なぜ、私が「鎌倉市海水浴場のマナーの向上に関する条例の一部を改正する条例」に対する修正案の提出者に名前を連ねたか。
昨年6月「鎌倉市海水浴場のマナー向上に関する条例」が制定された。
条例には、海水浴場におけるマナーに反する迷惑行為の防止にあたって、市・事業者・海水浴場利用者の責務が明記された。しかし、あくまでも努力義務とされた。
また、海の家の営業については、営業時間などに関する内容について条例には明記されず、事業者組合の自主ルールにゆだねられることになり、逗子市が午後6時半まで、藤沢市が8時半までとなった中、鎌倉市は、午後10時までとなった。
その結果、昨年夏の鎌倉市の海浜は、マスコミの報道もあり、近隣市に比べ、羽目を外しやすいというイメージを持たれ、様々な人が流入することとなった。
市のパトロールによる注意件数6000件。市に寄せられた苦情件数倍増(昨年33件・今年63件・特に風紀の乱れ・大騒ぎ・酔っぱらいのたむろなど)、犯罪件数も倍増(置き引き・性犯罪など)した。
この反省から、2月議会で、条例改正案が上程された。この条例改正案は、海水浴場利用者に対して、「迷惑行為」とされてきたものを「禁止行為」とし、その違反者に指導や勧告ができることとした。
一方、海の家の営業については、市から事業者に対して「営業時間短縮」「ライブハウス禁止」の検討を要望事項として提出した上で、今年も自主ルールに任せることとし、条例に盛り込まれなかった。
県の『ガイドライン』には、「自主ルールは、地元市町をはじめとする関係行政機関、及び市町が必要と判断した場合は、地域の住民(自治会長等)等と協議して策定し、県へ提出するとともに、自主ルールの内容は地域の住民や海水浴場利用者に周知・公表するものとする。」とある。
鎌倉市も、このガイドラインにのっとり、自主ルール作りにあたって、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」を立ち上げた。
構成員は37人。(自治町内会・海の家事業者・県行政職員・市職員・商店街、その他関係団体代表者からなる。)
市側は当初、この協議会で、海の家の営業時間などについて協議し、ルールを策定したいと考えていた。
その旨を協議会スタートにあたって、海の家事業者に伝えたところ、「それなら、協議会に出席しない」と断られ、協議会でのルールの策定を断念したと聞いている。
つまり、「ルールの策定をしないという結論」を持ってこの協議会はスタートしたということになる。
協議会での話し合いの末とられたアンケート結果は、「営業時間を10時より短縮するべき」が15人、「今まで通りでよい」が13人。「判断不可」が3人、その他が5人となった。
少数とはいえ、協議会の意思は、「今より短縮する」ということだが、協議会は“約束通り”、「今後、市と事業者の協議にゆだねる」ことと結論付けた。
私は、昨年の海水浴場のあまりの風紀の乱れから、条例化もやむなしと考えていた。
しかし、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」の中で、地域住民の声が反映されて、自主ルールが策定されるならば、その結果を尊重したいと考えていた。
しかしながら、上記のとおり、この協議会で策定することができず、市と事業者との協議に委ねられることになったわけである。
ということは、事業者が今後、市との協議の中で、「今まで通り午後10まで営業する」ことを譲らなければ、自主ルールに委ねた以上、この決定を受け入れる以外にない。
事業者が市の考えている「午後8時半までの営業」「協議会が出した営業時間短縮」案を受け入れないからと言って、改めて6月議会で、営業時間短縮を明示した条例改正案を上程することはできるのだろうか。
つまり、今年の夏も午後10時までの営業となることも覚悟しなければならないのではないかと考える。(今年の夏の状況・結果をうけて「2016年度は、自主ルールではなく、条例化」ということは可能だが。)
以上のような経過を踏まえて、今夏の鎌倉市の海を、だれもが安全に快適に過ごせるようにするには、この2月議会で営業時間を具体的に明示した修正案を出す以外にないと考えた。
しかも、議員側が出すしかない。(市側はこれまでの経過を踏まえて出すことはできない。出すなら、今夏を終えてから)
議員側が出すとしても、3月末に海の家許可申請の受け付けが始まり、7月海開きという中では、6月議会では遅い。だから、2月議会なのである。
以上のような理由から、修正案の提出者に名前を連ねたわけである。
反対討論では、すべての会派が、「話し合いを尊重したい」と述べていた。
話し合いを尊重するということは、今後の市と海の家事業者との協議調整の中で、どのような結論が出ようとも、地域住民との協議でルール策定することを拒否した上での結論を受け入れるということである。
記)修正案内容概要…「海の家の営業時間は、…午後8時半までとする」
なぜ、「鎌倉市長に対して海の家の営業時間に対する態度の堅持を求める決議」の提出者として名前を連ねたか。
決議文で述べていることは「協議会において、多数の支持を得た結果を重く受け止めてほしい」ということである。
これはごく当たり前のことであり、アンケートを取り、数字を明らかにした以上、この結果を尊重すべきである。
