自主トレ最後の日はエギーユド・タキュル!
ここは以前から行ってみたかった場所の一つです。でも今の私には、ちとハードルが高そう!?
4月7日の朝、2番のロープウェーでエギーユド・ミディーへ。いつものパターンでシャモニの町はミゾレのちらつくバッドウェザーでしたが、中間駅のプランデ・エギーユを越え、2500mラインを超えるとそこは日の光が燦々と降り注ぐ雲上の別天地。ロープウェーの中でも歓声が沸きあがるほどでした。
そしてすでに通いなれたバレブランシュをひとっとびでぺリアデス氷河の出合へ。わずか小一時間ほどでミディーからここまで来れるなんて、スキーの威力は本当に凄い!
ぺリアデス氷河からは先日のトレースを辿り、さらに最奥へ。左写真の中央に見える岩塔の左に見えるルンゼを目指してハイクアップ。
最後はスキーを担ぎ、ルンゼをアイゼン登高。ところどころザレザレの雪は歩きにくい感じでしたが、見た目ほどの高差はなく、30~40分でエギーユド・タキュル(中央の岩塔)左の肩へ出ることができました。
またここからの景色が絶景!見慣れた山々や岩塔群が、違った角度から見えてまた新鮮な感じ。まさしくここに来た人しか見ることができない大パノラマでした!!
さていよいよその時がやって参りました。
肩から最初のドロップポイントはおよそ40度。まかり間違って転倒すれば、懸垂氷河を真っ逆さまの様・・・ノール状で下が見えないのでかなりビビりましたが、頼もしいお歴々がサポートしてくれたので、何とかドロップイン。
雪質はまたまたサイコーのパウダー!おかげで転倒することもなく、ひと心地つけるところまで下りてこれました。
しかしこの広大なタキュルの大斜面は、さらに果てしなく続き、メールドグラスはまだまだはるか下の方。
しかも単純かと思ったラインも実際中に入ってみると意外に複雑で、尾根をいくつも越えて隣の斜面へ行ったり来たり。「これガスってたら絶対来れない・・・」わずかに残るシュプールを頼りに、岩ありルンゼありの大斜面を岩でスキーをガリガリやりながら横滑りにジャンプターン。
しまいにはお決まりの懸垂下降。
ようやく核心部をこなすことが出来たのでした。
しかしこの下も広大な大斜面。「いったいこの山はどんだけデカいんだ!」
いよいよ雪も重たくなってきましたが、今度は日射のあたるクラストバーンを雪を割らないようにラン。
ようやくメールドグラスへ降り立ち、ほっと一息。今日の成果を振り返り、感慨にふけりました。
上の写真のバックに写っているのが、この日下りてきたエギーユド・タキュル。中間部に雲がかかり核心部は見えませんが、おおむねタキュルの中央にあるリッジの右を滑ってきた感じです。
しかしこの自主トレ期間、言葉にならないほどの感動、成果、そして経験を積むことができました。本当に滝本さん、今井さんには感謝です。
さていよいよ週明けから研修、検定本番。
この調子で来週も頑張ります!!