Sketch of the Day

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社会正義とプロフェッションへの愛

2005-06-01 | Media
TOWN & COUNTRY PLANning, April 2005, Vol. 74 No. 4, TCPA
*A CITY GARDENER / by Colin Ward
フィラデルフィアを中心に活躍したコミュニティ・ガーデナー”カール・リン(Karl Linn)”という人物(の死)にちなんで、故人について触れたコラム。プランニング畑の人間、例えば、行政官、プランナー、教師等にとって、リンのような実務家は大切な存在である、と筆者は説く。なぜなら、「少なくとも、公的行為としてのプランニングが熱望するものと、それをただ単に彼らのささやけき夢への脅迫(あるいは無関係なもの)としてしか見ようとしない多くの民間人の認識とのあいだの深い断絶に気づいているからである」。

また、「(リンは)私の社会的正義(social justice)への関心と職能(landscape design)への愛をいかに両立させるかについて示してくれた」と、リンの死を伝えた記者を引用する。政治的レジテマシーという点において、ランドスケープというのはつくづく強い、と思う。マイノリティのためのコミュニティ・ガーデニングとそれを通じてのコミュニティ・ビルディングはその好例だ。筆者の見解は全く否定する余地のないものであるが、一方で、上記の断絶があるからこそ、「プランニング」という領域が成立し、そのためのプロフェッションが成立しうるのだとも思っている。

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