こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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57回めぐみ在宅地域緩和ケア研究会・統合失調症と緩和ケア

2012-02-21 22:44:52 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日の研究会。
統合失調症をもつ末期癌のかたを、自主退院から自宅で亡くなるまでの、7日間の支援の振り返りとなりました。

担当の地域包括支援センターのケアマネ、病棟看護師とMSW、めぐみ在宅クリニックのK先生からのケース紹介から始まりました。
残念ながら、訪問看護ステーションは出席できなかったようですが、経過はプリントされ配られました。

実は、精神疾患を持っていても、ギリギリのところで自立生活をされていて、病院にも受診歴がなく、診断も受けていない方はたくさんいらっしゃいます。
統合失調症や気分障害、また人格障害や発達障害などを疑うものの、特に自傷他傷がなければ、強制的に受診させるわけにはいきません。
たぶんそうであろうことを想定して、関わらなければならないことは、よくあることです。


この事例では、入院後に精神症状が悪化し「統合失調症」の診断を受けましたが、妄想から病院への不信感を募らせ、飛び出す形で在宅療養が始まったようです。
ここに至るまでに、病院ナースの必死の関わりもあり、退院時には行政や包括支援センターも介入し、在宅支援診療所と訪問看護が導入されたそうです。

そして、わずか7日間で旅立つまでに、在宅チームとしての関わりや、信頼関係を持つことが出来た理由など、グループワークを行いました。

あるグループから、「本人の苦痛を取る為や、病気の改善のためには、ウソをついて薬を飲ませる事も、必要ではないか?」という意見が出て、話し合ったそうです。
それに関しては、訪問看護師も含め、担当医や小澤先生は「あくまで、その場しのぎのウソはつかない。事実を事実として伝え、真摯に向き合う事をしていきたい。ウソをつけば、あとで信頼関係を損なうことにもなる。」と話しています。
私もそう思います。
ウソをつくと、ウソをつくためのウソが重ねられますし、これは告知もそうですが、患者さんが方向を見失う可能性があると思うからです。

私たちのグループで話し合われたことは、「統合失調症」の治療をどう考えるか、でした。
今回は、自傷、他傷の恐れがないことから、統合失調症の治療を行わなかった。
しかし、そもそも統合失調症の治療をきちんとしていれば、妄想で主治医を拒否する事もなく、病状もうけとめられて、もっと早期に治療が出来て、もしかしたら改善していたのではないだろうか?
でも、発症時期や通過障害を考えうると、もし何らかの理由で措置入院になったら、薬ずけになってご本人の喜びだった、昔を振り返る会話が出来ないままだったのではないか?

これも、実際の判断はかなり難しい状況であったようです。
実際、どちらが良いのかなど、最初からわかるはずもなく、難しい問題で答えは出ませんでした。

そんな形ですっかり時間も超過して、20時半を回ってしまいました。

ここでは、新しい出会いもあり、いろんな情報も獲れるので、勉強会だけではない地域の交流スペースにもなっています。
新規参入の事業所さんは、一度は顔を出すといいかもしれません。


ところで、話は変わりますが、昨日ずっと気になっていたラーメン屋さんに行ってみました。
先日の「野永や」がすごく美味しかったので、もう一つ昔から評判の良いラーメン屋を尋ねました。

ここは、中原街道沿いにある何の変哲もないラーメンショップですが、昔からトラックやタクシーの運転手さん、仕事中のサラリーマンや、工事現場のおじさんたちがひっきりなしにやってきます。
うちの娘も、ここの岩のりラーメンが美味しい!と言っていましたので、訪問で遅くなった帰りに寄ってみました。

私は、葱とチャーシュウが絡み合ったものを想像して「ネギチャーシュウ!」と頼んだのですが、出てきたラーメンの量にビックリ。

わー!!なんつうチャーシュウ。こんなにいらない!!
しかも、厚さがとんでもないし・・。

でも、美味しかったです。
スープはややこってり醤油スープで臭みがなくて、短冊のネギもシャキシャキでうまし!

ただ、チャーシュウは食べきれず、3枚を丼の底に隠してご馳走様をいたしました。

もしも食べるなら、普通のネギラーメンで十分お腹いっぱいになります。
肉体派のかたは、お勧めです。