Ⅷ 「東電テレビ会議」を観る聞く
インターネットで僅かに紹介されいるものを纏めた映像、主催者はこれは映画ではないのだと、映画といってはいけないらしい、作品では無いからか、東電の映像の公開だと、こんな駄目な日本でも、些細なものではあるが、こうして上映会が行われることは嬉しい、しかし、客が少ないよ、確かに東中野だから、百人あまり、補助席、立ち見席会わせて、やっと、それも、二回の上映なのだから、席が埋まって満員ではあるのだが、東中野を取り巻けよ、原発賛成、反対を越えて、なぜに皆見に来ない、広報が足りないか、確かに、何時だって、私たちは、最前線をあまりに何も知らない、現在は「テレビ会議」の全ての映像は東電内部で記者らに対しては、監視付きの中で観ること、、聞くことが可能なのだそうな、それでも、ぼやかしが、音声のカットが在るらしい、なぜに、全て自由に観ることが出来ないか、朝日の木村記者は、上映後に、この映像は私たち市民のものだと語っていましたが、それはその通り、3.11以降の経過も、改めて検証して、何時何が起こったか、爆破はそれぞれ個々に何であったのか、水素爆発か、原子爆発か、曖昧なままに、判らないのだ、いや、判っていないはずがない、1号機が、3号機が、4号機が、横に流れる1号機の白い煙、立てに黒く挙がる3号機の煙、管総理と東電、アメリカの50㎞圏退避命令の話、自衛隊のヘリからの水撒き、梯子車、上映の後、家に戻ってネットで、いろいろ観ていると、謎解きの様で、面白くなってしまって、こんなことおもしろがって何しているのだと、本末転倒、世間が皆楽しんでしまっているのだ、犯人捜し、東電が悪い、官邸が悪い、現場が悪い、マスコミが駄目だ、福島の住民だって恩恵を被ってきているのに今更なんだと、まずは、そんなことを離れて、映像をしっかり見詰めること、聞き止めること、本店、吉田所長、福島アウトセンター、官邸、私たちは直ぐに吉田所長が最前線の如くに思ってしまうが、福島第一に東電の人間はどのくらいいるのだ、最前線は、関係業者、言葉は悪いが、下請け、孫請けではないのか、本店と吉田所長の擦れ違いは、所長と最前線の擦れ違いでもあるのだ、大体において、所長など、己でバルブなど開閉に行かない、行ったことも無かろう、どこに具体的に在るのかすら知っているのだろうか、図面上は判っても、地下、天井裏の点検構内、シャフトの中、こんな、具体は決してこの会議からは見えない、所長に報告する人々も、誰なのか判らない、最前線は消されて、在る、そもそも爆発しているのだよ、原子力発電所が、何が出来るのだ、こんな誰にも何も出来ない装置の中に、私たちはあるのだ、「風立ちぬ」の飛行機、科学者、技術者はロマンチックに、戦闘機を作ってしまった、馬鹿な話さ、あの技術者と妻のロマンは、三島の「憂国」の様で、三島の絶対も空虚ならば、でも可愛い、己の空回りで、己の腹切りだからね、奥さんも己で自死するのだし、「風立ちぬ」の技術者もまた空虚、戦後の経済発展、原子力、ロケット打ち上げ、これも又、愚かしく空虚、私たちの日常のビジネスもまた、生活も、空回り、賃金に誤魔化されて、全てが絡まりついて逃れられなくて、大きな空虚な機械として巡っている、この機械に自覚的に、何とか自覚して蠢こうと、まず一歩、危うく挙げてしまったが、収まる場のない、一歩、クレショフの映画の如くに、「二人のブレディ」の親子の様に、芸人も動く、息子も動く、権力を乗り越えて、どこにでも、動き出す、成り変わる、逃れる、飛び出す、スピード、東電の、官邸の、技術の、科学の、内側にまでも、東京オリンピックどころではない、いや、世界を招いて、そこでフクシマが破裂するのだとも、恐るべき日本の野望に怯えないのですか、世界の人々よ、私たちはしっかり準備して待っています、最高のテロリスト、これが「風立ちぬ」に対する答えかもね、恐るべしニッポン、チャ、チャ、チャ、近代の振り出しに戻れ、戻れるのならばよいが、戻ることすらない、ハイキョ、世界のフクシマ化、東京オリンピック万歳、
