KOBELCOホールでの佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団のコンサートでモーツアルトピアノ協奏曲第23番を弾いたボジャノフは、今世界で最も注目されている新進ピアニストで、「魔性を秘めた美意識の高さと独特の直観力・・・」「聴衆を催眠をかけてしまうかのような魅力・・・」などとプログラムに紹介されていましたが同様の印象をうけました。とくにアンコール曲「リスト・ベトラルカのソネット」は鳥肌が立った。昨年のショパンコンクールはインターネットの中継をみていましたが、残念ながら憶えていません。やはり生の魅力でしょうか。もっと聞きたくなって会場で販売していたCDを買いましたが、amazonでは半額に近い、円高だから輸入版の購入は気を付けた方がよいですね。
佐渡裕さんの指揮は、期待以上というか、とても素晴らしかった。いまや世界の佐渡と言っても過言ではないと確信しました。次の日、新幹線で上京し、サントリーホールでベートーベンの第9を聞きましたが、そうそうたるソリストとN響の組み合わせにもかかわらず前夜の残響のせいかノンアルコールのビールを飲んだようなような気がしたというのが率直な感想、欲張らない方が良かったのが今回の反省材料でした。