こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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台湾 千と千尋の神隠しの街

2011-04-02 21:15:24 | 旅行・グルメ
九份 

日本統治時代、炭鉱として栄華を極めた街です。
海を見下ろす金鉱の山に、そこで暮らす人々の家が立ち並び、街が出来ました。
その後日本が敗戦により去り、やがて町は衰退しました。
1980年台に、台湾の代表映画「悲情城市」の舞台となったことから脚光を集め、さらに宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」の舞台になった街として、一躍有名になりました。

電車とバスの乗り替えに時間がかかるので、ここだけはツアーを利用。
夜の部を選んだのですが、ホテルでのピックアップが15時15分。
何故って、いくつかのホテルを回ってピックアップしていくので、それで結構時間がかかります。
それでも、5時前には九份に到着。
異常気象で、バスのついた高台はめっちゃ寒くてみんな震えあがってしまいました。

ちなみに、台湾は日本の震災により東北方面からのお客さんがキャンセルとなり、変わって日本に来るはずだった大陸の中国人が大挙して押し寄せており、どこへ行っても大陸から来た中国人で大騒ぎになっています。
(そんなわけで、故宮博物館は人数制限をしていて、予約しないと入れないそうで、私たちはあきらめました・・)
賑やかな中国人ツアー客を先に見送り、2時間後の集合までそれぞれ散っていきます。

長い坂の両脇に並ぶ店を見ながら、集合場所は最終地点の「阿妹茶楼」

     

中腹の黒っぽい建物がそうです。
商店街はアーケードになっていて、そこに入ると風が抜けないので急に温かくなりました。
両サイドにお店がせり出して、その狭い通路に無理やり軽トラックが何台もとおっていき、その都度店の中に避難します。
商品ギリギリに通りぬける車。恐るべし。

いろんなお店がぎっしり。

ここは、魚の団子のスープ屋さん。

これがどこに行っても売っていますが、なんだかわからず手が出せず・・。
(後で聞いたところ、焼豚を芋の粉の生地に包んで茹でたもので、これを油で揚げてたれをつけて食べるらしい・・)

千尋の両親が、不思議な街に迷い込んで、お店のものを食べているうちに豚になっちゃうシーンを思い出します。

こんなひょうきんなおばちゃんもいました。

売っているのは猪のソーセージ。やたらどこでも売ってます。
息子はすぐに飛びつき食べ歩き。
少しもらいましたが、なぜか甘いソーセージ。
外側はカリッと焼けて美味しいですが、ちょっとくどいし脂っこい。(実は中のほうが少し赤かったらしい)
息子はこれを食べてから、しばらくして吐き気を我慢するのに大変だったみたい。
大喰らいの息子ですが、その日はほとんど何も食べれず・・。
3週間ほど前に台湾に行ったyamamoto先生の、「お腹壊すから注意」のメールを思い出し、「なるほど!」と納得しました。

エリンギ料理もいっぱい。

台湾は、やたら犬がいます。放し飼いだったり、野良犬だったり・・
こんなふざけた犬も・・
同やらチワワらしい・・。
でも、みんなおとなしくて吠えた所を見たことありません。

そして、台湾はやたらと内臓を食べる・・らしい。
こんな内臓専門店や、鳥の足とか鴨の首とかのお惣菜屋さんがいっぱいあります。

アーケードを抜けて山の上に出ると、眼下に海が見えます。
そろそろ日暮れです。



展望スペースの前にこんなお店が・・
これはグアバです。
グアバジュースは飲んだことありますが、食べるの初めて。
一口大に切ってあるもの1パック100NT。砂糖?を振ってくれたけど、青臭くてとても1パックは食べられず・・ごめんなさいって感じでした。

