SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIY エイガニッキ

2021-01-09 08:20:10 | 日記

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅥ「真人間」を見る聴く、
  デパート、万引きの夫人、店員の娘は目にとめて、押さえて、連れて、語りかける、困惑の夫人、二人は連れ添って、エスカレーター、降りてくる男、この主人公と目配せの娘、手を触れあって、恋人同士か、娘と夫人の前にマネージャー、万引きのシャツなのだが、商品にシミが在ったと巧みに誤魔化す娘、笑みの夫人、二度としないようにと娘、男の店員、缶切りを売り、手さばきは、金庫の鍵の開閉の扱い風、まさに犯罪者、驚きの客の夫人、そんな彼ら過去のある店員の一人の前にやくざ者、なにやら犯罪に誘われて、驚き、不安顔、待ち合わせの指定、主人公も誘われたが、今や、改心して、まともになる気の主人公は行く気など無い、この店の社長の気持ち故に、過去のあるものたちを信用して遣っているのだ、働かせて貰って居る彼等、頑張れば、過去を払拭して、実績が持てる、次なる仕事にもありつける、主人公は、予定の日数を見事に過ごして、仮釈放から明けるのだ、社を辞めて、いよいよ、真っ当な仕事に有り付いて、可能性の始まり、だが、恋人とも別れなくては、いや、仮釈放の身の上だから、恋愛など出来るはずも無かった、あくまでも、己の一人の心で焦がれていたばかり、いよいよの別れ、社長にも別れを告げ、二人でバスステーションに、バスに乗り込み窓から見詰める主人公、窓の外で、見送る娘、動き始めるバス、娘は私と結婚してくれると思ったのにと、語りかける、荷物を投げ、運転手にバスを止めさせて、降り立つ主人公、まさか、真っ当な娘が、己と結婚など、出来るはずも無いと、思い込んできた、だが、娘は誘ってくれた、求めてくれた、受けないわけが無い、斯くて直ぐに結婚、娘の部屋、大家夫婦、深夜の二人の前に怒鳴り込んでくる、結婚と聞いて、怒りは収まって、娘が男を連れ込んだから許しがたくて怒ったが、笑みで去って行く、娘は主人公に耳打ち、会社では、社内結婚は御法度、内緒にと、娘は巧みに語ってやり過ごすが、実は己もまた、仮釈放の身、しかも、主人公の様に、未だ期限にならずに、恋愛も、何も出来ない身分、役人に張れたら、大変、こうして二人の生活が始まる、店に戻った主人公、社長の笑み、が、社長と話す一人の店員、彼は社内結婚をして居るようで、ならば、社内の結婚が御法度とは、不審、主人公は晴れて、皆に話したいのだが、そんな娘の元に役人が、未だ仮出所のだから、定期的に様子に見に来るのだ、娘は女将に会社からの視察だと、女将は旨く誤魔化す、が、結婚は御法度では無いと知った主人公の大いなる不審、娘は、あなたの話している社内結婚の人は、社長の遠縁なのだと、だから、認められているのだと、この言葉にあっさり乗ってしまう愚かしい主人公、始まりから、娘の言葉に、巧みな言葉に、皆が乗せられて、斯くて安心、やはり娘は信頼できる、クリスマス、もと仲間のヤクザが皆を集める、過去の事、監獄での楽しい出来事、仲間意識、リズム、歌、音楽、過去の付き合い、やって来てしまった主人公、しかも、歌を仲間の歌を聴いてしまった、リズミカルなドアのノック、監獄の暗号、しかし、彼らの企みには乗れない、社長の店を襲うのだと、大金が手に入る、拒む主人公、が、語られてしまう、娘の仮出所の話し、娘の過去、まさか、俺を騙していたとは、項垂れて部屋に戻る主人公、娘は料理に余念が無い、そこに主人公の問い、答えてしまう、中に何年居たと、3年と、答えてしまう、しまった、既に遅い、騙されていた、静かに怒りを抑えた主人公は、仲間の元に、仕事に出向く覚悟、仲間たち、親分、娘は如何ともしがたく、止めるべく、社長の許に、仲間たちが、店に乗り込む、社長以下、出迎える、チクったなと主人公、だが、しっかり社長に意見されて、明日は皆いつものように出社しろと、そうすれば、今日のことは無かったことにすると、社長の去った後、怒りの仲間たち、そこに娘が、話し始める、強盗の割の悪さ、数値を用いて、親分の取り分、経費、全てをさっ引いて、手に残るのは僅か、しかも、犯罪者として追われて、貴方たちには過去が、今度掴まれば、二度と外には出られない、そんなリスクを負うのかと、何処が採算が合うのだと、娘の解説にしっかり聞き惚れてしまう仲間たち、愚かしさ、滑稽、誘ったやくざ者は、親分たちに始末されて、殺されて、仲間たちも、彼に着いていっていたら同様な眼に、助かった、娘の言葉で、取り返しのつかないと想ったか娘は去ってしまう、消えた娘を追って、しかも娘が妊娠して居たと知って、己の子供なのだ、主人公は探す、仲間と共に、やっとの事で見つけ出し、ベッドの娘の横に、赤ん坊は看護師にだかられて現れる、ボーイだ、笑みの主人公、晴れて二人の結婚、さてさて、映画は、皆が犯罪者なのが凄い、始まりの客も、売り子も、男たち店員も、社長だって判らないでは無いか、妻はなんでこんな人たちを雇うのかと、怒り、しかし、社長もまた、妻もまた、怪しいではないか、役人達だって、怪しくないものなど在るのだろうか、過去の仲間、役人、警察、皆が危うい犯罪者、そこから始まるのだ、だからこそ、真人間とは、どこかに居るのでは無い、可能性の中に、そう、映画の観客の私もまた、私たちもまた、仮出所の最中にあるのだ、危ない、危ない、全くもって、言葉一つで、がらっと変わってしまう、場、間、主人公の思い、バスから飛び降り、結婚し、疑い、他の社員の結婚は社長の遠縁と語られ、抱きしめ、娘の仮出所を聞かされ、怒り、強盗に、しかし、あっさりと説得されて、追い掛け、晴れて結婚、赤ん坊までもうけて、でも、赤ん坊は主人公の子供だろうか、危ない、危ない、真人間達、

