SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIYエイガニッキ

2024-01-01 14:59:45 | 日記

ⅭⅩⅩⅩⅠ「三尺左吾平」を見る聴く、
  伊達藩、藩内の権力争い、幼い江戸表の殿、取り巻きの狙い、殿を貶めて実権を握ろうと、愚かしいばかりの正月の飾り立て、この姿に呆れて酒に酔い物申す武士、そこに左吾平が、飾りを手にして現れた、これでどうだとばかり、驚きの武士、首を賭けるとならば今私が斬ろうと、長い刀に手を掛ける、主人公、悪かったと武士、刀は殿の為にこそ抜くのだと武士、命は飽くまでも殿のためだと、理解する左吾平、この武士は謀略家らに反発する上司の家来なのだ、だが、政治の趣は何も知らない左吾平、彼は貧しい武士の一人、同僚が江戸から戻り殿と対面したと自慢、堪らない左吾平、項垂れて、いつまでたっても出世は出来ないと、甲斐甲斐しく働く母、母と子の家、友人の男が妹を連れて現れる、妹の面倒を頼むと、彼女には結婚話が、これを拒むべく友人は左吾平との約束が有ると語ったのだ、早速に呼ばれる左吾平、友人の妹は手前どもで面倒を見ておりますと語るのだ、こうして妹との同居が、可愛い娘、だが、恥じらいで何も出来ない左吾平、謀略家らはまたしても悪巧み、たまたま殿が語った平目が手に入ったと、ありもしない平目、架空のひられめ、殿の狂気を演出しようというのだ、これを江戸表に届けようと、直ぐに送り届けられる者がよいと、こうして出世を夢見る左吾平、殿にも対面叶うと聞かされ、左吾平は名乗りを上げる、一方始まりの主人公に殿のためにこそと語った武士は上司から命を受けて、いよいよだと、殿のために死ぬ覚悟の武士、始まりでの飾り付けの事で切腹の話まで出たが、却って暴力家らに収められて居た、彼らはこの武士らをも手の内にしようとの事なのだろう、そして、左吾平の腕をも試して、襲いかかり、左吾平は見事に大木を切り倒しても居たが、この腕試しの武士達の前で、笑いものにする武士達の前、主人公のアップ、次のショットでは、笑う武士達、去って行く主人公、が、大木が見事に一太刀で斬られて、戦きの武士達、語りの武士は左吾平に形見の品と印籠を差し出す、受け入れる左吾平、だが、愚かにも左吾平はこの話を仲間にしてしまう、こうして漏れた形見の話、何か敵方がしでかすと察せられて、謀反、故に切腹に、愚かな主人公、彼は何も知らずにひらめを運ぶ、だが、中身は、戦きの主人公、いったい何が、項垂れて遅れて到着、最後に殿に会って己の不始末を罰して貰おうと、中身が無かったのでは、変わってしまった、あるいは、だが、これが殿を助けたのだ、架空のひらめが届けられるはずもなく、遅れたが故に、殿は助かったのだ、罰するはずもなく、謀略家達の手配は叶わず、難儀だったとばかり、だが、その晩の宴、左吾平は殿の食事に毒を盛