SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIY エイガニッキ

2019-08-04 16:49:36 | 日記

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅧ「バーニング 劇場版」を見る聴く、

  配送の仕事か、ビルから、通りに、荷を担いで歩き出す、青年、主人公、繁華街、賑わい、音楽、ダンス、景品付きのくじ玉を配る娘二人、開店セールか、安売りか、店の中に入っていく主人公、腕を振り、腰を振り、踊る娘、その一人が、主人公に、くじ玉を差しだす、サービスか、笑みの二人、当たりくじの発表の時間を教える娘、知らず戻ってきた主人公、先ほどの娘がサッと番号の振られた球を選び取って、見事に主人公に差しだされたくじ番号、当たりだ、景品が主人公の手に、驚きと笑みの主人公、娘は主人公の名を呼ぶ、知って居るのか、娘は整形したのだと、可愛いでしょうと、仕事が終わったら付き合ってと、こうして二人は、居酒屋に、同級生だったか、娘は過去に、ぶすと詰られたと、ハッキリ記憶の無い主人公、娘は突然に、アフリカに行くのだと、だから、猫の世話をしてと、預かるのかと主人公、部屋に来て欲しいと、こうして約束の日、連れだって、娘の部屋の中、窓から一瞬光が差すのだと、高見に塔が見える、そのガラスに反射する光が、この部屋の中に、しかし、何処にも猫が見えない、そんな矢先求める娘、誘われて、キスして、抱き留めて、初めての主人公、巧みな娘、要領が良くて、何度も経験しているのか、何処か満足顔の主人公、こうして娘は消える、アフリカに、主人公は引っ越して、実家に、母は出て行っていて、残された父親は、諍いで裁判に、相手に傷を負わせて、謝る気が無いのだ、裁判を見に行った主人公、弁護士は、謝罪するように説得してくれと、作家志望の主人公、未だものにならないままに、食べても行けずに、アルバイトの日々、父が捕らわれているので、家畜の世話も在って実家に戻っていた、繰り返される携帯への電話、だが、受話オンにしても誰も出ないままに、夜にも、朝にも、アフリカに出掛けた娘からなのだろうか、果たして、約束通りに、娘の部屋に、猫に食事の用意、本当に居るのかどうか、窓からの眺め、美しい塔、ベッド、娘の写真、あの共にした日を思って、弄る股間、アパートの下では、大家さんが、カーテンの内から、伺う、そんな階段を登って、娘の部屋に、繰り返される、猫への餌、弄り、そこに電話、ケニアだと、明日に戻ると、迎えにと、飛行場、帰ってきた娘、だが、その後ろには、一人の男が、ケニアで事件があって、待たされた二人きりの韓国人なのだと、一緒に食事にと、もつ鍋、酔っ払う娘、可愛いと男、男と娘の関係は、俺は一体娘の何、己でも如何とも、取り留めないままに、男は迎えのものが車を運んでくる、帰り、ポルシェの男、汚れた農家のトラックの主人公、送って貰えと主人公、笑みで男の車に乗り込んでいく娘、これで、終わりか、娘との関わりは、農作業の主人公、父のために、近所から裁判を有利に進めるために父の人物を保証して貰う文書にサインを貰う主人公、仕方なしにサインする農家の男、しばらくして、娘の誘い、カフェ、笑みの主人公、だが、飛行場の男も一緒なのだ、しかも、彼の部屋で食事と、イタリアン、料理の出来る男、車ばかりでは無い、豪華な屋敷、宝石、やはり他に女が居るのだろうか、友人たち、一人場にそぐわない主人公、それでも娘は、アフリカの事を語り、手を振り、踊り出す、呆れ顔で見詰め客たち、男は一人飽き飽きとあくび、一体、この人たちは、なんなのだ、作家と知って、聴かれる、何を読む、フォークナー、何処か成り上がりのブルジョアたち、ギャッツビーは韓国に沢山いるのだと、娘と男の関係は、嫉妬、彼は満足に働いても居ない、それでいて金が、優雅な暮らし、裁判では、父はあくまで、謝りを拒み、執行猶予も受けられずに、しばらくは収監されることに、突然娘からの電話、農作業の最中に、近所まで来ているからと、男の車で、二人して乗り付けてくるのだ、いいところだと、汚れた廃屋の前で、困惑するばかりの主人公、二人は飲み物と食事の用意をしてやって来た、歌い、踊り出す、夕闇の中、背中の黒い影、裸に成って、両手を合わせて、鳥の羽の如くに、舞う、倒れ込んで、男二人で部屋の中に運んで、外で男と語らう主人公、男は、ハウスを定期的に燃やしているのだと、ここらもまた、良いところだと、何をしようとしているのだろうか、娘は、過去に、井戸に落ちて助けられたと語る、これまた、記憶が無い、人前で、裸で踊る娘を叱って、娘は男と共に去って行く、かくて、娘は消えて、何処にも居ない、彼女のアパートの部屋の中にも、綺麗に片づいて、旅行ではと大家、だが、前に出掛けた時に利用したバックはそのままに、旅行では無いと主人公、やはり男と何か、男のマンションの前にトラックを着けて、男の動きを探る、車が現れて、後を追う、高速、郊外、山間、消えた、何処に、やっと見つけ出して、なんと、車を止め降りて、池を見詰めるのだ、一人、孤独、不安、狂気、そっと覗くばかりの主人公、娘は何処にも、男は、ここらにもいいハウスが在ると、ならば、狙われている、焼かれてしまう、主人公はこうして、村のハウスを、廃屋のごときハウスも含めて、巡るのだ、走るのだ、娘の落ちたという井戸も含めて、探す、娘は何処に、男の狙いは、思惑は、井戸は何処にも無い、ハウスも焼かれていない、また車の後を追う、高速では横に並んでしまって、危ういままに、彼の入ったカフェの中に、なんで此処にと男、通りがかりに車を見つけたと、だが、そこに今一人の娘が、美しい娘、男との関係は、男が読んでいるのは、フォークナー、己の事が調べられているのだろうか、繰り返し男を追う、家族との食事、両親か、兄弟か、子供は誰の子か、妻と男の子供だろうか、判らない、離れて見詰めるばかりの主人公、娘は消えた、何処にも、誰も出ない電話は、消えた娘だろうか、こうしてまた男のマンションの前で待つ、男から電話、驚き、電話に出ると、窓がノックされて、男が、見たことのあるトラックが止まっているからと、娘の事で話したいと、食事して行けと、前に在った客が集まるのだと、部屋に、猫が、やはり、猫は居たのだ、迷い込んだと男、逃げ出した猫、駐車場に見つける主人公、娘の呼んだ名で猫に語りかけると、主人公に抱きついてくる、やはり、娘の飼っていた猫では無いのか、こうして酒、食事、語らい、この度は、新しい娘が、語り焼く、道化役、呆れる客たち、そして、男の欠伸、トイレに、宝石の中に、あの景品のピンクの時計が、矢っ張り、娘はこの部屋に来ていた、帰って行く主人公、聴きたいことがと主人公、ハウスが焼けていないと、いや、近すぎて判らないのだと、焼いたよと男、走る走る、探す、焼けたはずのハウス、何処にも、井戸も無い、母からの電話、何年ぶりかで、借金して苦しいと、何とかすると主人公、前に牛を売る話をしていた、井戸を問うと、枯れた井戸があったと母は語る、やはり井戸はあったのだ、だが、誰かが落ちたかどうかは、知らない、偶々入ったラーメン屋、なんと、主人公を知って居る、女将とこの店の娘、主人公の追う娘の事も知っていて、借金を返せと、それまでは、此処に戻れまいと、待てよ、この女将と娘は、消えた娘の家族では無いのか、あなたは偶然にここに来たのでは無いでしょうと、問われるままに、何も判らない主人公、一人部屋の中、アパートの高見の部屋の中、淡々と書き上げる主人公、全ては、この主人公の作品の中の世界、夢物語ではないか、かくて、迷宮世界に招かれて仕舞った、それは娘の仕業、男の仕業、父親の、いや、己の自身の、いや、現実自体が、迷宮世界なのだ、走る走る、焼けたハウスを追う、何処にも、危ない、焼かれてしまう、焦る、またしても男の車を追う、郊外の空き地の中、車を止める男、降りたって、主人公もまた、男の前に、そして、刺すのだ、血まみれの男、倒して車の中に、己の着ていたものを脱ぎ去って車の中に、ガソリンを撒いて、火を放つ、男が主人公の実家の前に残していったライターで、裸のままに、トラックを運転して、火を放った後直ぐには、燃え上がるシーンは見えない、カメラは主人公を追ってトラックに、トラックが走り始めて、カメラは、車のフロントから、運転する主人公を捕らえて、その背景に燃え上がる男の車、フロントのガラス越しの主人公、ガラスがあって、乱射して、主人公が、ハッキリ見えない、危うさの中、車は走り続ける、恋、ロマン、欲望、だが、この欲望とは、誰の、主人公の、男の、娘の、嫉妬、殺人、創作、しかし、この男とは、主人公自身ではないのか、ハウスを焼き払う狂気、若い娘たちを、次々に飼い慣らす狂気、ブルジョアたちの倦怠、その背景の農村の疲弊、廃屋、廃墟のハウス、父親の暴力、母の失踪、これらの中に、生み出された己の暴力と共に、私の、私たちの暴力と共に、如何に、何処に、
 
