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昼顔(神奈川県三浦市)
こんにちは。
今日もありがとうございます。
ビジネスに限らず、躓いてしまった人へのメンタルヘルスのアドバイスでは、
「自信を持つことが大切だ」と言われています。
これは一面的にはとても正しいのです。
信用できる人と一緒にいたり、
信頼に足りるものを使えば、
安心できるからです。
安心、というと軽い感じがしますが、
逆に言えば、いちいち不安がった言動をしていては伝わるものも伝わりませんし、
心も持ちません。
そして、その「信頼する」対象が自分自身であっても、安心して意思疎通が出来たほうがよいというのは、
ある意味、同じなわけです。
しかし。
なんでもかんでもとにかく自信を持てばよい、
こんな考えには同意しかねます。
自信にも質というものがあり、
質の悪い自信は、かえって毒になるからです。
たとえば。
味に絶対の自信があるというラーメン屋さんがあったとしましょう。
一時期、繁盛もしていた。
しかし、人気にも波というものがあります。
また、人の好みも十人十色。
原因が浮かぶにしろ浮かばないにしろ、
酷評されたり、客足が遠のいてしまうことがあります。
こんな「曲がり角」でどう考えるか、
それが自信の質が問われる時なのです。
反応はそれぞれです。
「自分の味に文句がつくほうがおかしい」と突っ張ることも、
すっかり自信をなくし、やめたくなってしまうことも、
謙虚に原因を突き止めることも、
要するに、いろいろな考え方があり、対処も様々だ、ということなのです。
そして、自信がくじかれた時にも泰然としていられる、それが本当の自信だと、私は思うのです。
自分では「〇〇のつもりだ」とがんばってきた。
でも、否定された。
でも、失敗した。
でも、批判された。
そこで、自分を全否定しにいかないことが大切なのです。
世の中、文句の付けようのないものなんて、
始めから存在しません。
逆に言えば、文句が付かないことなど期待しないことです。
だから、頑固に突っ張ることも、
元気を見失ってしまうのも、
自信の本質を見誤っているという点では、実は同じことなのです。
本物の自信とは、「そっかぁ、そんな考え方もあるんですね」と受け止め、
その上で悪い方向に働いてしまったものを、害のないようにどう活かしていくかが大切なのです。
自分の持ち味というものは、自分の意志で持とうとしても、
即座にはなかなか手に入らないものです。
そのかわり、「これだ!」と思うものを続け、
習慣化していくこと、ゆっくりと育て上げていくことで、
じんわりと染み出てくるのが「持ち味」というものです。
繰り返しますが、どんな「持ち味」も、文句の付けようはあります。
しかし、多面的にみて、それが悪いように働かないように、
人の役に立つようにしていけばよいのです。
自信なんていうものは、
肩肘を貼って語るものではないのです。
お気楽にいきましょう。