったんですよ。
HPの解説を読むと、レンブラントの影響大なようですが、“未完成の塔”は、ブリューゲルのバベルの塔を思い出させるんだもん。
バベルの塔、大好きなんですよー、私(前にも書いた気がする)



というわけで、全然土地勘ないとこですが~、とりあえず、この1枚だけでもいいや!と出かけてみました。

そしたら…未完成の塔は思った通り、アタリでしたが、他の絵も妙にツボだった。
肖像とか自画像とか、タイトルだけ聞くと、普通の絵っぽい(という定義は微妙だけど)のにどれも一筋縄じゃいかない!!
技術的にはとてもシャープで緻密なのに、世界観が不思議。
幻想的…だけどほのぼのではなく、ダークな感じ、否ダークでもないのかなぁ。
悪夢…じゃなく、微妙にうなされる夢、のような世界…っていうかなぁ。
不思議な構図や謎な生き物もたくさん出てくるし、何より自画像(っていうタイトルじゃないけど自画像だったり、そうじゃなくても、あちこちに居るし)が山ほどあるし、圧倒されましたよ。
自分が大好きだったのか、それともよっぽど自分と向き合わなきゃいけなかったのか
思考がぐるぐるしてくる絵がいっぱいでした…うーん、イマイチ整理がついてません
図録(印刷には実物の迫力や濃密感がなくてアレですが)つい買ってしまったので~、眺めてもう一度考えよう。


おまけ:牧野邦夫という名前は全く記憶していなかったのですが、彼が挿絵を描いた集英社の千夜一夜を子供の頃に見てた~。今回、何冊か展示されてて、あ、これ、知ってる!って思い出したんですよ。
父の本で触っちゃいけなかったので(子供向きじゃないからね・笑)こっそり見たから、なおのこと印象強かった…んだと思います。武部本一郎もそうだけど、変なところで刷り込まれてるなぁ。
こうやって見落としてることがいっぱいあるのかも?なんでも見ておくべきだなぁ。




コメント
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