Ⅸ 「沓掛時次郎 遊侠一匹」を観る、聞く、
橋を渡る二人、兄貴分の主人公と、弟分、始まりから水に纏われて、いや、この水を如何にやり過ごすのかがテーマ、宿屋、弟分は女郎屋に、でかい女に弄ばれて、主人公は賭場に、大きな勝負、拒まれて、賭場の親分の娘が体を張る、汗、此処にも水が、危うい、あんな美しい体を見せられては、が、勝負を拒んで逃れる、娘は直ぐにあのやくざものに草鞋を脱いで貰えと、迎えに、籠、食事、主人公はあんまり旨すぎると危険だと、何も知らない弟分に語る、彼らはちんぴらなどまともな人と考えてないと、予想通りに出入りが、娘は草鞋銭を差し出せば、一宿一飯の恩義で働いてくれるよと、が、此処でも見事に拒む主人公、飲まされた酒もまた危うい、かくて、逃れる、怒りの組の者たち、弟分は堪らない、やくざとして仁義に外れると、海辺、二人の背景に海が見える、やばい、水が見えると何とか凌がなくては、愚かにも弟分は組に戻って、一人敵の組に乗り込む、威勢の良さ、いや、滑稽、何時までも戻らない弟分に苛立ちの主人公、背景には海が在る、水が在る、走り、組に、怒り、弟分一人を行かせたのだから、殺されて、主人公は皆殺しに、娘は私たちが弔いますと、馬鹿な、でも、結局、利用されたのではないのか、旨く行ったのは組と親分と娘、こんな馬鹿な主人公の一人旅、今度は、河に、小舟が、水を渡らずに流れに沿う船、美しい子連れの女、柿を籠に、皆に配る、主人公にも、旨い、が、果たして、この水は如何とも、子供を肩車して歩む、別れ際まで、子供も懐いて、別れ、馬鹿な、強引にも、連れ去らなくては、水場を凌ぐばかりで、何も出来ない愚かな主人公、組に草鞋を脱いで、また出入り、さっさと逃れようと、草鞋を履きますと、だが、親分に、一人の男を斬ってくれと頼まれて、拒むことが出来ない、結局利用されるのだ、一人やくざものを斬りに、組のものの手出しを止めて、正々堂々と果たし合い、相手もいっぱしのやくざ、見事な勝負、倒れた男に手を出す組のものの腕を落とす主人公、男の最後の願い、この男こそ、子連れの女の夫、夫は妻に待っていろと、きっと行くと、女は櫛を割って差し出した、夫はこの片割れの櫛を差し出して、妻の元にと、知り合いのところに行くようにと頼む、受け入れる主人公、此処では見事に血が流れる、やはり、水物は避けられない、女の元に、子供は主人公に気付いて、何とも、あなたがと主人公、私が斬ってしまったと、知り合いのところまで送らして下さいと、かくて、気まずい旅が、遣ってきた村、既に知り合いは死して、ならばと主人公は私の田舎のおじのところにと、従うしかない女と子供、そこに死した知り合いの若者が、妻の夫と主人公を勘違いして、俺を組の親分に紹介してくれと、やくざものに成りたいのだと、怒りから追い立てる主人公、が、女の病、此処は汗ではなかったか、医者に、しばらくは止まるしかない、甲斐甲斐しく面倒をみる主人公、あなたの様な優しい人があの人を斬ったとはと悲しみの女、何もお礼が出来ないと三味線と歌、主人公は割れた櫛を差し出す、夫から渡されて、今まで懐に入れて、返すことが出来なかったと、恋の打ち明け話、涙の女、この水をどうする、が、翌日か、戻った主人公の前に、二つに割れた櫛がお椀の中に重なって、恋、女はこのやるせない水の前で去った、かくて時が、雪が、黒い画面を背景に、永く、白く、舞う、落ちる、どこまでも、振り込める、水、パンダウンすると、主人公の酒、また水に、酔いつぶれた姿のシーンが、まるで外の雪が屋敷に降り、雪の中に在る如くに、あまりに素晴らしい、色彩ショット、ドラマの繋ぎを壊してまでも、白が舞うのだどこまでも、主人公は女将に語る、馬鹿な友の話、何時までも、聞き入る女将、そこになんと、あの三味線の音、外に飛び出す主人公、雪の中、倒れる女、今度は口から血が、白い雪の中、赤い血が流れる、かくて、また主人公の労りが、でも、資金繰りが、何とか金を工面しようと出かけたが、如何とも、そんな最中、世話になる親父は元の組の親分の出入りに加わろうと、親分は拒む、渡世の道から離れたお前に頼むことは出来ないと、戻って女房に語る、主人公が出入りに出れば金がと、しっかり叱りつける妻、女の病、子供は薬を飲ませる、戻った主人公には宛がない、親父は語る、かくて、金のために出入りに、馬鹿なまたしても、斬り捨てて、金を手にして戻るが、いまわの時には居られない、女は決心して、綺麗な顔を見せたいと、紅を塗る、鏡の中、血を流して、金を手にしても、女を助けることは出来なかったのだ、今、子供を抱えて旅に、そこに、現れる馬鹿青年、主人公を斬って名を挙げたいと、小川の橋の上、此処でもまた水が、斬ることは出来ない、倒して、刀を捨てて、小川を渡っていくのだ、見事でした、多様な水物に翻弄されて、水は成り変わる、移り変わる、流れ、降り、海として湛え、飲み、汗し、雪と成って白く降り込め、血となって赤く吹き出し、滲み出す、この変化の中、今、刀を捨てて、新たなる水との関わりを見いだせるのだろうか、判らない、だが、始まり、映画の終わり、一つのテーマの終わり、それは私たち個々の始まり、
インターネットで僅かに紹介されいるものを纏めた映像、主催者はこれは映画ではないのだと、映画といってはいけないらしい、作品では無いからか、東電の映像の公開だと、こんな駄目な日本でも、些細なものではあるが、こうして上映会が行われることは嬉しい、しかし、客が少ないよ、確かに東中野だから、百人あまり、補助席、立ち見席会わせて、やっと、それも、二回の上映なのだから、席が埋まって満員ではあるのだが、東中野を取り巻けよ、原発賛成、反対を越えて、なぜに皆見に来ない、広報が足りないか、確かに、何時だって、私たちは、最前線をあまりに何も知らない、現在は「テレビ会議」の全ての映像は東電内部で記者らに対しては、監視付きの中で観ること、、聞くことが可能なのだそうな、それでも、ぼやかしが、音声のカットが在るらしい、なぜに、全て自由に観ることが出来ないか、朝日の木村記者は、上映後に、この映像は私たち市民のものだと語っていましたが、それはその通り、3.11以降の経過も、改めて検証して、何時何が起こったか、爆破はそれぞれ個々に何であったのか、水素爆発か、原子爆発か、曖昧なままに、判らないのだ、いや、判っていないはずがない、1号機が、3号機が、4号機が、横に流れる1号機の白い煙、立てに黒く挙がる3号機の煙、管総理と東電、アメリカの50㎞圏退避命令の話、自衛隊のヘリからの水撒き、梯子車、上映の後、家に戻ってネットで、いろいろ観ていると、謎解きの様で、面白くなってしまって、こんなことおもしろがって何しているのだと、本末転倒、世間が皆楽しんでしまっているのだ、犯人捜し、東電が悪い、官邸が悪い、現場が悪い、マスコミが駄目だ、福島の住民だって恩恵を被ってきているのに今更なんだと、まずは、そんなことを離れて、映像をしっかり見詰めること、