少し坂を戻ってから、道を曲がり今度は下りの階段になります。
 

金鉱労働者の像もあります。

やがて見えてくるのが「阿妹茶楼」

入り口の上の方に飾ってあるお面が、「顔なし」のモデルだそうです。


ここでまだ、集合まで1時間近くあるので夕食をと考えましたが、団体客の予約が入っているとかで、食事はできず、お茶をすることにしました。

お茶とお菓子のセットで一人300NTとややお高め。
ガイドさんの口利きで、お食事一人450ドルでご用意しますと言われましたが、息子絶不調で、私たちもお腹が減っていず、お茶だけにすることにしました。
ここは、日本にいるとき台北ナビからクーポンを持ってきたので、それを出したらクッキーと絵葉書を出してくれました。

ここのお店を出した先代のおばあちゃんが阿妹(アーメイ)と呼ばれていたことからこの店の名前になったそうです。
今はその娘さんがオーナーで、日本に留学をしていたこともあり、日本語が堪能です。
従業員にも日本語教育がされていて、お茶の作法を教えてくれた店員の女性もとても流暢な日本語を話していました。
そして、物腰も笑顔もとても感じがいいので、とても居心地のいい空間でした。
格子窓の外には夜の海が見え、すっかり暗くなった街は提灯の明かりに幻想的に浮かび上がっています。

外に出るとすっかり夜。

 これが湯婆婆の湯宿のモデルです。
宮崎監督も、この窓辺で、ずっとデッサンをしていたとか。
確かにこんな感じでした。

ここもいい感じでした。
この一階はお店になっていて、ドライフルーツなどを売っていましたが、ここで買ったシイタケのお菓子がすごくおいしくて、うちステーションでは大好評でした。
パッケージもかわいい。
小ぶりのしいたけを軸ごと素揚げして塩味が付いているのですが、サクサクっとしていて噛んでいるとほんのりと甘みがあって、そしてフワッとシイタケの香りがします。
ビールのお伴にもおやつにも最高で、あと引くお味でした。あちこちでキノコのスナックが売っていますので、台湾に行かれたらぜひ買ってみてください。
ここでは100グラムの袋が、たしか180NTで、5個かうと一個ついてきます。

そんなことをしているうちにこのツアーも終了となり、バスに揺られることとなりました。

車中、ガイドさんからマッサージのお誘いがあり、子供たちも一回やってみたいと言うので、そちらで下してもらうことになりました、



ここは日本語OK。
しかも24時間営業で、ホテルまでの送迎付きです。
 

この日、息子と娘は足裏マッサージ初体験。30分700NT
ここの特徴は、ボキボキとか、バキバキとか、ぐりぐりとかをしないで、本当に気持ち良い感じでやってくれことです。
夫は長年肥厚してひび割れ苦しんでいた足の裏の角質落としをしてからの足つぼマッサージ700NT+600NT。
私は、足つぼ700NT+美顔マッサージ800NT

もう極楽以外の何物でもなく、めっちゃ気持ちいい。
夫は、びっくりするほど角質がとれて、あんなに痛かったのが嘘みたいだと感心しきり。
「3年ごとに角質を落としに来たいくらいだ!」と言っていました。
本当にかかとがつるつるになっていてびっくりでした。

ちなみに、翌日私だけ全身まマッサージ90分を体験。1500NT
これもびっくり。
個室で後ろの開く作務衣みたいなのに着替えてまず上むきに寝ます。
女性がきて、私が50肩だというと「お~30肩?」と無理のあるおせいじを言いながら、熱い蒸しタオルで肩を温めながら、全身も蒸しながらオイルマッサージを始めます。
経絡に沿ってのリンパマッサージ。
気が遠くなるほどの気持ちよさの中、全身くまなくオイルマッサージ。
肩から首を蒸しタオルの上からゆっくりとほぐされ、頭も揉まれ、身体の底から疲れが浮き出てくるような・・。極楽~!!

帰りも車で無料で送ってもらってこの値段は日本では考えられません。
台湾は、今まで私があちこちで体験したマッサージのなかでダントツ一番でした。

台湾に行った際は、ぜひマッサージは体験してみてくださいね。