にもかかわらず、提出者以外すべての議員が反対。退席者9人。反対討論者一人。
昨年6月「鎌倉市海水浴場のマナー向上に関する条例」が制定された。
条例には、海水浴場におけるマナーに反する迷惑行為の防止にあたって、市・事業者・海水浴場利用者の責務が明記された。しかし、あくまでも努力義務とされた。
また、海の家の営業については、営業時間などに関する内容について条例には明記されず、事業者組合の自主ルールにゆだねられることになり、逗子市が午後6時半まで、藤沢市が8時半までとなった中、鎌倉市は、午後10時までとなった。
その結果、昨年夏の鎌倉市の海浜は、マスコミの報道もあり、近隣市に比べ、羽目を外しやすいというイメージを持たれ、様々な人が流入することとなった。
市のパトロールによる注意件数6000件。市に寄せられた苦情件数倍増(昨年33件・今年63件・特に風紀の乱れ・大騒ぎ・酔っぱらいのたむろなど)、犯罪件数も倍増(置き引き・性犯罪など)した。
この反省から、2月議会で、条例改正案が上程された。この条例改正案は、海水浴場利用者に対して、「迷惑行為」とされてきたものを「禁止行為」とし、その違反者に指導や勧告ができることとした。
一方、海の家の営業については、市から事業者に対して「営業時間短縮」「ライブハウス禁止」の検討を要望事項として提出した上で、今年も自主ルールに任せることとし、条例に盛り込まれなかった。
県の『ガイドライン』には、「自主ルールは、地元市町をはじめとする関係行政機関、及び市町が必要と判断した場合は、地域の住民(自治会長等)等と協議して策定し、県へ提出するとともに、自主ルールの内容は地域の住民や海水浴場利用者に周知・公表するものとする。」とある。
鎌倉市も、このガイドラインにのっとり、自主ルール作りにあたって、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」を立ち上げた。
構成員は37人。(自治町内会・海の家事業者・県行政職員・市職員・商店街、その他関係団体代表者からなる。)
市側は当初、この協議会で、海の家の営業時間などについて協議し、ルールを策定したいと考えていた。
その旨を協議会スタートにあたって、海の家事業者に伝えたところ、「それなら、協議会に出席しない」と断られ、協議会でのルールの策定を断念したと聞いている。
つまり、「ルールの策定をしないという結論」を持ってこの協議会はスタートしたということになる。
協議会での話し合いの末とられたアンケート結果は、「営業時間を10時より短縮するべき」が15人、「今まで通りでよい」が13人。「判断不可」が3人、その他が5人となった。
少数とはいえ、協議会の意思は、「今より短縮する」ということだが、協議会は“約束通り”、「今後、市と事業者の協議にゆだねる」ことと結論付けた。
私は、昨年の海水浴場のあまりの風紀の乱れから、条例化もやむなしと考えていた。
しかし、「鎌倉市海水浴場のあり方ルール協議会」の中で、地域住民の声が反映されて、自主ルールが策定されるならば、その結果を尊重したいと考えていた。
しかしながら、上記のとおり、この協議会で策定することができず、市と事業者との協議に委ねられることになったわけである。
ということは、事業者が今後、市との協議の中で、「今まで通り午後10まで営業する」ことを譲らなければ、自主ルールに委ねた以上、この決定を受け入れる以外にない。
事業者が市の考えている「午後8時半までの営業」「協議会が出した営業時間短縮」案を受け入れないからと言って、改めて6月議会で、営業時間短縮を明示した条例改正案を上程することはできるのだろうか。
つまり、今年の夏も午後10時までの営業となることも覚悟しなければならないのではないかと考える。(今年の夏の状況・結果をうけて「2016年度は、自主ルールではなく、条例化」ということは可能だが。)
以上のような経過を踏まえて、今夏の鎌倉市の海を、だれもが安全に快適に過ごせるようにするには、この2月議会で営業時間を具体的に明示した修正案を出す以外にないと考えた。
しかも、議員側が出すしかない。(市側はこれまでの経過を踏まえて出すことはできない。出すなら、今夏を終えてから)
議員側が出すとしても、3月末に海の家許可申請の受け付けが始まり、7月海開きという中では、6月議会では遅い。だから、2月議会なのである。
以上のような理由から、修正案の提出者に名前を連ねたわけである。
反対討論では、すべての会派が、「話し合いを尊重したい」と述べていた。
話し合いを尊重するということは、今後の市と海の家事業者との協議調整の中で、どのような結論が出ようとも、地域住民との協議でルール策定することを拒否した上での結論を受け入れるということである。
記)修正案内容概要…「海の家の営業時間は、…午後8時半までとする」
なぜ、「鎌倉市長に対して海の家の営業時間に対する態度の堅持を求める決議」の提出者として名前を連ねたか。
決議文で述べていることは「協議会において、多数の支持を得た結果を重く受け止めてほしい」ということである。
これはごく当たり前のことであり、アンケートを取り、数字を明らかにした以上、この結果を尊重すべきである。
にもかかわらず、提出者以外すべての議員が反対。退席者9人。反対討論者一人。