猛暑つづきの昨日は夕6時頃に、きょうは午後2時頃から雷鳴のあとひとしきり振る雨は、天の恵み。乾いたベランダに水をまかなくても済み、体感温度も下がってくれる。雷といえば子供の頃に、蚊帳に入って震えていたこともあった。麻は絶縁効果があり電気を通さず、まんざら迷信やまじないでないらしい。オーケストラの曲で雷鳴の演奏の箇所がある。ベートーベンの「田園」の第4楽章「雷雨、嵐」とかベルリオーズの「幻想交響曲」第3楽章「野の風景」に代表される。受け持ちの楽器、ティンパニーで演奏するため感じを掴もうと雷を心待ちしたこともあった。曲もそうだが、雷鳴と嵐のあとのしづけさの野の風景と、雨が止み、せみが鳴きだすベランダからの風景とは随分趣は違うが、重なり合う。いまはなんとなくけだるい夏の午後に戻っている。