29日(月)長野市公園緑地課主催の市内保存樹(古樹)巡りに参加した。
市役所のバスで市職員2名の他樹木医の専門家お二人に案内説明して頂いた。見学した保存樹は市内若里の市村神社の保存樹林・中条日下野字臥雲の三本杉・中条日下野字天神平の杉の三か所である。三か所共初めて見聞きする処である。
1.市村神社
境内にクヌギ・エンジュ・ヤマモミジ・ハルニレ・スギ・サクラがある。
H11年境内の樹木が樹林160号で保存樹林に指定されている。古樹では無いが法律・市条例の基準に基き指定さ
れている。
神社入り口にあるケヤキ 古木が枯れ新芽が出ている
2.中条日下野字臥雲の三本杉
弘化の地震(善光寺地震)で、3本の杉が根こそぎ立つたまま臥雲院という寺院の下方に流れて、斜めのまま根ずいた
という。 樹齢600年とされる三本杉が斜めにたったままの姿で立っており市の指定文化財になっている。
幹は斜めに立っており真ん中の杉は後年生育したため垂直である
臥 雲 の 三 本 杉
3.中条日下野字天神平のスギ
左の写真は日下野のスギで 県指定天然記念物である
日下野のスギは、樹勢の整ったスギ野大木として県内でも優れたものの
一つである。目通り幹周は11.4メートルで、4メートル上方で大小二幹に分岐
し、何れも真っすぐに立って高さは40メートルにも達し、樹勢も盛んである。
通称神代杉とよばれ、樹齢は1,300年とも2,000年共言われている。
スギは各地によく育ち、名木・老樹・巨木と伝わるものの極めて多い。
国の天然記念物に指定されているものは、全国で50 件に及んでいる。
長野県のものは、下伊那郡根羽村の月瀬の大スギ1件である。
数年前授精が弱り、案内の樹木医に診断を依頼された。診断野結果、幹の裏側
(上の写真の裏側)に熊と思われる動物の引っ掻き傷と、蜂の巣があってこれが
原因と推察された。蜂の巣の除去、搔き傷の修復、枝払いなど姿勢を整え養生を
施した。現在樹勢の盛んなのもこの変にあるのだろう。
左の写真の真ん中の丸い穴が蜂の巣の後で、黒い所が熊の引っ掻き傷の後だそ
うだ。
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