お菓子な徒然diary

趣味のお菓子作りについて綴ります。ときどき日々の出来事も。

えごま油

2015-09-20 11:14:50 | モニター

ここで食べた、切り干し大根のミカン酢和えが、切り干しだけなのに!こんなにおいしいなんて!と感動の味わいだったので

それを思い浮かべながら作ったのがこちら。

※思い浮かべただけで再現ではないところがポイント。

夏だからとゴーヤを加え、みかん酢なんておいてないしとレモン果汁に置き換え、ほぼ原形をとどめていない。

けど、これはこれで夏に嬉しい箸休めとなりました。切り干しのしゃきっとした歯ごたえとゴーヤの苦みがたまらない。

 

 

 

 

 

えごま油、興味はあったのですがわざわざ買うほどでもないなと思っていたら(普段ほぼ油を使わない生活を送っています)

モニターにあたってしまいました。

えごま油で特筆すべきは、そのω3脂肪酸の含有率の高さ。

 

まず、ざっくりと脂肪酸についておさらいしておくと、脂肪には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つがあります。

飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く含まれており、また人の体内でも合成できるため、欧米化した現代の食生活では摂りすぎによる弊害が問題となっていますね。

一方、不飽和脂肪酸はω3・ω6・ω9脂肪酸の3つに分けられます。

 

それでは簡単に、ω3とω6についてお話していきましょう。

※最近の傾向として「ω3=善、ω6=悪」とされる風潮にありますが、どちらも体内で合成できない「必須脂肪酸」であり

たとえばω6脂肪酸を全く摂らない方がいいのかといえばそう簡単な話ではないということをまず初めに記しておきます。

 

さて、ω6脂肪酸が悪者とされる理由は「炎症反応を引き起こす原因物質である」というところに因ると思いますが

炎症自体は生体に必要な反応であり、それが持続してしまうことが問題となります。

オメガ6脂肪酸のひとつであるリノール酸。その必須量は2g/日以下で十分なのに、摂取量は今日の日本では13~15g/日といわれています。なんと、およそ7倍。

 

リノール酸は米・麦・豆・肉・卵といった、日々の食卓に必ずあがるようなものにも含まれており、私たちはこれらから1日に5gほど摂取しています。

この時点ですでに2gを軽くオーバーしているので、リノール酸欠乏になることはほぼ起こり得ません。

(そう、油を摂らなくても大丈夫なんです)

さらに、ファストフードやスナック菓子など、現代の食事はω6脂肪酸に溢れていますから、摂らないように意識するくらいがちょうど良いというわけですね。

(おそろしいことにポテチを100g食べると9gのリノール酸を摂取できます)

 

本題のω3脂肪酸ですが、なぜこれが話題になっているのかといえば、その抗炎症作用でしょう。

そのほか心臓血管系の保護作用や視力の維持、脳神経系の発達にも重要であることが知られています。

(そのあたりのメカニズムについて書き始めると、ものすごーく長い記事になってしまうのですべて省略しちゃいます)

このω3脂肪酸(のひとつであるαリノレン酸)を多く含んでいるのが、えごま油なのでした。

 

えごま油を使う上で忘れてはならないのが、熱によってすぐに酸化してしまうということ。ですので、炒め物は当然NG。

その点、今回モニターさせていただいたえごま油は、有機えごまを加熱処理せず濾過して作った一番搾りの油なので、安心・安全の新鮮なもの。

そのままなめてみましたが、油くささが一切なく爽やかな香り・味わいでした。

油あぶらしていないので人によっては物足りなく感じてしまうかもしれませんね。

 

 

参考までにω3とω6の含有率一覧を載せておきます。

主な食用油のリノール酸とアルファ-リノレン酸の含有率

最後に作り方を。

**切り干しとゴーヤの和え物**

切り干し大根20~30gを熱湯で戻します。小さいゴーヤ半分を薄切りにしてさっと塩茹でします。

それぞれよく水気を絞ったら、えごま油小さじ1、醤油(うすくちがおすすめ)小さじ1~、みりん大さじ1、レモン汁1/2分、塩少々で和えてできあがり。

申し訳ないくらい簡単ですが、和え物やサラダってちゃちゃっと作れるというのがポイントですよね。

切り干しのおいしさにはっとする和え物です。ぜひお試しあれ。

 

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