計画、とりわけグリーンベルトのような広域的な計画の決定において「政治的」なプロセスが重要になってくることについて、僕はむしろすごく面白いことだと思っている。というか、計画=政治と言ったっていいくらいだ。翻って、計画やデザインの実際において、「政治的」な問題はおおむね捨象されるか、あるいは専門家がまともに向きあうべき問題ではないと一般には認識されている。しかし、都市計画なんて利権や政治的パワーバランスの縮図そのものだし、一枚のサイトプランにだって政治のかたちを読み取ることは可能だ。それを理想的正論で押し通そうとするから無理を生じるのだ。いや、一枚のプランは実際には理想とは裏腹にいわば満身創痍の状態で立ち表れるのだが。それはそうと、計画がそういうものであるとするなら、「政治」をも計画に取り込んでしまえばいいのだ。政治的プロセスを包含した計画、いわば計画の計画について「理論的」に考える必要がある。少なくともプランナーはそういうこと-政治-に無関心であってはならないと思う。本来、市民参加なんていうのは、プランナーが政治的調整に援用すべき重要なツールなのだ。
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