気の向くままに

山、花、人生を讃える

彼岸花

2018年09月20日 | 

今年はまだ見ていないが、そろそろ彼岸花が見ごろを迎えている頃だろうと思う。

 

彼岸花は、子供の頃は「お墓に咲く花」として何となく気味の悪さを感じていた。その理由は、多分、葉がなく、緑がなくて、まっすぐ伸びた茎の上に赤い花というその姿が異様に感じられたし、真っ赤な色にも毒々しさを感じていたからだろうと思う。

 

ところがどうした訳か、気がつけばいつの間にか好きな花になっていた。
いつ頃だったか、多分40歳ごろだったと思うがどこかへドライブに出かけた折、田舎の田んぼの畦道のところどころにこの赤い花が咲いていて、それがいかにも秋らしい風情でとても良かったのである。

 

しかし、その事もいつの間にか忘れていて、そしてまた、何かの拍子に「彼岸花が咲いている風景」を見たいという気持ちが起き、気づかないうちに、だんだん好きな花になっていったのだろうと思う。

 

彼岸花そのものが、よく見れば、独特で複雑な造形が美しいし、真っ赤な色だって美しい。今から見れば、どうしてこれが毒々しいと感じたのか不思議なぐらいだが、それにも増して、この時期の風景や空気に彼岸花はとてもよく似合っているのだと思う。夏から秋へと季節が移り、澄んだ秋の空の下に彼岸花が咲いている。そんな風景を思うだけで心の中にその美しい風景が入ってきて気持ちよくなってくる。

 

と、いうことで嬉しい気分で下手な1句をひねってみた。

 

      好きな花一つあげれば曼殊沙華

 

      彼岸花ガイアの平和祈り咲く

 

  去年の写真ですが、よろしければご覧ください。  https://blog.goo.ne.jp/suzuhide1123/e/b4b128ce8dd7541f0e2ab6e796e3d4b7

コメント (2)
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