 

 


SASHIY エイガニッキ

2021-01-05 14:54:58 | 日記

ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅤ「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」を見る聴く、    部屋の中、カメラは遊泳する,そして,ベッドの主人公の頭を頭の真上から捕らえる,ベッドに仰向けで横たわっている主人公、女はシャワーを浴びて,下着姿で現れて,娼婦の娘、何処か,収まりの悪い二人、タイトル、語り、夢、幻想、危ういままに、何が真実なのだろうか、何処に,実際があるのだろうか,総べては曖昧に,夢とも現実とも、男、女、私、何処の何時の私、娼婦の見た緑色の本、勝手に手を出すなと主人公、白猫と言う友人の死、父親の死、死に捕らわれて,在る、両親の残した店、母の名の店、姉だろうか,主人公にはトラック、自分は店を手にして,これで解決と、直ぐに店を改装する,看板も外す,主人公は看板は残したい,母の名なのだから、しかし,この死は,何時の事なのだろうか,壁の時計、止まっている時計、父の遺影を飾り,時計の裏を明けると,電池が入っていない、写真が一枚、誰の写真だろうか,裏には何かが書かれている,懐に入れる主人公、友人の死、りんごを運ぶ約束、怠って,腐らせて,そのりんごの中から銃が、白猫の狙いは、トンネルの中の死体、殺された、こうして探偵の如く、調査の始まりだ、時計の写真を調べて,監獄に、父の世代もまた,犯罪の最中に、いろんな事をしたと監獄の女、だが,写真の人は知らないと、いや、そう答えるしかないのでは、父達の世代の,恋、裏切り、絶望、叫び、聞こえないか、写真と文字の中に,監獄の女の顔に,見いだせないか、友人の死、関わりのある女、美貌の女、緑の衣装、余りに美しい女、何を知って居る,だが,主人公は既に,この娘に恋してしまっている、追い掛け,追い詰め,もはや,離せない,事件を追い掛けているのか,娘を追い掛けているのか,判らない,己とはだから,そもそもに於いて何、写真の人の関わりの男、犬を連れた男、役人か,やくざ者か、何が在ったのだろうか,子供の声、誰の子供だ、写真の女、父、恋敵の男、判らない、そしてまた,緑の娘もまた妊娠して居るのだと、何時の事だ、誰の子だ、探偵ごっこの最中、ボスに捕らえられる主人公、両手を挙げて縛られて,カラオケに興じるボス、見守る子分たち、緑の娘もまた,詰られている、雨の街、パンするカメラは,部屋の中の水面を捕らえる,水中だろうか,そして、ガラス、奥行きを曇らす,乱反射のガラス、見通すガラス、水もまた,写し出すとも、水底に消失するのだとも、見る事の多様な叛乱、写真の女には辿り着けない、いや、誰も真実を語っていない、総べては夢の中、ならば,主人公は幻を彷徨っているばかりなのか、答えなど,ないのだ、緑の娘との恋、だが,芝居かも知れない,恋ごっこ、キス、招かれた,迷宮、抜けるのには,部屋が回転、現実が展開、動かすのは,何だ,誰だ、知らず,動かされている,蠢かされている、自由など無い,不自由の現