タイトル、ジャーナリスト立花隆の演題で今年の56回目の夏季大学も今夜が最終回。開講20分前だったのになぜか超満員、4階のそでの席で字幕も講師の顔も手すりに身を乗り出さないと見えないところしかなかった。野次馬には面白そうな演題だったので、どんな話が出るのか興味があったが東大で「8月15日と南原繁を語る会」の話題が大半、最後の字幕の安部晋三VS南原繁の意味がよくわからにまま。8月1日から続いた夏季大学も終講。今年の暑かった夏もそろそろ終わってほしい。
母校、高知商業が県内では常勝の明徳高校に勝ち夏の甲子園に久しぶりに出場することになって、長くご無沙汰していましたと言って「奉加帳」がまわってきた。ちなみに「奉加帳」とは、寺社仏閣や橋などの建造物を、造営したり修復する際に、願主の求めに応じて資金を出した、寄進者の名や財物を記した帳面のことで、平安時代から使われている古い言葉だそうですが、今では職場の同僚や友人の子供のスポーツなどの寄付に付き合わされ、いささか良い印象を持たなくなっているが、今回は、明徳を倒したのだから喜んで記帳しました。優勝してくれとは言いませんが、是非1回戦は勝って欲しい。
高知市では、毎年8月になるといろいろな分野の講師を招き有料ですが、誰でも気軽に参加できる「夏季大学」が開かれています。1951年から数えて今年は56回目になり、現在は夕方の時間だけですが、前は早朝の6時からの開講もあり、それに出てから高校に行ったり、会社に行ったことでした。今夜の初回は「テレビドラマのつくり手として」脚本家・作家の大石静さん。NHKの大河ドラマ「功名が辻」の原作と脚本の関係とか制作にまつわる裏話など「ふうん、そうか、知らなかった」という感じで聞きました。テレビ映画のように劇場で見るものと違ってお茶の間にあるので、日常生活と混同されるおかしさがある。朝ドラ「ふたりっこ」でドラマの子供がピアノが欲しくてもお金がなくて買えない場面をみた視聴者が一人でなく20数台もNHKにピアニカを送って来たことがあったとか。きょうの話のメインは、オウムのTBS報道事件、NHKの安部、中川議員の介入問題などを引き合いにしながら、報道の自由を確保していかなければならないという大石さんの強いメッセージと真面目な姿勢が印象に残りました。功名が辻のラスト場面にでは、「一領具足」しっかりと書きます」と言われたら会場から拍手がありました。土佐には長曽我部の流れをくむ人も多く、浦戸一揆の虐殺事件を知っているからだろうと思いました。