Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Twentieth Century Boy

2009-02-07 | Media


1号(7歳)と「20世紀少年-第1章-」を見た。ボクは素直に楽しめたが、ツマは盛り上がりに欠ける駄作だとあっさり片づけた。そういわれると確かにそう思う。でも日本映画って基本的にそんなもんじゃなかったかとも思う。それは置いておくとしても、この映画、よくよく考えると、ストーリー(←オ○ム真理教が引き起こした一連の事件なくしてあり得ない)よりも「ノスタルジー」に面白さの源泉があるような気がする。「あの頃」、「あの時代」を彷彿とさせるイメージやエピソードが全編に散りばめられていて、アラフォー世代には妙にノスタルジーをくすぐられるところがある。しかし、それらを取り除いた時、どれほどの映画のうま味が残るかは確かに微妙ではある、と思う。

しかし、驚いたのは、7歳になる1号が面白いといって、DVDまで買っちゃったこと。聞けば、この映画、我々の世代だけでなく、今のガキどもにもそれなりに人気があるそうな。そこで、この映画のどのへんが面白いのか1号に聞いてみた。果たして、「(草むらの)秘密基地」や「(地中に埋めた)タイムボックス」や「よげんの書」などがイイんだという(←ストーリーは完全に理解できていないはず)。おお、それはこっちも同じだぜ。ということはつまり、これらの「小道具」たちは、世代を超えて「面白い」ものである可能性が高い。こうして、ノスタルジーは現代に接続される。「子育て」の面白さは、ノスタルジーを生産的に語れる醍醐味にあるのかもしれんぞ(←コドモをダシにしてオトナが遊びたいだけ!?)。

もう1つ忘れちゃならない小道具がこの映画にはある。そう、音楽。ロック。T.REX。ファンじゃなかったけど、久しぶりに聴いてみたら(←もちろんリアルタイムで聴いてきたわけじゃないが)、なんだかかっちょいいじゃねぇーか。ここで、「これがホンモノのロックだぜ!」とかは、頑固オヤジみてぇでチョーかっちょわりぃーので、口が裂けても言わない。ちなみに、映画では、ミッチー扮するヴィジュアル系ロッカーのステージに、主人公のケンヂが「これがロックか?」と吐き捨てるシーンがある(←これがまた70年代ロック好きオヤジのノスタルジーをくすぐる)。さて、それはそうと、なんとも嬉しいことに、我が1号はこの音楽を気に入ったようだ。わかるのか、おめぇに。。。せがまれて(←コドモをダシにして)、さっそくiTunesで購入。それにしても、イギリスの音だなぁ。

追伸、常盤貴子はいい女優になったなぁ。ドスのきいた信念の強い女性を演じて、この人の右に出るものはいまやいない。

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