24節気で
11月7日は「立冬」
<初めて、冬の気配が現れてくる頃>で
「暦便覧」には「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」とあります。
スポーツターフにとっては「冬越し」の始まりです。
グリーン面、テイーグラウンドにおいての「冬越し」の課題は
”霜害(乾燥害)”と ”擦り切れの抑制”
と
”来春の芽出しのための三相バランスの持続”
になると思います。
◇
旧暦72候を見ると、
グリーン面における「冬越し」のテーマをを示唆する暦があります。
”固結化の始まり”や
”表層乾燥の始まり”を示唆する暦があります。
まず、
11月12日「地始凍(ちはじめてこおる)」
(大地が固く凍り始める頃)
ここからは”表層土壌の固結(酸欠)”に注意したいです。
そして、
11月22日「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」
(大気中の水分がなくなり、虹を見かけなくなる頃)
ここからは”表層ターフの乾燥(冬のドライ)”に注意したいです。
最後に
12月7日「閉塞成冬(へいそくしてふゆとなる)」
(天地の気が塞がって冬となる)
ここから 一段と気温・地温は下がります。
”霜害”や”擦り切れ”に注意していきたいです。
◇
「立冬の日が寒くないと、その冬は気候不順」
という、諺(ことわざ)があると、
先日、NHKラジオで気象予報士さんが言っていました。
今年の「立冬」
11月7日は関東では比較的暖かな一日でした。ので、
今年の冬は「西高東低の冬型の気圧配置」が崩れやすく、
太平洋側側でも 雨や曇の日が例年よりも多い冬になるそうです。
当たるか、どうかは、あくまでも予報なので 分かりませんが、
ただでさえ、日照時間が短い季節なので、
気候不順傾向ならば、
”日照不足、光合成不足”による
活性の鈍化には気をつけておきたいです。
そのためにも 12月上旬頃までに
晩秋施肥により貯蔵糖分をたっぷり蓄えて
冬を迎えたいものです。
◆
「冬越し」にオススメの資材をご案内します!
(1)固結・凍結抑制と
貯蔵糖分アップには「リストア・プラス(3-0-2)」です!
寒冷期でも菌態活性を緩やかに活性向上し、
土壌の固結・凍結を緩和します。
残留を分解し、糖質に変換し、
貯蔵糖分として蓄えるので
ターフが乾燥・凍結しにくくなる資材です。
↑11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
(2)乾燥害・霜害の抑制
と気候不順対策には「ターフバイタル・プロ」です!
主成分の「グルタミン酸」を吸収したターフは乾燥・凍結しにくいので
グリーンのみならず、
休眠前のコーライ芝(テイーグラウンド)にも おすすめです。
また「グルタミン酸」は光合成の代わりに
タンパク質合成するので
日照時間が短い季節のターフをしっかりさせるには最高です。
(3)擦切れの抑制には
「カル・マグ・マックス(7-0-3)」です!
カルシウム4%、マグネシウム2%の黄金比で、
カルシウムを完全吸収します。
葉身細胞を強くし、擦り切れを抑制します。
(4)冬のドライの抑制と三相バランスの持続には
「ハイドロ・マックス」を
他の資材に混合散布するのをオススメします!
100%天然の浸透資材で、理想的な三相バランスを持続します。
含有するフミン酸が表層土壌の気相を保持し、
ユッカシジゲラの湿潤成分が
ターフに必要な最低限の液相を持続する能力に優れます。
冬のドライを抑制する資材としてたいへん定評があります。
←フミン酸が土壌の固結を緩和
◆
以上です。
よろしくお願いします!
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