実、夢こそが,言葉こそが,縛られて,演じられて、存在が,表情が,想いが,恋が,既に,縛られている、父達の世代の,犯罪も,白猫と主人公の私の仕業も、そして、妊娠、子供、迷宮の中に,反復されて,在るばかり、現れる子供たちも,黒子として、見事に,演じているのだ、かくて,途切れることのない,迷宮に、歌と踊りの巡業団、トラックを走らせて,娘たち、音楽、歌、誘う娘、始まるまで時間があるから,映画でもと、古びた映画館に、見詰める主人公、タイトル、目覚めた後、一人、トンネルの中、白猫が死して運ばれた,トロッコの場に,入り込む,既に,填まり込んで,彷徨って,廃墟の中、だれも居ない,ライトを付けて,探る,出口を,扉から現れる角を匍わせた牛の面の少年、互いにびっくり、滑稽、そして,卓球試合、勝ったら出口を教えると,傲慢な少年だが,卓球はどうやら下手で,直ぐに負けて,出口まで連れて行くと,上着を着せる,バイクに乗るからと、バイクを走らせる少年、後ろには主人公を乗せたままに,行き止まりと,ここからは,ケーブルが、方向が違うと主人公、ならば,己で決めろと少年、滑車に乗るしかない主人公、こうして,村の高見から,遊泳するのだ,崖下の村、灯り、やって来た村、何故に戻ったと娘、だが,この娘は緑の娘だろうか、着替えて,全く違った娘だろうか,何も判らない、誰とも判らない、共に彷徨う二人、舞台、巡業団、カラオケ、歌、音楽、見詰める客、村人、遊びの子供たち、出店の人々、小さな村祭り、惹かれるままに娘のあとを追う,舞台の前に一人の女が,娘と同じ髪型の女、松明を灯して,練り歩く、皆は離れて,逃れて,この女の後を追い掛ける主人公、惹かれた娘のことは、どうした、女を追う,階段下、鍵の掛かった門扉の向こうのトラック、男がいる,若く無い男が,父では無いか,ならば,松明の女は,写真の女、明けろと女、主人公は銃を構えて,男を脅し,明けさせる,女の希望を聴いて、車のキーを男に出させて,主人公に怯える二人、トラックを走らせる,この迷宮の前には,ボスを背中から銃で狙うシーンが,カメラは縦に回転して、父の世代に関わり,己の友人に関わり、主人公はまた舞台に戻ってくる,女は何処だと,楽屋だと,楽屋を訪れる,紅付けて,美しい娘、出番を待つ娘、煙草、松明の女から,貰った、奪った、時計をプレゼントする主人公、時計は永遠だから不吉だと,娘は線香花火を、儚いから、不吉だと主人公、火をつけ,火花が散る,娘は,屋敷を見るかと,焼けた屋敷、松明の女、全てを焼き放つ女、何時の事だろうか,悲しみのりんご囓りも、若い主人公か,父親か,友人か、焼かれたのは,父、友人、母、己自身、主人公もまた,死した存在では無かったか、キスし抱き合う二人、回転する二人、実った恋、抱擁、巡る二人、カメラは,この回転を捉え,部屋の隙を見て外に,降りてきた階段を上がる、戻ってきた,辿りついた楽屋、だれも居ない楽屋、だが,先ほど付けた花火が未だに火花を散らしている,儚いか,永遠か、恋が、幻故に,実った、火花に,何を見る、可能性、絶望、生きるとは、何処までも続く,空回りの中に、それでも,求めて止まない、蠢く巡り、何処までも,何時までも、