SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

エイガニッキ SASHIY

2013-05-30 07:58:07 | 日記
Ⅲ  梅本洋一が死して、彼の本を満足に読んでいるわけでも無くて、今更に、何を語るのかと云うことでも在るが、しかし、日仏学院、アテネ・フランセでの彼の関わった上映会に何度も足を運んでいるのだから、そんな上映会が無ければ、やはり、今の私も無いとも云えるのだから、やっぱり、どこか寂しい、まだまだ若いのだし、高田馬場の駅前のカフェでのビデオ上映会も思い出されて、一言も口をきいたこともない、でも、顔くらいは、互いに、知らなくは在るまい、トリュフォーが死して、追悼上映会が、日仏学院で開かれて、「突然炎の如く」の上映、自転車が疾走し、モローが歌い、車が落下して、涙無くては見られない、映画が終わり、会場の外に、涙をためて廊下に、彼がタバコをくわえて、火をつけようと、そんな彼と目と目があって、彼は笑った、どこか、それで良いのだと理解してくれている、肯定している笑い、ほほえみ、当然に何も答えられない、涙の愚かしい私、その後も何度も、上映会で彼を見てきたが、話したこともない、話すこともない、見ること、聞くこと、つまりは、足を運ぶこと、映画が見られる限り、最近は、彼自身を見かけることはなかったが、カイエの上映会に関係が無いはずもなく、やはり、知らず、お世話に成っても居たのだろう、映画を見ることで何が出来る、何も出来ない、が、私を動かす事は出来る、ならば、世界が動くことも、可能性の中に、そんな、肯定の視線を受けて、在る、未だに、これからも、在る、


Ⅳ  山海塾 うむすな  このたびは、1、4、3、3、4、1、7、この数字は、舞台に現れた幕ごとの人員、舞台は、大きく、二つの四角のステージに別れて、中央の道、その道の先の奧に幕が縦に割れて一本の線が、その割れた縦の更なる奧を砂が落ちていく、左右の両サイドの秤、始まりの一本の道、舞台前面に立つ1、客席に背を向けて、それは私、神、私の始まり、神を見てしまう私の、これは他との関係、自覚、秤のバランスの統一、別れたステージは綺麗なままに、一方は知識、一方は感情とも、脳が、左右の脳が在る如く、私とは、二つの統一、バランス、しかし、危ういバランス、そんな私の最中に、現れる4、1はゆっくり消えていく、展開、秤は上下に動き、バランスは崩れる、見事な動き、しかも、ステージの一方から、他のステージまで、動きは広がる、混乱、爆発、この4の始まりでの道の赤、奧の縦の線の赤、私で在ることは、こんな叫びを抱えるのだ、この4のダンスの素晴らしさ、4の内の1をめぐる3、この1が順にずれて、それぞれが個々に、中心にも、成る、これも又一時の事、絶対の関係ではない、そして、4に変わる3、秤はまた上下に動くアンバランス、この3は、ステージの紋様と横になっている、倒れている、寝ている、蠢いている、3の個々の存在の、動きと、重なって、在る、あの見事な展開の4のダンスから遠く離れて、ステージと同化して居る3、同化させられてある3、そこに更なる3、この3には驚いた、どこからこの3が、4の後の3の後の3だから、全体で11なのか、ラストの幕で初めて判るのだが、この3は、前の4から遣ってきた、3の同化が、次なる3の同化を呼び込む、ならば、次なる4は、先の4ではない、あの叫びの4から、隔たって、どこか優しく、在る、しかも、この後の4は、中央の道に並ぶ瞬間が在るのだ、1から展開した4、3、3、4が、また、1に戻るで在ろう、兆しを見いだしている、かくて、秤のバランスは取られて、中央の縦の割れ目から現れる1、だが、もはや、始まりの1ではあり得ない、私でも、神でもない、壊れた、私、神、多様性の中に在る私、神、どこにも収まり着かない、葛藤の最中に在る私、この私を生きるしかない、いや、始まりから、既にこの1で在ったのだとも、この1の自覚に至までのドラマ、それが踊り、この踊りを踊るしかない、舞うしかない、叫ぶしかない、全てを抱えて、かくて、この私の、安らぎは、癒しは、7、バランス、危うい、ここに、この7に、4、3、3、4、の、関係が明らかに、4も、3も、一様ではない、成り変わり、変化し、違った4にも、違った3にも成る、いや、5にも、2にも、新たなる、1にも成らないか、だから、7は瞬間に7に成らない、一人一人、ゆっくりステージに現れる、7に成っていくのだ、1の実体として、だが、7がもっともっと過激に壊れて良いように思ったが、どこか、静かに、安らいだとも、バランスが取られたとも、しかし、暴発の兆しの中に在るのだとも、危機、私の危機、危機に始まる、見ている私に迫ってくる、危機、既に、在り続けた危機、逃れてきた、交わしてきた、危機を見せつけられて、在る、見ている、聞いている、客席の、ワ、タ、シ、