都知事選、終わってみれば．．．

予想通りと言うか、舛添さんの圧倒的な勝利でしたね。

宇都宮さんと細川さんの得票数を合わせても、舛添さんの得票数には及びませんでした。

私も初めのころは関心が高かったんですが、脱原発派が２つに大別された事、細川さんが高齢な事などから、選挙戦の中盤あたりから舛添さんの勝利が予測でき関心が薄らいでしまいました。

仮に宇都宮さんか、細川さんかどちらか１人に脱原発候補が一本化されていたとしても、恐らく勝てなかったでしょう。

それだけ、舛添さんの選挙公約は東京都にとって喫緊の課題であり、多くの都民の支持を得ることができたんだと思います。

そう言った意味では、宇都宮さんの公約も都民の目線に即した政策であり、もし宇都宮さんに一本化していたら、勝てなかったとしてもいい勝負だったと思います。

細川・小泉陣営が果たした役割は、脱原発の意義・重要性を知らしめた事にあるとは思いますが、1月19日のブログにも書いた通り、小泉さんは本当に自民党をぶっ壊すつもりがあったのか今でも疑問です。

これでますます自民党が勢い付くでしょう。

原発推進のお墨付きを得たと、都民の意思を歪曲して突っ走る姿が目に浮かびます。

今さらですが、脱原発派の私にしてみれば、もっと戦略的に取り組むべきでありもったいない選挙戦だったなぁ、と感じます。

そうは言っても、脱原発を支持する得票が２００万票近くもあった訳ですから、日本中の原発が全てストップしている今のうちに、代替エネルギーとして太陽光発電やバイオマス発電、ヒートパイプによる熱回収などを東京都が率先して進めて行って欲しいですね。（これについては舛添さんも明言しているので期待したいと思います）

ところで、舛添さんは地震対策として都内の「電柱の地中化」を進めることも明言しました。

土木設計や街づくり計画にも携わっている自分としては、とても良い事業だと思います。

札幌市でも「電柱の地中化」に取り組み始めましたが、既に実現している街中の一部を見ると防災的にも、景観的にも大変すぐれた事業であると感じます。

特に、景観上のメリットはとても大きいですね。とにかく電柱が無くなるとスッキリします。

また、冬はどうしても道路の除雪にじゃまになりがちですが、電柱が無くなると効率的に除雪ができるようになります。

東京は除雪の心配はいりませんが（昨日の大雪は例外として）、防災上と景観上のメリットは計り知れないので「電柱の地中化」をどんどん進めて行って欲しいですね。

舛添新知事の初登庁は明後日１２日だそうです。

むやみに自民党路線と同調することなく、独自のカラーで東京を引っ張って行って戴きたいと思います。