竹田ゆかりのブログ

竹田ゆかりの活動記録
教育問題や時事問題に関する思いなど 

なぜ、原発再稼働ができるのか。

2016-08-07 23:53:50 | 日記
なぜ、原発再稼働ができるのか

今年は、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下から71年目を迎える。
8月5日、「市川房枝記念会女性と政治センター」主催、脱原発セミナーに参加した。
午前中の基調講演を、小出裕章氏(元京都大学原子炉実験所助教)が行い、
午後から、シンポジウムが開かれた。
小出氏は、1949年生まれ。「原子力の平和利用」という夢を描き、長年原子炉研究に携わってこられた。
しかし、研究途中、原子力発電の危険性に気づき、研究現場から脱原発の発信をし続けてきた。

小出氏は言う。
人類は、原爆投下により、何を学んだのか。それは、「原爆は恐ろしいものである」ということ。
そして、「原子力は猛烈な力を持っている、この力を平和のために使いたい」という学びであった…と。

1954年7月2日の毎日新聞には、次のように書かれている。
「原子力を潜在電力として考えると、まったくとてつもないものである。しかも石炭などの資源が今後、
地球上から次第に少なくなっていくことを思えば、このエネルギーの持つ威力は人類生存に不可欠なものと言ってよいだろう。
…電気料金は2000分の一になる。…火力発電のように大工場もいらない。…山間僻地を選ぶこともない。
ビルディングの地下が発電所ということになる.」

この考えに、小出氏自身も「正しいと思った」と回顧している。当時は反核運動をしている人も、被爆者の人々も、
原子力に夢をかけていた…とのことだった。
しかし現実は、全く違っていた。

①原子力発電一基を一年間動かすのに、ヒロシマの原爆で燃えたウランの1000倍燃やさなければならない。
つまり、一年間で『死の灰』をヒロシマの1000倍作ることになる。
すでにヒロシマ原発130万発分の『死の灰』が、六ヶ所再処理工場に集められている。
たかが数十年の電力のために10万年から100万年の毒物を生んでいる。
そして、このままで行くと、原発の燃料は、化石燃料より早くなくなる。

②原発により生まれる電気料金は、その他の発電より高い。日本は世界一電気料金が高い国である。

③原発の技術が絶対的なものでなかったから、都会に原発は造らなかったという事実。

原子力にかけた夢は、まさに幻であった。

2011年3月11日。福島第一原発事故。
ヒロシマ原爆の168発分のセシウム137(核分裂生成物の中で一番人間に危害を与える放射性物質)
を大気中に放出した。
汚染水は、遠くない将来海に流すだろう。
排気筒(エントツ)はいずれ倒壊するだろう。
7,000人の作業員の被ばく。投入したロボットはすべて戻ってこられない。
何年たったら現場のことが分かるのか。それすら分からない。
セシウム137の放射能量が100ベクレル/1㎏以下の鉄は野放し状態。くず鉄となりフライパンになっている。
京都大学原子炉研究施設内に「放射線管理区域」(放射線による障害を防止するために設けられる区域で法令により、取り決められている)がある。
本来、人が立ちいれない。水を飲んでもダメな区域。そのような場所に今、人々が大勢住んでいることになる。
放射線被ばくは、微量でも健康被害を受ける。
放射線ガン死の年齢別依存性では、原子力を選んだことに責任のない子ども達は、全年齢平均(30歳)の4倍から5倍である。
国は「逃げたい奴は勝手に逃げろ、補償はしない」という。
それどころか、一度逃げた人たちに、汚染地に帰るよう指示。補償金の打ち切りも表明している。
人々は、汚染地で暮らすしかない状態に追い込まれている。

2015年10月10日。国道6号線の「清掃」作業に学校児童が動員された。車で通る時は窓を閉めて、止まってもいけない所である。

今原発再稼働に向かっている。
なぜ、今、再稼働ができるのか。
それは、「どんなに破局的な事故を起こしても、誰一人責任を取らずに済み、処罰もされない」ことを学んだから。

