SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIY エイガニッキ

2022-12-29 07:50:27 | 日記

ⅭⅩⅨ「宝島」を見る聴く、
  今日の宝島、フランスの、郊外の、宝島、夏の休暇の避暑地、遊具の在るプール、山あり、川あり、木々が有り、緑が有り、青い空、白い雲、日差し、子どもたち、若者、大人、家族連れ、沢山の人々が集まってくる、ルノアールの時代の自由な、草原、川、緑、空は、囲い込まれた、公園に、しっかり管理されて、お金を払って、入園する世界、ルノアールのピクニックから遠く離れて、何所か、学校の延長ではないか、始まりは、子どもたちが、入り込んで、川を渡り、監視人に見つかって、座り項垂れる子どもたち、青年たち、娘たち、娘らに声を掛ける青年たち、スマホでの連絡先を尋ねて、聴いて、答えて、果たして、始まるのか、終わりか、そんな関わりと交わりの連続、橋から飛び込む者たち、川に、何所か、仕組まれた、作られ物々から自由に、漕ぎボート、少女たち、小さな路面電車の少女、流れる風、空気、心地よさ、広いプールでの遊泳、雑踏、ハイキング気分の人々、飲んで、食べて、語らって、川縁の高い櫓にカップルで上って、手を繋いで飛び込む二人、何所か、仕組まれた世界だが、皆が、羽目を外して、仕組みの外に、橋から飛ぶのも同じこと、岩場の高みからも飛ぶ、自然の満喫感を味わいたい、だが、何所か、作られた遊具の世界でしかない、裏口から、上って入り込もうとする子供、見つかって、いたるところに監視人が、泳ぐ子どもたちには、浮き輪が、腕に、足に、首に、安全対策、幹部の語らい、白人、黒人、アラブ人、アジア人、フランスに移民して来た者たちが、皆やってくる、その中に、黒人の兄弟が、大人同伴でないと入れない筈だが、どこからやってきた、施設のスタッフの子供なのだろうか、ベンチでの宿題、兄弟の鬼ごっこ、学校帰り、鞄を背負っている、だが、見つからない、連れ出されない、住み込んでいるのだろうか、こんな人々の夏が過ぎ、秋に、雨の季節に、雲が覆い、雨がやっくる、気象庁の発表ゆえか、人々を帰らせる監視人、雨がやってくる、そんな中、雨上がりか、彷徨い歩く黒人兄弟、そして、二人は、高台の上に、見晴るかす美しい自然の世界、山々、湖、遠く光がまばゆく、夕方前の世界、だが、果たして、ここに見える世界は、公園の内なのだろうか、外だろうか、此の二人はどこの誰なのだろうか、今日の遊具の遊園地に現れた、管理されたハイキングコースに現れた、天使、天使は自由に入り込める、だが、彼らは学校の鞄を背負っている、学校帰り、いや、学校に行かずに、やってきた、二人は、家族を飛び出し、学校を飛び出し、この仕組まれた宝島を飛び出し、その外に、今、二人して、上りついた、さて、二人の先は、フランスの外、人々の自然の疑似体験、ピクニックの疑似体験、確かに、それが遊園地なのだが、私たちには自然が無い、危険も安全も含めて、自然から遠く離れて、仕組まれて、一人大人の、老人のモノローグ、夢世界、今ある緑の中、光の中、過去の思い出しか、過去の自由な人々は、現れ出てこない、貧乏人、犯罪人、旅芸人、病人、狂人、邪魔な者ものたちは管理され、監視され、憩いの世界、恋も危険も管理されて、そこに入り込んだ、舞い降りた、黒人兄弟は、果たして、どこに、あのラストから、高台から、舞い上がるのか、どこに向かって、アフリカか、アラブ諸国か、アジアか、あるいは、坂道を、つえで引っ張る兄に着いていけずに、二人して、転がり落ちるのだろうか、さてさて、不吉な、雨上がりの坂道よ、弟のズボンはずり落ちそうで、尻が丸見えで、全てを脱ぎ捨て、アフリカ、アラブ、アジア成らぬ、天に。彼方に向かうか、転がり落ちるか、こんな狭間の中に、残されてある、不可能性の二人、これが、現代の宝島、あまりに仕組まれた、宝島、

 