る女の部屋に、何も気づかなかったが、女の方が察して戦いて、謀略家は医師にまた毒を作らせて左吾平をも始末しようと、出世の為に働く仲間、仲居は消えて、不審の主人公、偶然か、その場を去る、何が仕組まれたか、解らないまま、去っていく、そこに知らず、主人公の席に、怪しい仲居と共に戻った仲間は主人公の杯を飲み干す、そこには毒の入った酒が、滑稽、謀略家達の仕業はまたしくじりに、戻った左吾平は皆に殿のことを告げる、娘にも土産が、だが、誰も相手にしてくれない、娘も実家に戻ってしまった、左吾平は初めて知る、己が語った武士の形見の話が漏れて武士が切腹になったこと、主人公が彼を殺してしまったのだと、皆の冷たい視線、己の出世欲、己の誉れのことばかり考えて、あのひらめも謀略家らの狙いの品なのだ、そして、桶の中には江戸表への手紙が入っていたのだ、まんまと謀略家らに利用された主人公、今初めて己の馬鹿さに気づいて、でも、この江戸よりの帰り、あの毒を作った医師を助けていた、左吾平は何も知らずに、この医師を始末しようとした原田甲斐の医師に対しての追っ手を一閃で片づけていた、今故郷で再会、この医師こそが毒を作った張本人、そしてその裏に居る謀略家も判明、医師こそが、証人、、最後の決着の為に武士の上司は謀略家らと対決の場に、だが、謀略からの手の内に填まり苦境に、そこに左吾平よりの手紙が届く、涙の上司、見事に解決、謀略からの仕業は、全て始末されて、何か欲しいものは無いかと上司、何でも望めと、いやと主人公、あの失敗を理解して、己故に死した武士の痛みを判って、何も望まない、貧しい武士のままに居りますと、ただに殿の前の金平糖ばかりをと、こうして近所の子供達にこの甘菓子を与えると最後に差し出した手の主は友人の妹娘、彼女もあの一件以来、武士の死以来、主人公の屋敷から、立ち去っていたが、また戻ってきたのだ、笑みで、風景の勝利、林の中の映像、輝き、最後の門、ロング、木々、通り、ロケの勝利、空間の勝利、屋敷の、美術の勝利、今ではこんな世界、空間はなかなか作れない、撮れない、エノケンを使ってのどこか滑稽な映画ではあるのだが、画面は見事です、あの説得の武士の死はしかし、余りに痛い、悲しい、己のしくじりの中でも、信頼する、尊敬する人の死を自身が招いてしまったことの苦悩、しかも、勝利は偶然に、確かに医師を助けたことが要因ではあるのだが、ひらめの件も、医師の件も、あまりに偶然、大木の一閃、走る主人公、捕らえに来た人々をあっという間に走りきるばかりで、皆を倒してしまう、主人公、楽しさ、遊び、刀は、鋭いが、結局、尊敬すべき侍を助けることは出来なかった、切腹させてしまった、これが武士の世界、偶然の勝利で、笑っていて良いのか、金平糖を手にして、子供達、娘は、喜んだ、だが、侍の世界は、門の中に、閉ざされて、刀の世界の悲しさ、軍事の悲しさの中に、どこまでも、

