SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIY エイガニッキ

2018-10-13 08:25:52 | 日記
ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅧ「あみこ」を観る聴く
  高校の教室、主人公が一人、窓の外、見詰める主人公の少女、サッカー部の部活、練習、倒れ込む主人公、机も倒して、横倒し、そして過去に、だが過去だろうか、時制は、果たして、全ては、始まりの、教室の中で一人、孤独に夢見られた世界なのだとも、一人倒れて、主人公の一人座っている教室の中に、少年が入ってくる、隣の教室の少年、主人公と仲良しの子のクラスの少年、サッカー部の少年、始まりのサッカー部の少年、始まりの窓辺に見られた、グラウンドで倒れた少年、倒れることがこの映画のテーマなのだから、一人勝手に主人公の前で着替え始めて、何の恥じらいも無いままに、シャツを脱いで裸、ズボンも脱いで赤いトランクス、見ている主人公が恥ずかしい、淡々と語るばかり、何処か、主人公のことを気に入っているのか、待っていてと、グラウンドに、一人机の下に這いつくばって待っていたか、スマホの主人公の元に戻ってくる少年、二人の帰り道、夜、川沿いの並木道、素晴らしい、ロケの素晴らしさ、雪の残る山間、林、互いに賢く語る、明晰判明、まさに、二人の語らいと共に美しい、背景の夜景、ライティング、車が二人の横を通り過ぎていく、輝き、照らされて光りの中に輝く二人、彼も頭が良いのだが、そんな彼に賢いとまで云われて、部屋に戻った主人公、友人に電話、彼の事を聞き出して、学校で、好きになったのと友人に聞かれて、笑み、だが、友人は他の友達との約束だと、走り去り、また一人、陽射しの中、川沿いのレンガ造りの大きなボックス、廃墟された炉だろうか、その前で、友人は赤い糸で編み物、友人の膝に頭を乗せて、読み物の主人公、やはり横に成っている、溜まらない主人公、赤い糸を血の如くに胸に巻いて、撒き散らして、走り去る、恋して苦しいのだが、あれ以来会わないままに、学校の帰り、ビデオ屋、彼が友人たちと語らっている、横から見守り、彼等の佇む奥を何度も歩くが、行ったり来たり、気付かない彼、いや、気付いて居るのだが、声を掛けても呉れない、月日が、学校の先輩の娘が現れて、東京に出ている先輩、大学生なのだろう、憧れの先輩に後輩の主人公の同級生たちは走りより、騒ぎ立てる、東京に進学した、理想の先輩、主人公と友人ばかりは余り乗り気にならずに、それでも、先輩を見たいと、教室の戸から顔を出す、下から主人公、その上から横倒しに友人、友人の長い髪が垂れ下がり、二人の顔と顔、間、構図、はしゃぐ同級生、笑みの先輩、それから暫くして、主人公の恋した彼がサッカー部を辞めたとの話し、そして、消えた、主人公は斯くて倒れ込む、教室に、嘆き、ならば、グラウンドに倒れた少年のシーンはいつの事、時制の作りの素晴らしさ、だが、如何とも、そんな主人公に、あの皆の憧れの先輩と少年が付き合っているらしいとの噂話、許せない、信じられない、友人からお金を借りて、己は貯金箱のコインを集めて缶に、友人の札と交換、こうしてバスに、新宿に、オーバーを着て、スマホ、カフェ、池袋、迷い歩くか、二人のカップルを見かけて、手を取り、走り出す、ゴダールです、はなればなれにでは、ルーブルを走り踊り出すのだが、此処では冴えない池袋、しかも、スローで、三人並んで、踊り出す、主人公は制服姿、リズミカルと云うよりも、何処か盆踊り、踊り終わって、主人公は二人に、日本人はリズムで踊り出せないのだと詰って去る、斯くて大学か、入り口で待つ主人公、現れた先輩、門の外に、後を付ける、するとなんと化粧を直して、ガールズバーに、入り口の看板持ち、その前に佇み様子を伺う主人公、看板持ちの娘は困惑顔、また待ち続け、バイト帰りの先輩の後を追いマンションの中に、マンションの外に一晩待つ、廊下の鉄柵の前に座り込んで、翌朝、先輩は出掛けていく、そっと部屋の中に入り込み、忍び込み、少年のベッドの横に座り、伺い、オーバーを抜いで、制服のままに、眠る少年の布団の上に跨がって、頬に手を添え、起きろと、それでも起きない少年、体を揺すぶって、顔を叩く如くに、やっと目覚める少年、なんでとばかり、許せない、主人公は許せない、これでは立派にひもでは無いかと、此処で先輩と遣っているのかと、溜まらない、叫び、あの時の、理知ある、賢い語りの少年は何処に、魔が差すような1日だったのだとばかり、二人の並木道の語らいで、女には、1年に一度、なにも思考できなくなる時があるのだと主人公が語っていた、でも少年も、主人公も、そこから、あの時から、あの間から、あの場から、なにも出来なかった、待つばかり、何を待っていたのだ、先輩の方が、見事に、現実的で、主人公も少年も見事にしてやられた、映画もまた、ズームでアップに寄ってみたり、ひざ下を捕らえたり、モノローグを挿入したり、しかし、全ては、孤独な空回り、制服のまま、後ろに仰け反ってベッドから転がり落ちて、そこに先輩が忘れ物と戻ってくる、何しているの、この子は誰と先輩、主人公は、先輩を追いたてて、やはり、始まりの、教室での倒れ込みの反復ばかり、彼が教室に戻っても机の下に横に、一緒の帰りの後、部屋のベッドに友人にスマホ、此処でも横に、友人の膝枕でも横に、繰り返される教室での倒れ、東京の先輩の大学の門の前で座り込み、マンションの前でも横に成り、ラストのベッドからの落下、先輩が現れて直ぐに立ち上がり追いたてるが、さて、さて、いつまでも、少年と一緒に並べない、あの帰り道ばかり、必至のあみこをカメラは追った、ズームに、アップに、移動に、スローモーションに、三人並んでダンスまでも正面から撮った、ドラマから飛び出して、だが、あみこのドラマが、映画を壊すところまでその狂気が辿りついていない、先輩の現実に敗北して、敗北のあみこ、敗北の私、敗北の映画、映画の敗北、しかし、その自覚から、今、