北のパラダイス

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脱原発記念日

2013年09月15日 | 原発問題
福井県の関西電力大飯原発4号機が、点検調査のため本日の夕方から停止操作が開始され、明日未明には運転停止となります。
この結果、日本全国に存在する50基の原発が1年2カ月ぶりに全て運転が停止します。

今夏、全国で稼働していたのは大飯原発3・4号基の2基だけでしたが、日本列島どこもかしこも猛暑・酷暑の夏だったのにも拘わらず、クーラーやエアコン、冷凍庫などの使用電力量の増大による、深刻な電力不足を訴える声は上がらなかったように記憶してます。

現在、原子力規制委員会で12基の原発再稼働に対する審査が行なわれていますが、審査の結論が出されて再稼働できる見通しは、1基も立っていないそうです。

これから冬に向けて暖房器具などの使用電力量が増えますが、原発が全て運転停止の状態であっても、恐らく電力不足に陥ることはないだろうと思われます。

原発が運転停止になって困るのは、電力会社と原発の恩恵を享受している地方自治体や住民です。
NHKニュースのインタビューで原発周辺に住む人達が、原発が無くなったら収入が減るとか、雇用が失われるので若者が町から出てしまうとか、原発の重要性を訴えてました。

このようなことを見聞きするにつけ、電力会社も地方自治体も地域住民も、原発無しではやって行けない、止めたくても止められない、それはまさに「原発中毒」という状態に社会システムが陥っていることが分かります。

原発が停止し、火力や水力などに頼ることになれば、当然、電力料金を上げないと電力会社は事業を継続できませんが、料金値上げについては国民からも賛否両論が出ると思います。

しかし、今決断して原発を止めないと、原発中毒を克服して健全な社会システムにすることは不可能です。

もし、原子力規制委員会が12基の原発のうち1基でも2でも再稼働を認めてしまえば、原発に依存しない社会の実現はどんどん遠ざかってしまいまいす。

ドイツは2022年に全ての原発を廃炉にします。
ところが日本はこのまま行くと、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を口実に、原発の再稼働をどんどん推し進めるかもしれません。

まさに本末転倒です。

我々日本人が、2020年に世界各国から訪れるたくさんの外国人に示さなければならないのは、大都会・東京の素晴らしさではなくて、全ての原発が停止している状態での大会開催と、福島第一原発の安全確保、そして避難されている住民が故郷に無事帰還してオリンピックやパラリンピックをテレビで見ている姿です。

そのためにも、今まさに日本の全ての原発が停止するこの状態を、未来永劫に渡って継続し原発をゼロにしなければなりません。

2013年9月16日という日が、日本から原発の灯が消えた「脱原発記念日」になることを、心より祈っています。

いつやるの!? それは今でしょ!!


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