SASHIY エイガニッキ

2022-12-29 07:49:13 | 日記

ⅭⅩⅧ「ダム」を見る聴く、
  アフリカ、スーダン、建設現場、泥からレンガを作り出す、労働者たち、いくつも、いくつも、日差しの中、そして、仕事を終え、休憩、主人公は、近所の老人に、バイクを借りに、今日で最後だと、屋敷の中に入り、奥からバイクを持ってくる老人、壁には、独裁者に対する反抗のポスター、疾走するバイク、乾いた、岩場とも、砂漠とも、主人公の前には、大きな泥の彫塑、主人公は神を作り出しているのか、悪魔か、人形か、泥を塗り固め、根気よく、泥を塗り固め、人物とも、獣とも、化け物とも、バイクは僅かの時間と借り受けたが、深夜に、夜の闇の中を戻っていく、老人の屋敷前に、だが、誰も玄関に現れない、故に、そのままにまたバイクを走らせる、建設現場でも、今日も労働が続く、泥をレンガに、車がやってきた、ボスの車、ドアの前に並ぶ労働者の若者たち、賃金を支払われる、一人の男が文句を、おまえは3日しか働いていないと、いや違うと語るが、受け入れられずに、車は走り去る、この建設現場は、ニュースに流れる、革命派なのだろうか、その前の独裁者の業者なのだろうか、主人公はダムの前に、警備員が眠って居る、ライフルを落として、睨み付ける主人公、このダムとは、これもまた、独裁者の建設、水を支配し、采配し、独裁に、今、革命派とは、いかに、ニュースでは、革命派が支配しているのだから、ダムの警備員もまた、革命派でなくては、車のボスも、革命派でなくては、だが、現実には、労働の現場は、何も変わっていない、主人公はバイクを走らせて、岩場の、山間の中、誰もいない場に、バイクは壊れたか、ガソリンがなくなったか、砂地に放り出されて、主人公は孤独に歩む、どこに、狙いは、主人公には、背中に、左の背の下に、痣が、始まりで、シャツを着たままに、水を浸していた、バイクで看護師の許に出かけた、看護師が塗る薬、不気味にただれたあざ、何の傷なのだろか、工事現場、戦闘、バイクでの事故、果たして、友人と共に、買い物、そして、別れ、だが、この友人の赤いシャツの若者が、川辺にしゃがみ見つめる主人公の前に、倒れている、死している、流されている、抱えて運ぶ主人公、果たして、彼は、友人は、仲間は、何者、政治故か、労働故か、革命故か、こんな不気味な現実の中、労働は続く、そこに、怒りの、哀しみの、苦悩の主人公が、辿り着く、あの一人孤独に作り出していた神、その神にも、また、背中の字のような、傷が、痣が、その痣を泥で塗り直し、治癒する主人公、ダムの水か、決壊したか、激しく淀み流れる、主人公の辿り着いた作業現場、小屋が炎上する、建設現場を燃やし尽くすのだ、そして、決壊した水が、流れ、主人公の作り出した神の許に、大きな神の彫塑が、水に飲まれ、水を浴び、ゆっくり、ゆがみ、倒れていく、これは、主人公の祈りが、その祈り故の神が、招いた決壊、破壊、水の中に飛び込み、泳ぎ出す主人公、独裁者をも、革命派をも、建設現場も、ダムも、町も、村も、全てを流し尽くす、その最前線の神と、水を含んだ、泥神と共に、主人公は、行く、炎上して燃やし尽くした、工事現場をも、労働者をも、含みこんで、津波だ、そして、再生だ、全ての、始まりに、主人公の痣は、また、己の、自身の決壊ではないか、血まみれで、肉体をも、破壊し、流れ尽くす、土地も、人物も、全てを殺し尽くすのだ、この祈り、神、砂と水から作り出された、世界が、今、主人公の祈りのの神、その神もまた、砂と水から作り出された、神自らの破壊と再生と共に、土地の再生、政治の、国家の、人の、人々の、再生に、背中の痣は、治癒させるのではない、そこから、肉体を決壊させ、破壊し、再生させる痣なのだ、人の苦悩なのだ、祈りなのだ、故に、主人公自体がまた、神なのだ、死した友人もまた、この水の流れの中には、沢山の主人公たちが、流れていないか、友人たちが、炎上し燃え尽くし、そして、全てを水で流し尽くすのだ、主人公の、孤独な主人公の側には、犬が、全てが、召されて、だが、全くの夢物語なのだとも、しかし、痣の痛みと怒りは、どこまでも、どこまでも、

 


