高橋浩司議員の一般質問「教科書採択について…」に関連質問をしました。
先ず前提となる「教科書採択の行われ方」について以下にまとめてみました。
今年は、中学校教科用図書の採択の年である。
教科書採択の行われ方は、各自治体おおむね、次のとおりである。(名称は自治体により異なる)
①採択の年に、教育委員会で、採択方針が決定される。
②教科書の見本展示がおこなわれ、市民や保護者のご意見が集約される。
③各学校において、日々子どもたちを指導している教職員の立場から、子どもたちに最もふさわしい教科書はどれか…などの観点で比較検討をし、調査結果をまとめる。
④調査員(教育委員会から委嘱された教職員・私もかつて経験)による調査研究結果をまとめる。
⑤条例により設置された「教科用図書採択検討委員会」が、①②③④の全ての資料を基に、比較検討をし、「調査研究報告書」として、教育委員会に答申する。
⑥教育委員会において、十分な審議の上、採択教科書を決定する。(公開・8月)
高橋議員から、検討委員会からの「調査研究報告書」に、星印を付けるのは、採択の絞り込みになる!やめるべきではないか!との質問が出されました。
それに対して、教育委員会からは、「鎌倉の子ども達に最もふさわしい教科書という観点で、星印表示をしてもらっているが、その他、さまざまな資料を参考にしながら十分に審議をして決定している。必ずしも、採択結果と星印が一致しているわけではない。」との答弁がありました。
高橋議員の一般質問終了後、次の内容で、関連質問を行いました。
文部科学委員会(4/22)において、小松政府参考人が、「調査研究の結果として、何らかの評定を付し、それも参考に教科書採択を行うことが、不適切というものではない」と答弁しています。
その事実を再確認するための、関連質問を行いました。
また、教科書無償措置法では、採択に教育専門的な知識・経験・判断が必要であるとして、「審議会・調査員等の報告を教育委員会が尊重すべきもの…」と位置付けていることも確認させていただきました。
教育長からは、明快なご答弁を頂くことができました。
一方、下村大臣の答弁をもとに、市長に対する質問も行いましたが、市長答弁は切れの悪いものでした。
詳細は、鎌倉市議会6月議会・6月18日の「竹田ゆかり関連質問」でご覧ください。