SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIY エイガニッキ

2018-02-11 12:20:56 | 日記
ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ「ツバメ号とシジュウカラ号」を見る聴く、
  川、船、搬送船、二艘の船、親方と妻とその妻の妹の三人で、川を下り、登り、国境を越えて、物を運ぶ、しがない生活、風景の素晴らしさ、ドキュメント、川面、橋、町、田園、羊、人々、生活、日常、食事、買い物、街中、一人の船頭が辞めて、新しい男を捜す親方、斯くて、どこかに誘いを掛けていたか、朝食の時に現れた新しい男、海の男、親方は直ぐに打ち解けて、相棒の如くに、妹も惹かれる、妻ばかりはどうも受け入れられずにつれないままに、だが、こうして四人の仕事が生活が始まる、仲の良くなった、打ち解けた妹と新人、親方も笑みで見詰める、町の写真館、様々な乗り物の絵の前で、乗っている如くの写真撮影、四人で、二人で、家族写真、町の祭り、盛大な山車、楽隊、どこまでも、こうして、旅が続く、何の変哲も無い日常、暮らし、船の上の暮らし、だが、彼ら、親方夫婦と妹には秘密が、生活のため、宝石の密輸、闇の取引、そして刺繍の織物、こんなものらを密輸して生活の糧にしているのだ、次第にフランスの国境が近づき、妹と新人の男は恋に、キス、抱擁、親方はいつ結婚するのだとまで、妻は受け入れがたい顔をしているが、男は妹に何となく、お宝の隠し場所はどこだと、密輸品があるだろうと、それは言えないと笑みの妹、内緒なのだと、そんなある日、親方と妻が隠し場所の梶に取り付けた箱を確認していると、男が伺って見てしまう、誰もが、こんな事をしてているのだろう、だから、男もこの仕事に就いた、何も無い平然とした暮らしの中に、皆が、秘密を、闇を、裏を持って生きている、あの美しい風景の中、貧しいのだ、妻の男に対する疑い、主人に話すが受け付けない、だが、主人は妹を連れて買い物に、実は、その前に男が怪我をしているのだ、甲板での作業で、腕を斬って妻に手当して貰って、故に主人と妹が買い物に、これもまた男の狙い、出て行ったのを見届けて、男は妻に言い寄る、誑かして、お宝を手にしようと、だが、直ぐに主人らは戻るのだ、慌てる二人、妻は主人に語るが、主人は相手にしない、これは素振りか、芝居か、斯くて、男は主人を町に連れ出す、飲み屋、女将を知って居るのか、目配せ、主人に飲ませるのだ、酔いつぶす算段、女も横に座らせて、夜の女、酔っ払って、飲まされて、寝込んでしまう主人、これを見て、チャンスとばかり、直ぐに一人船に向かう、が、主人も実は酔っ払ってなど居なかった、彼もまた芝居をしていたのだ、間を置かずに後を追う、何も知らない男は梶の箱を外に引き上げる、そこに後を付けてきた主人、妻は知ってか起き出して、妹は何も知らずに寝たままに、宝石の箱に手を伸ばす男、後ろから川に落とす主人、そして、槍の如く、梶を操作する棒で突き刺して川の中に沈めるのだ、斯くて、何事も無かった如くに、国境を越える、妹ばかりは、急に消えた男を思って、項垂れているばかり、妹のロマンはどこに、川縁の長閑な日常が続く、素晴らしい、だから、怖い、この日常、生活、ここにこそ、恐怖が、貧しさが、闇商売が、殺しが、女が、男が、裏切りが、騙しが、国境が、見えない、索漠とした、多様な境目の線が、主人と使用人の男、妻と男、妹と男、それぞれのこれらの関係の線が、見えない線が、張り巡らされている、主人らはこの密輸で金を手に為る、あるいは、警察に掴まる、妹はまた違った恋に落ちる、妻は誑かされる、主人もまた夜の女に言い寄られる、無事に済んでも、また次なる男が船に乗る、そして、川を下り、登り、時には綱で引きながらの船の移動、力仕事、また違った秘密が、個々に、それぞれに、在り続ける、