聞き止めること、本店、吉田所長、福島アウトセンター、官邸、私たちは直ぐに吉田所長が最前線の如くに思ってしまうが、福島第一に東電の人間はどのくらいいるのだ、最前線は、関係業者、言葉は悪いが、下請け、孫請けではないのか、本店と吉田所長の擦れ違いは、所長と最前線の擦れ違いでもあるのだ、大体において、所長など、己でバルブなど開閉に行かない、行ったことも無かろう、どこに具体的に在るのかすら知っているのだろうか、図面上は判っても、地下、天井裏の点検構内、シャフトの中、こんな、具体は決してこの会議からは見えない、所長に報告する人々も、誰なのか判らない、最前線は消されて、在る、そもそも爆発しているのだよ、原子力発電所が、何が出来るのだ、こんな誰にも何も出来ない装置の中に、私たちはあるのだ、「風立ちぬ」の飛行機、科学者、技術者はロマンチックに、戦闘機を作ってしまった、馬鹿な話さ、あの技術者と妻のロマンは、三島の「憂国」の様で、三島の絶対も空虚ならば、でも可愛い、己の空回りで、己の腹切りだからね、奥さんも己で自死するのだし、「風立ちぬ」の技術者もまた空虚、戦後の経済発展、原子力、ロケット打ち上げ、これも又、愚かしく空虚、私たちの日常のビジネスもまた、生活も、空回り、賃金に誤魔化されて、全てが絡まりついて逃れられなくて、大きな空虚な機械として巡っている、この機械に自覚的に、何とか自覚して蠢こうと、まず一歩、危うく挙げてしまったが、収まる場のない、一歩、クレショフの映画の如くに、「二人のブレディ」の親子の様に、芸人も動く、息子も動く、権力を乗り越えて、どこにでも、動き出す、成り変わる、逃れる、飛び出す、スピード、東電の、官邸の、技術の、科学の、内側にまでも、東京オリンピックどころではない、いや、世界を招いて、そこでフクシマが破裂するのだとも、恐るべき日本の野望に怯えないのですか、世界の人々よ、私たちはしっかり準備して待っています、最高のテロリスト、これが「風立ちぬ」に対する答えかもね、恐るべしニッポン、チャ、チャ、チャ、近代の振り出しに戻れ、戻れるのならばよいが、戻ることすらない、ハイキョ、世界のフクシマ化、東京オリンピック万歳、
Ⅸ 「沓掛時次郎 遊侠一匹」を観る、聞く、
橋を渡る二人、兄貴分の主人公と、弟分、始まりから水に纏われて、いや、この水を如何にやり過ごすのかがテーマ、宿屋、弟分は女郎屋に、でかい女に弄ばれて、主人公は賭場に、大きな勝負、拒まれて、賭場の親分の娘が体を張る、汗、此処にも水が、危うい、あんな美しい体を見せられては、が、勝負を拒んで逃れる、娘は直ぐにあのやくざものに草鞋を脱いで貰えと、迎えに、籠、食事、主人公はあんまり旨すぎると危険だと、何も知らない弟分に語る、彼らはちんぴらなどまともな人と考えてないと、予想通りに出入りが、娘は草鞋銭を差し出せば、一宿一飯の恩義で働いてくれるよと、が、此処でも見事に拒む主人公、飲まされた酒もまた危うい、かくて、逃れる、怒りの組の者たち、弟分は堪らない、やくざとして仁義に外れると、海辺、二人の背景に海が見える、やばい、水が見えると何とか凌がなくては、愚かにも弟分は組に戻って、一人敵の組に乗り込む、威勢の良さ、いや、滑稽、何時までも戻らない弟分に苛立ちの主人公、背景には海が在る、水が在る、走り、組に、怒り、弟分一人を行かせたのだから、殺されて、主人公は皆殺しに、娘は私たちが弔いますと、馬鹿な、でも、結局、利用されたのではないのか、旨く行ったのは組と親分と娘、こんな馬鹿な主人公の一人旅、今度は、河に、小舟が、水を渡らずに流れに沿う船、美しい子連れの女、柿を籠に、皆に配る、主人公にも、