北のパラダイス

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小泉元首相の発言

2013年10月06日 | 原発問題
10月1日に名古屋市内で行われた講演会で、小泉元首相が「原発のコストほど高いものはない」などと脱原発を主張しました。

小泉氏は首相在任中は原発推進の立場でしたが、東日本大震災以降に脱原発に転向したそうで、今年の夏にエネルギーの地産地消が進むドイツなどを視察し、「放射性廃棄物の最終処分場もないのに原発を進めるのは無責任」という思いを一層強くしたとのことです。

首相在任中にこの事に気付いていれば、日本の原子力政策のあり方は変わっていたかもしれませんね。後の祭りですが...。

この報道を聞いてうちの家内が、「小泉さんって、いい人なんだか悪い人なんだかよく分からないわよね」と言いました。

それに対し私は、「いい人かどうかは分からないけど、まんざら悪い人でもないんじゃないか。と言うより正直な人なんだよ。自分が良いと思ったことは、あと先のことをあまり考えずに言ったり、やったりする人なんじゃないのかな」と答えました。

元首相という肩書きを取っ払い、日本や地球の未来を憂う一市民という立場になって考えた時に、自然と出た言葉なんだろうと思います。
そういう意味で、小さな子供のような真っ正直な人ですね。

本人はどう思われているかは分かりませんが、この発言は非常に重たいものと考えます。
辞められたとは言え元首相であり元自民党総裁ですから、歴代政権や現政権が掲げている原発推進を真っ向から否定した訳です。
私のように原発推進反対派にとっては、非常に強力な助っ人を得たというのが実感です。

今のところ、安倍首相や自民党内からは大きな声は上がらず、平静を装っている感じがします。
変に騒ぎ立てると寝た子を起こすことになる、とでも考えているんでしょうね。

いま現在、日本中の全ての原発が運転ストップしています。
原発ゼロがこれからも長く続くように、いや、これを機に原発稼働が止まるように、小泉元首相には第二弾、第三弾...と脱原発の想いを公の場でドンドン語って戴きたいと思います。

小泉氏は首相在任中に「自民党をぶっ壊す」と宣言して本当にぶっ壊してしまいました。
もっとも、ぶっ壊れた自民党は数年後にはより強力な姿で復権しました。
この強力に復権した自民党がこれからの日本に、世界にとって、吉となるのか凶となるのかはまだ分かりません。

小泉氏の発言はその影響力を考えると、「原発をぶっ壊す」と宣言したのに等しいと思います。
でも、日本の「原子力村」はかなり手ごわい存在です。一筋縄では行きません。

少しの間死んだふりをしても、自民党のようにより強力になって復活するかもしれません。

要は、改革の手を緩めないことです。

そのためには小泉氏に引き続き頑張って戴くとともに、第二、第三の小泉氏が登場する必要があります。

政界に留まらず、財界などの大物、重鎮が、これまでの原発推進から脱原発に方向転換して、それを公の場で正々堂々と宣言することが切に求められます。

そういう意味では、小泉元首相の言動は大きな光を放っていると言えます。



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