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鎌倉市教科書採択 2015年

2015-08-05 06:16:50 | 日記
鎌倉市教科書採択 2015年

昨日8月4日、鎌倉市教育委員会において、来年度から市立中学校で使用する教科書の採択が行われた。
会場となった市役所第3分庁舎には、朝早くから傍聴希望者が集まり始め、開会時刻9時半には、用意された傍聴席160席が、ほぼ満席となった。(教育委員会情報:傍聴者152人)
県内他市の教育委員会では、あくまでも傍聴人定数(10人あるいは20人)を守り、抽選もれの方々は、別室で音声中継を聞く…という形をとるところもある。

鎌倉市は2005年、それまでの湘南地区採択から、はじめて鎌倉市採択となり、当日は用意された130席があふれたと聞く。
しかし、「全員を部屋に…」との声が挙がり、椅子を急きょ詰め込んだ経緯がある。
その後、2009年、2011年…と160席が用意されてきた。

初めに、教育指導課長より、「教科書採択検討委員会からの報告書」が上がるまでの経緯について報告がなされたあと、9教科15種目の教科書の採択が始まった。
15種目とは、国語・書写・社会(地理・歴史・公民・地図帳)・数学・理科・音楽(一般・器楽合奏)・美術・保健体育・技術・家庭科・外国語。
途中休憩をはさみながら、午後3時過ぎに採択は終了した。

教育委員には、15種目それぞれの出版社の教科書を3学年分審査するということで、およそ190種類の教科書を読み込むことが求められた。

審議が始まると、5人の教育委員が、この間どれほど真剣になって教科書を読み込まれてきたかが分かるほど、丁寧で説得力のある意見が述べられていた。

学ぶ意欲、探究心をそそる。分かり易い構成。課題意識をもって学べる。鎌倉市に関する資料が多い。生徒に身近な材料。共生社会…。
などなど、学ぶ子どもの側に立って検討され、特に、鎌倉の子どもたちにとって…という視点での意見が多く聞かれた。

鎌倉市は、「教科書採択検討委員会からの報告書」に星印が付いていて、傍聴者にも配布される。
星印の意味については、「鎌倉市の生徒によりふさわしいものに3つ」「ふさわしいものに2つ」「それ以外のものに1つ」と、説明がなされた。

私の過日のブログでも記載したが、
文部科学委員会(4/22)において、小松政府参考人が、「調査研究の結果として、何らかの評定を付し、それも参考に教科書採択を行うことが、不適切というものではない」と答弁している。
また、教科書無償措置法では、採択に教育専門的な知識・経験・判断が必要であるとして、「審議会・調査員等の報告を教育委員会が尊重すべきもの…」と位置付けている。

鎌倉市教育委員会による教科書採択は、教科書検討委員会の報告が生かされ、5人の教育委員の適格で熱心な検討がなされた採択であった。
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