 

 

 

 


SASHIY エイガニッキ

2024-01-01 12:04:25 | 日記

ⅭⅩⅩⅩ「黄色い繭の殻の中」2023を見る聴く、
  ビアホール、3人組、若者、だが、誰が語っているのか、ハッキリしない、売り子のお姉さん、生ビールの新商品、そんな最中、大きな物音、客達皆が、音のした方向を見つめる、交通事故、倒れたバイク、人、横を通り過ぎていく、人々、バイクたち、スマホに事故を撮る、納める人、雑踏、サウナ、始まりで飲んでいた、若者たちだろうか、そして、待合、語らい、主人公は癒やしの部屋に、マッサージの娘、勃起した主人公、娘は任せてと、股間に手を這わせる、悶え、喘ぐ、主人公、そこに携帯の電話、これまでも、電話が鳴ったが、出なかった主人公、何時ものこととばかり、ドアがノックされて、緊急だから、電話に出ろと、電話の主人公、いま少しで果てると言うときに、病院、女と男は死した、だが、今ここにいる、少年と叔父さんは、始まりの事故の少年か、語らっていた若者の一人か、ビアホールの若者達、サウナの若者達、残された少年、叔父さんの家に帰ろうと、少年は、今だ、何が起こったか、判っていない、母に会いたいとばかり、かくて田舎での葬儀、幾日も繰り返される、伝統的な葬儀、葬儀の始まりは、中途で、男が経ち、撮影を始めて、ストップ、巻き戻し、つまりは、葬儀の模様を誰かが見ていたところだ、主人公か、さて、この主人公とは、誰、ビアホールの若者の一人、サウナの若者の一人、彼らは、同じ若者、ビアホールでの事故から、サウナに移って、事故の被害者が判明して、主人公に連絡が、でも、解らない、全く違うグループとも、故に、主人公の登場の発端が、誰もが、主人公たり得るのだ、私かも、知れない、田園の中の、行進、キリスト教、神父、説教、主人公の出身地、そこには、過去に、恋した娘が、今は、修道女として生きている、久しぶり、過去に何が、死した義理の姉、生き延びた子供、ならば、ともに死した男とは、衝突した男か、あるいは、他の男と義理の姉と子どもが乗っていた、事故の関係性もまた、判明しないままに、友人の庭、鳥たちたち、少年の乗る自転車、友人のバイク、手入れ、そして、彼の父のバイク、繰り返される、バイクたち、近代化の中のバイク、ここまで、平和で豊かに、だが、そのバイクの事故で義理の姉の死、子供は一人に、兄は、失踪、ベトナム戦争後の、近代化とは何だったのだ、中国との関係、アメリカとの関係、政治、経済、社会、そして、今もって独り者の主人公、美しい風景、山間、自然、廃墟、修道女との、ロマン、抱擁、求める主人公、だが、拒む娘、主人公ゆえか、いや、この現実、近代化に対する、不安、主人公は兄を追って、旅に、その旅の中、出会う人々、ベトナム戦争に従軍した老人、ベトナム戦争の、地獄、多くの死、一体なんであったのだ、今日のベトナムとは、あの死たちは、償われたか、アメリカの若者の死もまた含めて、沖縄から飛び立った戦闘機、爆撃機、ならば、今日のベトナムに、私たち日本が無関心でいられるか、その最中の、ビアホール、風俗、働く娘たち、客の若者たち、そして、事故、死、主人公は子供を、修道女に預けて、旅に、兄探し、いや、己への問いでは無かったか、己の不安、バイクの故障、手伝ってくれるバイクで散れ違った男、ロングショット、修理工の元に、辿り着き、飲み物をと、下から女将が、そこに座っている老婆、この度は、老婆の語り、魂と肉体、主人公のこと、魂は、どこに、兄もまた、彷徨うばかり、修道女の娘もまた、魂の居場所が判らないままに、雨の中、白い蝶とも花とも、輝き、雨の中、歩き、振り返り、また前進、雨、涙、不安、怒り、悲しみ、どこへ、バイクを走らせ、辿り着いたか、赤ん坊と女、兄は仕事に、戻らない兄、バイクで、田園の中、石ばかりの道、やってきた、赤ん坊を抱えた女と共に、バイクに乗せて、赤ん坊を預かってと、女は、兄を夫を捜してくると、赤ん坊を抱えて川縁に、右下に、画面から消える主人公、美しい岩場の小川、始まりの街中で、赤いシャツで、画面に迫ったシーンが、カメラには、シャツの腹と胸の位置が写されて、葬儀の時にも手前に男が現れて、逆回しで戻っていく画面、だから、映されている、画面が、時制が、登場人物の誰かの、映し出した、映像とも、いや、全ては、怪しい幻想の映像の中に、不安なのだ、いつまた、逆回転、いや、早回しに成らないとも、限らないではないか、だから、今見ている、映像とは、何所の、何の、映像だ、ラストもまた、カメラはパンして、川から、小屋に、すると、バイクの上で、主人公が寝ているのだ、そこに現れた、小屋の主、ここは家の畑だ、バイクを退かせと、慌てて動かす主人公、老人は小屋の中に、そして、主人公の佇む横隣のドアから出て来ると、バイクにまた当たって、速く退かせと、怒りの老人、全くに、何が起こったか分からない、主人公、つまりは、どこから目覚めた、全ては、始まりから、この夢の中、ならば、兄などいるのだろうか、義理の姉など、そして、少年など、友人たちもまた、遊び仲間などいるのだろうか、街中で、修道女の娘だって、過去に、恋などあったのだろうか、ただひたすら、雨の中、汗の中、彷徨い歩いて、あの白い花と蝶を見出した、老人の言葉、老婆の言葉、修道女の居る幼稚園の子供たち、あの白い花は、蝶は、何を齎す、闇の中、雨の中、さて、主人公は、街中に出て、何をしていたのだろうか、単なる、町のチンピラでは無かったか、兄もまた、何を生業に、赤ん坊が出来て居るのだが、山の中、田園の中、何をしでかしているのだろうか、穏やかそうに見えて、美しい自然の中、この孤独な若者たち、疲れた、過去を知る老人たち、彼らの言葉は、若者たちに、いかに、響き、そして、近代化の中、どこに、夢世界の迷路を彷徨うばかり、