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高齢化社会の力

2015-11-02 07:04:51 | 日記
高齢化社会の力

10月31日有楽町朝日ホールで、浜矩子氏による「講演:超高齢化社会における地域社会のあり方」を聞いた。
<概要>
いま、国が進めている「地方創生」とは、いったい誰のためなのか。
安倍総理は、米国訪問中、笹川財団で基調講演をしたが、その中で次のように語っている。
「デフレ脱却・GDPを増やせば、社会保障費、…費、…費、そして、国防費を増やすことができる…」と。
安倍政権が目指す「地方創生」そのねらいは、「強い日本」を目指すためであり、
そのための「一億総活躍」…女性の活躍・高齢者生涯現役…ではないのか。
「地方創生」は、地域住民のためでなくてはならない。
「地方創生」の主体は、地域社会でなくてはならない。

全ての決定は、市民に一番近いところで行われるのが民主主義。
地域だけでは解決できないところを中央に委託する。
地方は、国に委託したものをもう一度取り戻すことが大事。
 
高齢化社会とは…、
「七十にして心の欲する所に従えど、矩を踰えず(孔子)」の言葉のように、
70を過ぎた人間は、道徳心が身に付いているので、自由にふるまっても人の道にはずれない。
つまり、高齢化社会は、
「欲と矩の黄金バランス」を持った成熟した大人が多い社会と言える。
高齢化社会の持つ力を、地域社会に活かす方法を考えていくことが大切。
                              (以上概略)
                
初め、講演のテーマを伺った時、「超高齢化社会を支えるためには、地域社会の力が必要…」というものかと思っていた。
講師の意図は全く逆であった。
今、高齢化が進む世の中を、マイナス要因として捉えがちだが、
「欲と矩の黄金バランス」を持つ高齢者が増えていくという視点で見れば、大いにプラスの要因と言えるわけだ

鎌倉市は、高齢化率が他市に比べて非常に高く、しかも、高齢者の活躍により地域が大いに支えられている。
その点でいえば、浜規子氏の理がかなった地域と言えるのかもしれない。

国の進める「地方創生」を、地域住民のための「地方創生」として捉えなおす示唆ある講演であった。
コメント
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