N響の高知公演がありました。指揮:ジェームス・ジャッド。バイオリン:神尾真由子。曲目は、メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」、チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調。ベートーヴェン/交響曲第7番で、なかでもヴァイオリン協は、今年の6月29日「チャイコフスキー国際コンクール」ヴァイオリン部門で彼女が優勝したので、その優勝曲の演奏に変更されたものでした。優勝したこともあってか自信あふれる演奏とその卓越した技術を遺憾なく発揮して、演奏は素晴らしいものでした。使用楽器は、サントリー(株)から貸与された1727年製のストラで、各部の演奏はともかく、特にカデンツァでは、陶酔させられました。2階の後部座席で舞台からはもっとも遠い場所でしたが、張りとしなやかさを持ったピアニッシモの音色がすぐ目の前にあるような、感覚には驚きました。次の第7番には、失望させられた。管楽器からの違和感(ホルンをなぜダブらせているのかわからない)第7はリズム交響曲とも呼ばれ4番などと比べると深みにはかけるがシンプルサに回帰した単純さと軽快さが特徴であるがそれでも2楽章はもっとじっくり歌って欲しい。若い指揮者は楽譜を忠実に表現しているように窺えたが、淡泊さ、無機質感を味わうはめになった。若い指揮者の気質との違いもあるかもしれません。もともとローカル公演にはあまり期待はしていませんが、今回はヴァイオリン協が良かっただけによけいに、失望させられました。私だけの偏った感想かとも思いましたが、演奏をきいた友人からも同様な感想を聞かされたことでした。、今月27日サントリーホールでのダニエル・バレンボイム指揮、ベルリンシュターツカペレ演奏会で、ヴェートヴェン/交響曲第3番「英雄」が次の楽しみです。
6月6日には、アイゼナッハのバッハの家を見学しました。J・Sバッハ(1685~1750)が少年時代に過ごした家ですが、いまでは立派な博物館(ただし工事中)になっていました。バッハ一族の業績の展示や楽譜の展示、家具やバッハの時代の楽器などもありました。ホールでは、古楽器の演奏が楽しめました。なかでも手動式のふいごのパイプオルガンを少年がロープを引き風量を調節したのが印象に残りました。下記のファイル名をクリックすると撮影したその動画がみれます。