猛暑続きのこの週末、ガイドの仕事も入っていなかったので、沢登りに行ってきました。
沢登り?この俺が??大の水嫌いのはずが・・・
どうした風の吹き回しかといえば、登山研修所の仕事の帰り、同じ講師仲間から、ナルミズ沢の山行話を聞き、それはそれは楽しかったというので、それならばと思ったのが始まり。
またこの広い山の中で、尾根や壁ばかり行っていたのではなんか片手落ちのような、大きな大きな山の素晴らしさを丸ごと感じられないと思ったからで、まあそんなこんなで重い腰を上げたのでした。
とりあえず沢靴と渓流スパッツなど、必要な装備を急遽誂え、いざナルミズ沢へ!
今回は宝川温泉からではなく、土合から東黒沢経由でウツボギ沢を下り、ナルミズ沢へ入るという計画。メンバーは、妻のちかちゃんとそのお友達の3人パーティー。
白毛門の駐車場で沢支度をしているときは、ちょっとこっっぱずかしい感じで装備を身に着けました。
午前6時45分に白毛門の駐車場から東黒沢へ入渓。この沢は、白毛門沢の出会あたりから綺麗なナメが続き、とても気持ちの良い沢でした。
またところどころ現れる5mほどの小滝が、ボルダー感覚で登攀にアクセントをつけて、楽しく登れました。
ほどなく東黒沢を抜け、ウツボギ沢の支流を難なく下り、正午には宝川本流との出会にある広河原へ。ここは文字通り広い河原で良いテン場でしたが、時間が時間なので明日の行動時間も考え、さらに先へ進むことに。
宝川の本流沿いには登山道もあるのですが、我々はあくまで沢!先ほどとはまるで水量の違う宝川本流を、時には腰まで(ちかちゃんはナゼか胸まで没してましたが・・・)つかりながら大石沢の出会まで遡行。特に難しいところもなく、大きな釜を眺めながら右岸左岸と大きくへつり、これはまたタイプの異なる沢という感じで、楽しく遡行しました。
大石沢出合のテン場ではたき火を囲み、持参したベーコンをあぶってちびりちびりとご賞味!とてもいい雰囲気で1夜を過ごすことができました。
翌日も朝7時に遡行開始。宝川本流はこの先ナルミズ沢と名前を変え、豊富な水量ときれいなナメ、そして大きな釜をいくつもかかえており、ところどころ腰までつかりながらのへつりが連続しました。
やがて魚止めの滝10mを越えると、上部には地蔵の頭直下に広がる大スラブがひろがり、その先に広がる沢の遡行にも期待が高まります。
その後も大小さまざまな形の綺麗な滝を越え、大きな釜をへつり、やがて沢を二分する二俣へ順調に到達。僕らは本流とされる右俣へ入りました。
ここからは水量もぐっとへり、深い戸井状を抜け、小滝をいくつか越えるとやがて奥の二俣。今回は沢を抜けてからの稜線縦走も考慮し、左俣から稜線を目指しました。
最後はきれいな草原を抜け、大烏帽子とJ・Pの間にある稜線へ。
あとはひたすら踏み跡の付いた笹の藪をたどって朝日岳へ。そして笠ガ岳、白毛門と縦走し、午後6時に白毛門の駐車場へ下山しました。(ちかちゃんはヨレヨレ)
まあ気嫌いしていた沢登りの割には、いろいろと実験、検証もできたし、トレーニングもできたし、冬の下見(スキー)もできたし楽しい山行でしたね。へへ。
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