大台ヶ原駐車場で復路の道程を考える。
久々に龍神街道を走ってみたいと思ったので、そこまでのルートを決める。
最短距離は国道425号線。 巷では酷道と言われる道で、そこらじゅうに転落事故死を警告する看板がある事で有名。
普段からR477やR308みたいな道も普通に走っているので、問題無いだろうとR425を選択。
大台ヶ原から景色を楽しみながらR169まで下る。 R169をさらに南下し、R425へ移動。
池原ダム湖近辺からR425に入るのだが、ここは少し分かりにくい。
看板を見ながら、十津川とか龍神を指している方向へ。
こんな時にナビがあると、道を間違っても即座に修正できるので、無駄に走る事がなくなるのは有り難い。
さて、R425は日本三大酷道の一つと称されるだけあって、看板が無ければ、ただの舗装林道にしか見えない。 道路沿いのガードレールの多くに、大小様々なオニギリ看板が設置されていて、やたらと国道であることを主張しているのは、そのせいかもしれない。 看板がなければ、国道とは思えなくなってくる。
全線アスファルト舗装なのでR308暗峠よりマシ、路面の濡れ苔発生率はR477よりマシ。
何が酷いのかというと、落石、落枝、路肩崩落、細かい路面陥没。車線の狭さに加えて、ひたすら左右の切り返し。
そして、それが、ほぼ全線でインターバル無しで続く。
オフ車なら何という事は無いレベルなのだが、CBF1000では神経が磨り減る。そこそこ距離が長い上に速度が出せないので、なかなか抜け出せず、ひたすら消耗する。その内、集中力がなくなってきて、油断しているとアウト側に膨らみそうになる。
次にこの道を走るとすればセローで来た時だろうな…と思わせるぐらい辛い。
R425を十津川まで抜けるとR168に合流する。 このR425のインターバルセクションに十津川温泉が存在しており、消耗が激しかったのも相まって、公衆浴場を利用させて頂いた。
JAFカードを持っていれば半額で入泉できるのか…と思いながら、40分程入浴&休憩。
山の中でガソリンが切れると大変なので、再度R425に入る前に給油しておく。
そして、相変わらず低速で車体を左右に揺らしながら龍神まで走る。
R425を抜けた時点で、既に夕暮れ時ではあったものの、まだ明かりは残っていたので、R371龍神街道を快走。
流石にこの時間になると、スゴクハヤイカワツナギな人とかは居ないから、そんなに後ろを気にしなくてもいいし、前を走る車も居なかったから、自分のペースで走る事ができて気持ちが良かった。
思えば、ここまでの道程は、走る事に関しては、渋滞と暑さと道の悪さに耐えるだけの苦行でしかなったので、久々に普通の道に感動した。
で、護摩壇山で休憩していると、日は完全に落ちてしまって、道は暗闇に。
この歳になると、暗がりで20代の時に見えていた筈の物が見えなくなって、山の夜道を走るのが怖い。
車のヘッドライトみたいに、正面をしっかり照らしてくれるなら問題無いが、バイクのライトは照射範囲が狭いし、暗い。
車体を傾ければ明後日の方向を照らすので、どうにもならない。
山中の明かりの無い夜道では、そのへっぽこライトが照らす車線のラインとガードレールが目印となるのだが、路面の状態はさっぱり分からないし、目印にしていた物が途切れてしまうと方向を見失いそうになる。
かろうじて見えている範囲で何かがあっても被害を最小限に止められる速度でしか走れないので、怖いばかりでサッパリ面白くない。
車の後ろを走ってる方が道の先が見えて楽なのだが、車は追いつかれたからと気を遣って左に避けてくれたりするから、こちらとしても手を上げて謝意を表しつつ抜くしかない。そしてまた怖々走る。その繰り返し。
護摩壇山で休憩している時に地図を見ていて、「しばらくぶりに龍神に来たけど、もしかして、高野山から国道480号が綺麗になっている?」という予感がしたので、橋本を抜けて帰るのを止めてR480方面へ。
結論から書くと、予想通り走りやすい道路に変貌していた。所々狭い場所は残っているものの、トンネルができてたり、道が拡幅されていたりで、高野山~紀ノ川のルートはかなり改善されていた。
紀ノ川を越えて、しばらくは綺麗な道路が続くのだが、経塚山を越える部分は相変わらずの1.5車線国道。ただ、ここもトンネルを掘っている最中なので、これが完成すれば更にアクセスが良くなるのは間違いない。
そうなると、大和葛城や龍神に行く際には、岸和田和泉ICが起点となるので、どちらにも遊びに行きやすくなるので、ちょっと嬉しいかもしれない。
そんな事を考えながら岸和田和泉ICから高速道路で帰路についた。
本日の走行距離はODOをリセットし忘れていたので正確なところはわからないけど、450kmぐらい。R425を走った割には結構伸びたかな?
アクセレーターロックシステムEVOの試用結果。 アクセル開度を一定に保つだけのアイテムなので、道路の勾配で速度が一定でなくなるのは仕方が無い。 これを使うと普段何気なく乗っていても、意外と細かくアクセル開度調整していることがわかる。
少し考えれば分かると思うが、アクセル開度の大きな小排気量車には向かない。発生トルクにムラのある単気筒にも不向き。
使い方としては、トップギヤまで入れるまでは使わない。 トップまで入れたら、平地での巡航速度に合わせてセット。 登坂ではアクセルを開けて、下りでは閉じる。 平地に戻ったら再度セット。といった感じだろうか。
正直田舎の車が少ない高速道路でしか使い道が無い。 とはいえ、日本の高速道路の大半が、その田舎高速道路なので、使うシーンさえ間違わなければ、右手がフリーになるというのは、思いのほか楽だ。
高速道路を走っていて、左腕が怠くなってきたら、左手をハンドルから離して、ぶらぶらするでしょ? それも結構な頻度で。 それが右手でもできる。
でもまぁ、普段は邪魔だから外しておいた方がいいかも。 簡単に外れるから盗難防止ワイヤーでも付けてないと、3秒で盗られる。
LEDのポジション球は今のところ問題無し。 初期不良さえクリアできれば、光量を稼ぐ為に無理な電流を流しさえしなければ、寿命は長い筈。 振動の多いバイクだと半田クラックとかソケットの接触不良はありそうかな。
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