11月の22日と24日にサントリホールで、ショスタコーヴィチ生誕100年メモリアルコンサート、テミルカーノフ指揮/サンクトペテルブルグ・フィルの来日公演のチケットを買いました。主演目は、オラトリオ「森の歌」と交響曲第13番「バビ・ヤール」です。森の歌は、1930年代のスターリンの独裁、粛清のなかショスタコーヴィチが数々の非難のなか、本心を偽り、スターリンの自然改造計画を讃えた作品で、スターリンの死後その影響力を排除するため個人崇拝の部分が変えられて歌われてきていますが、今回は完全なオリジナル版で演奏される。バビ・ヤールは、1941年9月にキエフ郊外のバビ・ヤールで起こったドイツ軍によるユダヤ人大虐殺を非難する、若き詩人エフトシェンコの詩を用いた作品。初演では、指揮を頼まれたムラヴィンスキーやソロを歌う予定のバス歌手が演奏を拒否したとの記述があり、当時いかに大胆で危険な行為だったといわれた話題作、いずれも字幕つき、他に一日目は、エリン・ヴィルサラーゼの演奏で、チャイコフスキー:ビアの協奏曲第1番、2日目はワティム・レービン、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第一番、ついでに東京都美術館で開催されている「エミリタージュ美術館展に行けるのも楽しみです。