SASHIY エイガニッキ

2022-12-29 07:46:51 | 日記

ⅭⅩⅦ「スパルタ」を見る聴く、
  オーストリアの養老院、並んで座る老人たち、疲れ果てた老人たち、まさに、オーストリアそのもの、こんな老人の中の一人に息子が訪ねてくる、だが、父親は、どこまで息子の事が解っているか、二人してベッドに、横になって、主人公は車を走らせる、助手席には娘が、ホテル、裸の二人、ルーマニア人の娘、娼婦なのだろうか、この娼婦と共に娘の故郷に向かう二人、車の中、どこか浮かない主人公、屋敷に、食事、娘の子供たち、子供とじゃれる主人公、その後の展開の始まり、娘は花嫁衣装、試着、相変わらずに、浮かない顔の主人公、腹立ちの娘、部屋で、セックス、街中での娼婦の時のセックスと、違う、勃起できない主人公、互いに、苛立ち、不満、娘の怒り、結婚を条件に一緒にやってきたのだろうに、主人公は、車を走らせる、遁走、親元に戻るしかないか、その最中に、田舎で、廃墟の学校を見いだして、村の者が、不法侵入と詰る、物色後、主人公は、役人と共に学校に、ここを買い取って、柔道を子供たちに教えるのだと、雪の中、子供たちの雪合戦に参加して、遊ぶ主人公、雪を投げ合って、当てられて、車に戻り、泣く主人公、心は幼い少年のままに、娘とのセックスも、娼婦との遊びではともかく、結婚となると何も出来ない、娘にとっては生活故に、オーストリア人の資金が必要、生活のために、稼ぐために出稼ぎに、結婚は最高の資金繰り、役人と学校を見て回り、買い取ったか、主人公、子供たちを集め、廃墟の学校を掃除して、柔道場の施設に、シャワーも取り付けて、かくて柔道の練習、遊戯、遊び、シャワー、子供たちのスマホを取り上げて、一人子供たちを撮影する主人公、夜一人になって、子供たちの裸を見つめる主人公、一番おとなしい、少年に惹かれて、皆が小屋を設営の時にも、一人孤独に座っている少年、近寄って、労る主人公、主人公もこうして育ったのでは無かったか、養老院では、父親が、昔の軍歌に反応、国家主義者、過去の栄光、幻想の中に、そんな父に育てられた主人公、なじめなかったのではなかったか、強い国家、強い男、村では、主人公が子供たちを集め、何やらしているのを不満げに見る父親たち、一番のお気に入りの少年の父親は、無職か、昼間から酒を飲み、傲慢に、おまえは何をしているのだと、柔道の教師だと、信じない不審のままに、、共に酒を飲むと和やかに、こうして、主人公と子供たちの遊戯は続く、柔道から遠く離れて、レスリングに、泥遊びに、ギリシアの神々の姿に、コスチューム、そして、行進、そしてまた、深夜の孤独な写真鑑賞、少年の胸をマウスとで指すって、小屋では、少年の背中の傷を心配する、父親の暴力では、母親を詰る、沈黙の少年、子供たちの騒ぎの中、少年を誘い、奥のベッドに、背中の傷の手当て、寝かせて、少年の腰に頭を持たせて、横になる主人公、少年は少女のごとく、だが、その少女に恋している主人公もまた、同じく少女なのだ、だから、恋していながらも、犯すのではない、共に、並んで、憩うのだ、少年の父は、か弱い、少年に対して、兄にウサギを捌けと、兄は笑みで、少年は血まみれのウサギに近寄り、父に従うしかない、涙顔で、止めてくれと主人公、男にするのだと父親、これが、ルーマニアの無職の父の傲慢姿、貧しさ、沈黙の母親が、働いているのだろう、昼最中から酒を飲み、子供を詰るばかり、そんな父親たちが、ついに、主人公の小屋に、怒り、反発、小屋には、鍵も取り付けた、だが、ギリシアの行進の場に、父親たちが、駆けつけた、子供たちを叱りつけ、衣装を剥ぎ取り、主人公は慌てて裏から逃れ出るばかり、車を走らせて、遁走、主人公の父親は、一人孤独に歌い歩く、施設の中、涙顔で、過去の軍歌を歌う、ママを求める哀しみの父、主人公の父もまた、主人公と同じ、幼い心で、国の在処故に、国家主義者に、育てられた、だが、孤独で哀しい、母を求める寂しい少年、主人公は新しい村に、そして、車から降りたって、張り紙を始めるのだ、この地に、また、新しい柔道教室、いや、少年たちの、遊戯の世界、裸の世界、西側の資金で、ルーマニアの女は風俗に、仕事に仕え、男たちは、仕事もなく酒浸り、子供たちは、まっとうな大人もないままに、子供たちの遊戯を続けるしかないのだ、主人公はまた己の欲望を、思いを金で、裁くしか出来ない、いずれにしても、西も東も、廃墟だ、その中で、オーストリアの老人も、主人公も、ルーマニアの大人も、国家も、家族も、綻び、東の子供たちよ、この中から、いかに、その外に、現代のスパルタの外に、肉体は、恋は、家族は、そして、主人公の恋は、欲望は、全ては売買の中に、中から、西の老人たちから、東の子供たちまで、これが現在の、ユーロという一家、崩壊家族、悲劇なのではない、喜劇なのだ、泣いてないで、笑ってしまおう、元気出して、元気出して、スパルタだ、