シューマンはベートーヴェンのソナタをよく演奏し、好んだのは22番作品54と29番だと言われている。29番は32曲の最高といわれているのに、22番は2楽章しかなく、21番の「ヴァルトシュタイン」と23番「熱情」に挟まれて目立たない作品で・・・・・いままでなんだろう?と思っていましたが、
おすすめのBOOK、奥泉 光著書 「シューマンの指」 の文中に・・・・・・・
「作品54は、ちょっとお話ふうになっているでしょう。最初の付点の主題は、優雅でおすましの貴婦人、次に出るオクターブの三連主題は、あらくれのならず者。最初、ならず者は暴れまわるんだけど、貴婦人のやさしい言葉に段々と大人しくなって最後は付点と三連が重なって二人は結ばれる。そんな風なお話になっていない?」
そんな風にピアノソナタを聞いたことがなかったが、なぜシューマンが好んだかとか想像してみたくなる。
前月の入院中はシューベルトのピアノソナタ全集を聞いたが、最近はベートーベンのソナタ全集、このCDはカナダ在住、高知出身の知人から以前に戴いたものですが、この方のご子息は昨年、ベルリンアマチュアピアノコンクールで優勝されています。凄いことですね。