旨い、が、果たして、この水は如何とも、子供を肩車して歩む、別れ際まで、子供も懐いて、別れ、馬鹿な、強引にも、連れ去らなくては、水場を凌ぐばかりで、何も出来ない愚かな主人公、組に草鞋を脱いで、また出入り、さっさと逃れようと、草鞋を履きますと、だが、親分に、一人の男を斬ってくれと頼まれて、拒むことが出来ない、結局利用されるのだ、一人やくざものを斬りに、組のものの手出しを止めて、正々堂々と果たし合い、相手もいっぱしのやくざ、見事な勝負、倒れた男に手を出す組のものの腕を落とす主人公、男の最後の願い、この男こそ、子連れの女の夫、夫は妻に待っていろと、きっと行くと、女は櫛を割って差し出した、夫はこの片割れの櫛を差し出して、妻の元にと、知り合いのところに行くようにと頼む、受け入れる主人公、此処では見事に血が流れる、やはり、水物は避けられない、女の元に、子供は主人公に気付いて、何とも、あなたがと主人公、私が斬ってしまったと、知り合いのところまで送らして下さいと、かくて、気まずい旅が、遣ってきた村、既に知り合いは死して、ならばと主人公は私の田舎のおじのところにと、従うしかない女と子供、そこに死した知り合いの若者が、妻の夫と主人公を勘違いして、俺を組の親分に紹介してくれと、やくざものに成りたいのだと、怒りから追い立てる主人公、が、女の病、此処は汗ではなかったか、医者に、しばらくは止まるしかない、甲斐甲斐しく面倒をみる主人公、あなたの様な優しい人があの人を斬ったとはと悲しみの女、何もお礼が出来ないと三味線と歌、主人公は割れた櫛を差し出す、夫から渡されて、今まで懐に入れて、返すことが出来なかったと、恋の打ち明け話、涙の女、この水をどうする、が、翌日か、戻った主人公の前に、二つに割れた櫛がお椀の中に重なって、恋、女はこのやるせない水の前で去った、かくて時が、雪が、黒い画面を背景に、永く、白く、舞う、落ちる、どこまでも、振り込める、水、パンダウンすると、主人公の酒、また水に、酔いつぶれた姿のシーンが、まるで外の雪が屋敷に降り、雪の中に在る如くに、あまりに素晴らしい、色彩ショット、ドラマの繋ぎを壊してまでも、白が舞うのだどこまでも、主人公は女将に語る、馬鹿な友の話、何時までも、聞き入る女将、そこになんと、あの三味線の音、外に飛び出す主人公、雪の中、倒れる女、今度は口から血が、白い雪の中、赤い血が流れる、かくて、また主人公の労りが、でも、資金繰りが、何とか金を工面しようと出かけたが、如何とも、そんな最中、世話になる親父は元の組の親分の出入りに加わろうと、親分は拒む、渡世の道から離れたお前に頼むことは出来ないと、戻って女房に語る、主人公が出入りに出れば金がと、しっかり叱りつける妻、女の病、子供は薬を飲ませる、戻った主人公には宛がない、親父は語る、かくて、金のために出入りに、馬鹿なまたしても、斬り捨てて、金を手にして戻るが、いまわの時には居られない、女は決心して、綺麗な顔を見せたいと、紅を塗る、鏡の中、血を流して、金を手にしても、女を助けることは出来なかったのだ、今、子供を抱えて旅に、そこに、現れる馬鹿青年、主人公を斬って名を挙げたいと、小川の橋の上、此処でもまた水が、斬ることは出来ない、倒して、刀を捨てて、小川を渡っていくのだ、見事でした、多様な水物に翻弄されて、水は成り変わる、移り変わる、流れ、降り、海として湛え、飲み、汗し、雪と成って白く降り込め、血となって赤く吹き出し、滲み出す、この変化の中、今、刀を捨てて、新たなる水との関わりを見いだせるのだろうか、判らない、だが、始まり、映画の終わり、一つのテーマの終わり、それは私たち個々の始まり、