 

SASHIY エイガニッキ

2019-08-04 16:48:14 | 日記

 ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅦ「豚」1970を見る聴く  

 モノクロの世界、農村の小屋、豚が捌かれる、白い美しい豚、男たちの食事に始まる、明け方の農村の小屋、男たちが豚を連れて、押さえ込んで、ナイフが首に、流れる血、瀕死の豚、叫び、蠢き、次第に弱って動かず、皮の毛を剃られ、解体されていく、耳が斬られ、首が切られ、干され、足が切られ、腹が引き裂かれて、贓物が流れ落ちる、多様な贓物、これもまた、伸ばされ、洗われ、後にソーセージ用に、贓物は切り刻まれて、内蔵の長い袋に流し込まれる、かくて、輪に連なったソーセージが、煮られ、干されて、肉は、綺麗に切られて運ばれて、老婆が、パンを抱えて小屋の中に、いつも、パン屋さんが運んでくるのだろう、少女を抱いた旦那さん、役人だろうか、地主だろうか、幼い少女の顔、男たちの手仕事、ユスターシュ映画では、いつも煙草が口にくわえられて、煙草を吹かしながら、手を動かす労働、切り刻み、見事に捌ききるのだ、こうして夕餉、酒、歌、憩い、夜の小屋、灯り、煙、語らいと歌と、部屋の中にはテレビも、だが、映されはしない、豊かさ、貧しさ、質素、畑仕事の老婆の姿、老人と老婆と男たちと旦那と少女、女たちは何処に、出稼ぎ、嫁には誰も来ないのだろうか、老夫婦と息子たちなのだろうか、映像の素晴らしさ、貧しさ、豊かさ、だが、何が貧しいのだろうか、何が豊かなのだろうか、労働、
「求人」1980を見る聴く、
  これは農村の労働に対する、都心の労働、求人に応募した男が、オフィスに、受付の女、真正面からの顔、表情、何を見る、応募した男もまた、何を見る、何を見せる、女の上司、求人の男は、カフェにて、文書を書く、手書き、ビールのカップ、何をしたためる、応募の動機だろうか、そして、此処で、ユスターシュのくわえ煙草、女が、何やら、調べて、書類の纏める、求人の男に対する、合否の作成だろうか、此処でも、煙草はくわえられて、手は動かされる、タイプライター、労働なのだ、前作の農村の労働と、都心の労働、書類を書き、見詰め、語らい、これが労働、そして、一人の男の批評だろうか、評価だろうか、判定だろうか、貧しさ、豊かさ、私たちは、街中では、こんな労働を続けるのだ、
「ヒエロニムス・ボスの快楽の園」1979を見る聴く  
 さて、此処では、ボスの絵画について語られている、そして、聞き入る者たち、男、女、酒を飲みながら、ここでもまた煙草は吹かされているのだが、余り画面に映されない、なぜならば、手に持たれている、煙草が、なぜなら、語り続けるから、男は一瞬くわえても、直ぐに手に、語りが中心だから、その手は、下に、画面の外に、これは批評、幻想、ボスの絵は、あらゆる世界が描かれて、現実か、象徴か、伝説か、ドラマか、此処で語られる、言葉が、真実とは判らない、そもそもに於いて、絵画の真実とは、描かれたのは、労働、政、生活、宗教、此処で捉えられている映像は、そんな、絵に対する批評、批評自体は労働か、芸術は、映画は、何を生産している、何も、でも、労働を問うことは出来る、農村の労働を、都心の労働を、そして、過去の芸術を、生活を、今の私たちを、問いかけの中から、相対化、変容、始まり、手の動かし、労働を変えていくのだ、愛を労働せざる時、労働を愛せよ、
 このユスターシュの3作は偶然に、上映会場で並べられたのだろうが、作られた、時系列も、順番ですら無いのだが、観てしまうと云うことは、偶然であれ、取り敢えずは己の側に引き込んで、しまうこと、だから自由に楽しんで仕舞え、それもまた一つの権力ではあるのだが、くわえ煙草の反復から、世界を問い、この世界が私たちに問い掛けている、私たちの労働とは、私の労働とは、見るとは、聴くとは、映画に駆けつけるとは、こんな毎日の、わたしいう権力の解体作業、
 
