白球回想 夏の兵庫大会史
兵庫球児100年のあしあと 37では、育英が33年の時を超え悲願の優勝。
33年・・・この長すぎる時間に、どれだけの育英球児が汗と涙を流してきたのだろう。
そう思うと、とても感慨深い優勝だ。
第72回大会(1990年)
~育英、33年ぶりの奪還~
第72回大会決勝で力投する育英の戎信行投手
1990(平成2)年の第72回大会は豊岡こうのとり球場が会場に加わり、
但馬で初めて夏の高校野球の球音が響いた。
16強はノーシード組8校を占めた。
8つよいは公立が参加6年目の神戸高塚のほか、御影工、加古川西、この年の選抜大会に出た川西緑台、
私立は育英、報徳、東洋大姫路、滝川第二の各4校。
決勝は戎信行(元オリックスなど)をエースに擁した育英が打撃戦の末、
9-8で東洋大姫路を下した。
実に33年ぶりの栄冠。
監督の日下篤は
「苦しい試合だった。最後まであきらめなかったのが勝因」
と選手をたたえた。
1点差の明暗。
その後の両校の歩みは対照的だった。
勝った育英は復活の自信をステップに、3年後の第75回大会で全国制覇を果たす。
敗れた東洋大姫路は第74回、75回大会とも初戦で姿を消した。
神戸新聞 吉岡猛逸氏
兵庫球児100年のあしあと 1~20
第1回~第40回大会(1915~1958年)
兵庫球児100年のあしあと 21~30
第41回~第61回大会(1959~1979)
兵庫球児100年のあしあと 31
第62回大会(1980年)
兵庫球児100年のあしあと 32
第63回大会(1981年)
兵庫球児100年のあしあと 33
第64回大会(1982年)
第65回大会(1983年)
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第66回大会(1984年)
第67回大会(1985年)
兵庫球児100年のあしあと 35
第68回大会(1986年)
第69回大会(1987年)
兵庫球児100年のあしあと 36
第70回大会(1988年)
第71回大会(1989年)