ホテル・ルワンダを高知で上映する会によって、ようやく観ることができた。上映場所、高知県立美術館ホールの初回は満席でした。1994年アフリカ・ルワンダで実際に起きた民族間の大量虐殺。100日間で100万人もの罪なき人々が惨殺された。この悲劇をアメリカ、ヨーロッパ、国連をも黙殺するなかで、一人のホテルマンが1200人の命を救うというあらすじの映画でした。今年の5月、アウシュビッツで目のあたりにしたホロコーストの記録はあまりにもショッキングなものでしたが、この映画をみながらそれを思い起こされました。この現実から目を背けてはいけないと感じました。
今回のフィレンツェ歌劇場、ズービンメータ指揮の5月音楽祭管弦楽団と中国映画監督「チャン・イーモウ」演出の「トゥーランドット」のあでやかな舞台と音楽は、オペラの醍醐味を十分味わうことができました。開演前に紹介がありましたが、トゥーランドット役のアレッサンドラ・マークが足の術後の故障をおして車いすで登場したのは異例のことでしたが、素晴らしいものでした。前日の「ファルスタップ」は、悲劇好みのヴェルディがこの喜劇オペラに描いた人生模様は、彼の最後の作品としての重みがありました。「トゥーランドット」もプッチーニの最後の作品といわれていますが、謎ときの最後は「愛」、プッチーニのオペラに共通するテーマでした。オペラは楽しい。
足の治療に通っている病院の近くに「穀物学校」というレストランがある。戦前は兵舎、戦後は学舎だったものを使っていて、それなりの雰囲気があるし、料理も美味しい。最近のお気に入りのメニューは「校長先生の石焼きビビンバ」あつあつのビビンバに量の少ない冷麺がついている。二番目はなぜか「刺身定食」。他に「高須小町」は女性に人気があるらしい。足の方は「踵に注射しても良いが結構痛いからどうする」と聞かれ、針の痛みは瞬時のことなので、してもらいました。針を抜いたあと「気持ちが良かった」と答えましたが、顔が引きつっていたかもしれません。
穀物学校