和色ムーブメント

シニアになって、今一度「ムーブメント」を感じる旅に出てみようか

街の活性化と新たなSMの潮流

2009年07月09日 | 二升五合




「北摂の街」

あの万博(EXPO'70)から、
もうすぐ40年を迎えようとしていますが、北摂(特に千里ニュータウン)の街では、
当時の子ども世代が親から独立して核家族化が進行しきった末に、高齢の親世代
だけが残された大きな一軒家、古びた公団(団地)には一人住まいの老人が増え、
街全体が高齢化して退廃の一途を辿っています。そんな街ですが、良い意味でも
悪い意味でも、全国のニュータウンのモデルにもなってきたことは事実であり、今後
の再開発や再構築にも注目が集まることは間違いありません。その活性化の一つ
になるかもしれませんが、ハブステーションである千里中央駅に直結するタワービル
(上部マンション)が完成しました。


「高層タワーマンション」

この高層ビル、
建つ前(景気が上昇していた頃)から、工事中に高層階の外壁が ・・・ とか、
橋下大阪府知事が最上階の部屋を ・・・ といったニュースが流れ、話題には
事欠かない物件です。再開発(再活性化)といった観点、あるいは、消費行動が
盛んな世代や地位の高い人を街に誘致するという意味でも目玉となります。
都市型高層マンション(タワーマンション)は、ハイクラスな生活へのランドマーク
であり、また、リタイアしたシルバー世代にとっては利便性が高く、人生最後の
住処に値すると捉えている方も多いのではないでしょうか。


「長蛇の列」

千里中央に完成した
このタワーマンションビル(50階建て)の1階で、電鉄系のスーパーマーケットが、
グランドオープン(7日)しました。私が行ったのは夕方4時頃だったのですが、
何と、入場制限が行なわれていました(約15分ほど並びました)。このSMは北摂
で数店舗を展開していますが、少しハイクラスなライフスタイルを意識させるような
雰囲気と品揃えがウリになっていると思います。特に、今回オープンしたこの店舗
は、より一層、他のSMと差別化を図ろうとしている様子が伺えます。


「NBより差別化PB、PBよりこだわりブランド」

一般的な他店
との比較で顕著なのは、NB商品の種類・量が極端に少ないということです。
反面、「青果・果物」 「鮮魚・乾物」 「精肉・加工品」 「デリ総菜」 「ベーカリー」
といったブースをはっきりコーナー分けして離している(独立させている)様子は、
デパ地下の専門食料品売場といった風合いです。そして、スーパー独自のPB
商品ではなく、産地直送品や地方の個人商店などをも含む、こだわりブランドの
PB商品を集めて売場を作っています。


「新たなSM(スーパーマーケット)の潮流」

それから、
「和牛」 という表現で済まさず、「○○県産和牛 ○○牧場 雌牛限定」 と明記、
野菜や果物の量り売り、常駐のアドバイザーを配したワインコーナー、お客様の
目の前(オープンキッチン)の鉄板で焼き上げるデリカ商品(惣菜)、また、ピザや
パンが隣のコーナーで調理されています。「キッチンスタジオ」 と銘打ったコーナー
では、「お料理教室」 「食育セミナー」 「献立のご提案」 ・・・ といった情報が溢れ
ています。これら全てが新たなSMの潮流なのかもしれません。



■ 二升五合 ■

現在は、
商品であれ 情報であれ
自身に必要のないものは
興味など持てない時代

逆に、
必要を感じ 興味のある
商品や情報の収集には
労力を惜しまない時代

そこに、
新たなビジネスが生まれ
同業者が蟻のように群がり
命がけで顧客を奪い合う

そして、
必ず時代に淘汰される
残るのは少しの武勇伝と
多くのやるせない記憶

それでも、
皆、前に進むだけ ・・・


第五大成丸