今年の春、大阪での「ヨーヨー・マシルクロード・アンサンブル」のプログラムで得た教訓を思い出した。曲目は「寓話の道」より3つの寓話のひとつ、「父と子とロバ」の話。
真夏の暑さに中、息子とロバを連れて埃っぽい道を行く男がいた。父親がロバにまたがり、息子がロバの手綱をひっぱっていた。道行く人が子供がおおかわいそうといったのを聞き父親は降りて息子を乗せた。すると「なんということだ。年老いた父親を歩かせて」と言われて、子供は恥じ入り、父親と二人でまたがった。こんどは「ロバがかわいそう、なんと無慈悲な親子だろう」と。二人しておりて歩いていると出会った男に「なんと役たたずなロバだろう」と。それを聞いて父親はロバに餌と水をやり、息子のほうに手を置いてため息をついた。
「何をどうしょうといつも私たちのやることに誰かがとやかく言う。結局のところ、何をすればよいか。どう生きていけばよいか、どう旅してよいかということは自分たちできめなければ行けないとということなんだろう」 そして彼らは旅を続けました。
人の目を気にする自分にあてはまることのようだと思う。