 
 
 

SASHIY エイガニッキ

2019-08-04 07:51:44 | 日記
ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅥ「少女デドゥナ」を観る聴く  
 山間の村の中、少女と父親、食事、少女は学校へ、そこに響き渡る音、上空を飛ぶヘリコプター、これは近代化、革命、彼方より現れるもの、時には神、山間の村に何が、舞い降りるヘリコプター、見詰める少女、一人学校に、廊下、教室、机の上に椅子が乗せられて、帰りには正装のため片付けられているのだろうか、しかし、少女しか居ない、他の子供たちは、これから登校するのか、教師は、かくて、学校のシーンから家の中に、少女が学校から戻っての時間なのだろうか、一人の少年が、父親に連れられて、食事でもてなす、用意する甲斐甲斐しく働く少女、遠慮がちの少年、父親が、困り果てた少年を連れ来たった、翌日か、父が出掛けて、残された子供たち、少年は鍵を修理し、蓄音機まで直してしまう、賢いのだ、戻った父親の笑み、関心するのだ、馬で父は少年を後ろに乗せて連れて行く、別れ、少女と少年の別れ、僅かの間に、気心が知れて、恋すら芽生えたのではなかったか、少女は学校に、近所の一人暮らしのお祖母さん、語りかける少女、こんな日常の会話が唯一の慰めでは無いのだろうか、学校では、四重奏団の演奏、死と乙女、シューベルト、聞き入る子供たち、演奏が終わり、舞台に一人、舞台の上の少女は、何を思う、憧れ、夢、幻、革命、権力、抑圧、豊かさ、貧しさ、少年はお礼にか、少女のために、少年が捉えたか、鳥の入った大きな鳥かごを持って訪れる、屋敷を巡っても誰も居ない、少女は学校なのだ、玄関の扉の内に置いて帰る少年、少女、ヘリコプター、帰り道、去って行く、響きを上げて、だが、ならば、このヘリコプターの飛び立つときの時制は、始まりのヘリが舞い降りる日時と、終わりのヘリコプターが舞い飛ぶ時間、同じ日なのだろうか、ならば、少年との場と間は、一人少女の思い立った時空とも、過去が挿入された、未来が舞い降りた、そして、ヘリコプターは、彼等は何をもたらした、この山間の世界に、屋敷に戻ると、玄関に鳥かごが、少女もまた、この鳥かごの鳥かも知れないのだが、何処にも、いけないままに、そんな、少女の、佇む、奥を、馬だろうか、ゆっくり横移動、これが、答えか、あのヘリコプターののような、地響きをあげた、縦移動、近代化とは遠く離れて、地道に、ゆっくりと、ゆったりと、己の道を歩むのだ、何処までも、何時までも、馬に跨がった父と少年の疾走と共に、地に足をつけて、確かに、死と乙女という音楽はもたらしはした、だが、それでも、少女たちのゆっくりとした歩みはいかに、この覚悟こそが、この自覚こそが、革命なのだから、少女と少年の革命は、かくて、始まりだ、何度でも、