次の悲劇を防ぐためには、原発事故の責任者をきちんと処罰すること。
そうしなければ、悲劇はまた起こる…。
と小出氏は結んだ。

福島第一原発事故が起きた今。私たちはどう生きるべきか。
原発事故が引き起こした途方もない被ばくと環境汚染。責任のない子ども達の負担…。

原発を推進していく大きな流れを止めきれなかった、大人としての責任を果たしていきたい




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なぜ急ぐ、鎌倉市図書館協議会答申

2016-08-06 16:45:27 | 日記
なぜ急ぐ、鎌倉市図書館協議会答申

7月28日今年度初めての図書館協議会が開催された。
この日、昨年協議会に諮問された「地域図書館の非正規化」についての答申案が示された。
予定では、この日答申を決定することになっていたようだが、
前回3月の協議会からこの間、協議会委員5人のうちお一人が6月に亡くなり、
またお一人は、急きょ転居することになるという事態が生じていた。
新たに選任された「市民代表」は加わったものの、転居された方の後任者は決まらず、4人で話し合うことになった。
答申案はこれまでの議論をもとに図書館長が作成し、事前に各委員一人一人に「これで良いか」と確認して提出したようだ。


亡くなられた方は、昨年度の議事録を見る限り、非正規化には疑問を呈していた方であり、
この日議題となった答申案の確認もできないまま、お亡くなりになった…との報告があった。

さて、審議が始まり、新たに加わった市民代表の方から、
「答申に、私の名前も記されるならば、私も意見を述べさせて頂きたいので、時間がほしい」との発言があった。
ところが、ある委員から「私は今日、仕事があったのだ。今日、答申を出すというから来たのに、今日出さないのなら退席する」
と言う発言があり、傍聴席は声なき騒然とした雰囲気に包まれた。

そもそも、なぜ答申を急ぐのか。今日どうしても決めなければならない納得できる説明は、図書館長からは示されなかった。

そして、退席すると発言した委員から「付帯意見をつければいい」と発議された。
しかし、後任となった市民代表者から「付帯意見にしても、皆さんで議論しなくていいのですか」とのご発言あったが、
「一方的な意見でもいけないので、委員長とすり合わせていただければそれでいい」と、
何ともおかしな話になり、付帯意見のないまま、答申案が3対1で可決した。(委員長も手を挙げていた)

昨年7月、「200人の人員削減をしなければならない…」という、根拠のない館長の説明から始まった協議会への諮問は、
職員への十分な説明もなく、協議会での十分な話し合いも尽くされず、この日決定した。

鎌倉らしい図書館運営とは…竹田ゆかり市政通信第13号トップ記事をご覧ください


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かまくら市議会だより第234号

2016-08-03 22:48:56 | 日記
かまくら議会だより第234号の編集について 

6月議会だよりが、そろそろ各家庭に届いていることと思う。
前回にも書いたが、鎌倉市の議会だよりは、どの質問をどの議員がしたか明記されない。
それを知るには、せいぜい、議員ごとの「一般質問項目一覧」から、推測することになるわけだが…。
しかし、今回、その質問項目そのものが一部削除されてしまっている。

議会だより2ページ目の中段、「生活困窮者自立支援について」の質問中、
質問…「個別の課題に丁寧に対応するという意味で、子どもの生活の背景にまで迫り、問題を解決し、学習につなげていくことで、
    初めて、学習支援に行き届くと言えると思う。市が考える事業のあり方を聞きたい。」
この質問は、紛れもなく私の質問だが、竹田ゆかりが質問したとは誰も思わない。
なぜなら、私の質問項目から、質問項目が削除されているからだ。

私は、質問項目提出時には以下のように提出し、質問を行った。

1 図書館の運営体制について
2 教育大綱-重点的施策のとりくみについて
  ・生活困窮世帯への支援の充実
  ・教育環境の整備

鎌倉市議会ーインターネット議会中継ー議員名から選ぶー竹田ゆかり…の順で検索するとご覧いただける。
ところが、
  ・生活困窮世帯への支援の充実
  ・教育環境の整備
の二つの項目が削除されてしまったので、私の質問であることは市民には推測もできない。
ではなぜ、削除されたのか。

今回の編集にあたって、スペースの関係で、「・」で書かれた小項目は、委員会の中で「省きましょう」ということになったとのこと。
項目の上げ方が「・」であれば削除、小項目でも(1)(2)(3)…と書けば入れたとのこと。また、並列的であれば9項目であっても入れたようだ。

それにしても、質問内容が取り上げられているのも関わらず、その個人の質問項目を削除するって、どうなのだろう。
内輪の問題だと、笑って済まされることではないですよね
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